山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

「i 新聞記者ドキュメント」を見る

2019年12月08日 21時46分09秒 | Weblog

 無料塾に行く前に「よかにせ」でつけ麺をたべたのにつづいて、十三に行った。第7芸術劇場で「i 新聞記者ドキュメント」を見た。新聞記者といえば望月衣塑子というくらいになった。この映画は、望月衣塑子の記者活動そのものを追ったドキュメンタリーだ。彼女をヒントにしたドラマの前作につづく。今回のドキュメンタリーは、一瞬も立ち止まらない望月衣塑子の多面的な記者活動を追っているので、のんびりした場面がなく付いていくだけで頭が疲れる。

 安倍腰ぎんちゃくの山口記者?の伊藤詩織さんへの強姦・不逮捕事件、森友・加計学園事件、前川喜平氏を犯罪者のごとく報じた読売新聞フェイク事件、沖縄辺野古赤土による埋め立てなど、わたしの記憶には限りがあるが、彼女は全国をまたにかけて権力に正面から食らいつく。そこには恥じらいもなく民主主義破壊に走る安倍政権、政権に忖度して矜持を捨てる官僚、自主規制からさらに権力の犬になった産経・読売などの醜い姿が暴かれる。映画終盤では、望月記者と菅官房長官の記者会見での激しいやり取りが展開される。本来、記者クラブ主催の記者会見がいまや官房長官主催のごとくに、官邸が取り仕切り、指図する。とくに望月記者には、発言中に4回は官僚が妨害発言をする。そのあげく、菅官房長官は「あなたにはこたえる必要がありません」などと人を馬鹿にした言葉をくりかえす。しかし望月さんはへこたれない。記者クラブは記者会見の自主性を取り戻すべきだが、その気概はない。官邸が望月記者に対して事実無根の発言を記者会見でするなという声明をだしても、へっぴりごし。事実無根とは辺野古埋め立てで、防衛局は埋め立て材料は岩ズリで赤土は10%までといいながら、現地で見るとほとんど赤土であることを突き付けて質問したことがよほど痛かったのか、かみついたのだ。

 とにかく安倍政権の下で、度重なるマスメディア幹部と安倍との度重なる会食で飼いならされたテレビ・新聞のなかで孤軍奮闘のように見える東京新聞・望月記者。彼女を励ますことがマスメディア全体をよみがえらせることにつながる。多くの人に見てもらいたい。

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