山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

ワールドカップ・ポーランド戦に思う

2018年06月29日 16時55分24秒 | Weblog
 サッカー・ワールドカップ1次リーグで日本チームはポーランドに0-1で敗れ、勝ち点で4でセネガルと並んだが、警告数の差で決勝進出となった。同じ組でコロンビア・セネガル戦が同時にやられその状況を察知しながら、日本チームはファウルを避けるために究極の戦術に出た。
 時間稼ぎのためのパス回しの連続だ。会場はテレビで見ていてもわかるほどのブーイングの嵐となった。選手はつらかっただろう。積極的に闘わないことを見せ続けるのだから、ブーイングが出るのは当然だ。わたしは情けない思いがした。
 スポーツ文化の素晴らしいところは、力と技の極限まで出し合って競技することだ。フェアプレーというのは、服を引っ張ったり足を引っかけたりしないということだけではないと思う。あからさまな遅延試合、無気力試合もアンフェア―な行為だ。ただ、今のルールでは違反ではないというだけで、ブーイングの対象ではある。甲子園での星稜と明徳義塾の試合で松井選手への5打席連続敬遠を思い出す。敬遠はルール違反ではないが、大きな議論を呼んだ。要は正々堂々と闘えということだ。フェアプレー精神が問われた。柔道では、到底無気力試合とは思えない、一息ついた状態があるだけで指導が入り、マイナスポイントとなる。柔道は大変厳しい。
 今度の試合での時間稼ぎ、遅延行為は、日本だけではなかった。ポーランドも積極的に攻めてあと1点取りに行く姿勢はみじんもなかった。だからこれでペナルティがつくとしたら両チームにだ。柔道でも両選手に指導がつくことがよくある。
 力と技のぶつかり合いを放棄した試合はつまらない。サッカーはナショナリズムと一体だから、日本、日本となるが、前2試合で見せたサッカーにこそすばらしさがつまっていた。松井選手の連続敬遠は、ブーイングの嵐で、メガホンなどが大量に球場に投げ込まれた。甲子園はナショナリズムとは関係ないから、フェアプレーが問題とされた。国別対抗のサッカーは国家を背負っているから、フェアプレーの議論が正面に出にくい。日本人からブーイングの嵐が出たか疑わしい。ナショナリズムの方が上回っただろう。ナショナリズムでフェアプレー、日本風には正々堂々の精神が崩されることがあってはならない。スポーツ文化の発展のために、また日本サッカーがより高みを目指すために。
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