山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

シネヌーヴォ 「チリの闘い」戦慄の映像

2017年01月03日 23時04分20秒 | Weblog
 シネヌーヴォで「チリの闘い」をやっているのを知ってさっそく駆けつけた。シネヌーヴォXのほうに移っているから、もう時期を失している。でもまだまだつづく。今日見たのは「チリの闘い」第1部ブルジョワジーの叛乱だ。1973年9・11のクーダタ―の前段を詳細に描いている。現地チリの当時のテレビインタヴューや実写フィルムで構成されている。それは実に驚きの内容だ。パトリシオ・グスマン監督による3部構成のドキュメンタリーだ。グスマン監督は逮捕されたが、処刑は免れ、フランスに亡命した。撮影されたフィルムも奇跡的に国外にもちだされた。日本では実に43年の時をへだてて公開の運びとなった。まだ1部しか見ていないが、旋律の光景だ。
 1970年、アジェンデ大統領が当選したのに対して、ちりの資本家たちは、アメリカ帝国主義CIAの指図と資金援助のもとに反革命のさまざまな策謀を凝らす。最初は議員選挙という合法的平和的手段。しかし下院選挙で大統領罷免可能は3分の2と取ることかなわず、次は経済的サボタージュ、すなわち金儲けを生命とする資本家が生産ストップの行動に出た。人民連合政府の下では経済は破綻し、人々の生活も立ち行かないということを演出しようという作戦だ。労働者ではなく資本家がストライキをするのだ。CIAの資金でトラック協会がストライキをし、物流をストップさせる。金持ちは大量買い占めに走る。人民連合に結集する民衆が隠匿物資の摘発をする。日本でのオイルショックの時の風景だ。CIAの指導で、チリの最大産業で輸出外貨稼ぎの旗頭の銅山(アジェンデ政府によって国有化された)で上級労働者が買収され、賃金4割増要求のストライキが起こされた。まともな労働者は生産継続に労働時間延長でたたかう。やっとのことで労働運動の衣をまとった反アジェンデ運動を労働者は押さえた。その後は、公然とした反アジェンデ人民連合の政治闘争が、街頭では右翼ファシストによる暴力的な形でおこなわれる。すでに軍事クーデターの2か月以上も前から軍の一部が不法な街頭軍事行動に出ていた。
 これらの一部始終が、実写フィルムで記録されていたのだ。日本ではこれほどなまなましい事実は知られていなかった。新聞報道はあったが、これほどえげつない陰謀がフィルムにとどめられていたことを我々は知らなかった。
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