山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

安売り焼肉の激安路線が犯罪までまねく

2011年05月07日 10時36分11秒 | Weblog
 焼肉酒家えびすという安売り焼肉店が、ユッケをたべた客4人を死に至らしめた。90人をこす患者がでている。
 テレビなどでは指摘しないが、命にかかわる食品がただ安ければいいという激安路線が問題だと思う。「えびす」では、一皿100円のものがたくさんあるし、最高価格が380円。ユッケは100円値引きして280円で売っていた。ユッケが280円は常識ではありえない。この値段で出していること自体がいかがわしい。こんなに安いから1日、300皿ほど出ていたらしい。ユッケ用の肉をそれだけ用意している焼肉店はほかにるだろうか。鶴橋ではどうだろうか。「えびす」ではユッケの売り切れはなかったのか。他の肉もユッケに回せばいくらでもユッケはでてくるのだが、事実はどうか。解明が待たれる。「えびす」ではユッケ用の肉の表面を削る作業をしていなかった。まじめな焼肉店が意見をいうべきだ。
 テレビのバラエティー番組は、色んな食べものの激安店を紹介する。それをお笑い芸人が大声をだしてほめたたえる。こんどの「えびす」も4月18日に、島田伸介の「深いい話」という番組で取り上げられた。「深いい」に選んで久本雅美も絶賛。伸介は「安物の肉を」と口をすべらせたふりをしてほんとのことをいったが。
 安いものの裏には何かがある。ものの価値はそこに投入された労働の量によって決まる。牛を育てるところから、肉として処理する、調理する、サービスするすべてに人の労働、つまり手間がかかっている。安いということは手間をかけていないということだ。どこかの段階で、あるいはその多くで、いいかげんなことをしているから安いのだ。肉を100円や280円で売ってどうやって儲かるのか。
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