山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

知事への提言

2008年10月29日 01時33分40秒 | Weblog
 この春以来、何度となく、知事への提言をしてきた。だが、それらはことごとく裏切られてきた。でも、落ち込んではいけない。
 月曜の朝、知事への提言をした。橋下知事が中国の上海・南京へ出張するという報道に接したからだ。
 内容は、南京で、「南京大虐殺記念館」を見学することは政治家としても日本人としても必要なことだから、検討してほしいというものだ。ただ、今さら日程を組みかえることは大変だとは思う。もちろんすでに計画されているなら、たいしたものだと思う。
 なんでこんな提言をおくったのかといえば、事情がある。それは数年前、橋下弁護士が、「たかじんのなんでもいって委員会」という読売テレビの番組の南京大虐殺を取り扱った回に出演したときのことだ。彼は、高校のとき南京大虐殺を教えられて信じていたが、最近本を読んで、うそを教えられたことを知った、ということを公の電波をつかって公言したのだ。彼は弁護士だ。法律のことでは専門家だが、日本近現代史で発言するときはそれなりに注意するなり、遠慮するのが普通だ。しかも、高校の教師にうそを教えられたと軽々しくいっていいのか。名誉にかかわることだ。
 その先生は、日本史のエキスパートで、深く勉強されている方だ。もちろん橋下発言には大変怒っておられる。
 テレビで発言する以上、責任をともなうう。彼はすすめられて南京大虐殺否定論(学問的には破綻したもので決着済み)を読んで「目覚めた」のだろう。でも彼の出身大学の故・洞富雄教授のたくさんある南京事件の書物の1冊でも読むべきだった。
 このような事情があったので、あわてて、記念館見学の提言をしたのだが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 壇上から罵倒はあまりに品が... | トップ | 学力を矮小化するな »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事