山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

勉強につまづいた子供たちを救う・NHKの報道

2010年04月10日 10時16分52秒 | Weblog
 今(2010・4・10)、NHKの「ふるさと発 引退教師達の学習会」を見ている。大阪・門真市の退職教職員がボランティアでやっている「門真っ子」の1年間の密着取材だ。
 廃園になった幼稚園跡を利用して、小学生100人ほどを集めて土曜日に教えている。ひとつの教室に教員5,6人配置している。全員に個人指導ができる。算数につまづいているある3年生に女の先生がつきっきりで指導している。なんでつまづいているかもわかる。国語では、大きい声で朗読することに集中している。これはいいと思う。学校では朗読に重点をおくというわけにはいかない。
 無料で年間を通して、個人指導までしてくれる、こんな場所が広がることが必要だ。非行や逸脱のもとは、勉強についていけないことが大きい。小学校中学年からの抽象的な操作でつまづいたら、あとあと尾をひく。ここでこのようにきめ細かな支えをしてあげることの意義は大きい。
 私は以前、橋下知事が東京の塾産業などをひきいれた「夜スペ」を発足させるというとき、門真では退職教員が自主的にやっている、こんなことこそ応援すべきだということをこのブログで書いた。橋下知事は教育委員会をおしのけて教育行政を取り仕切っている。だがそれは、教育予算を減らした上で学校と教員をしめあげる、競争をしくむということにつきる。門真のこの取り組みは多くのことを教えてくれる。
 この取り組みに着目し、1年にわたって密着取材をしたNHK大阪放送局にエールを送りたい。
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