山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

山添参院議員、10か月もたって軽犯罪で書類送検

2021年09月20日 22時56分52秒 | Weblog
 共産党の山添拓参院議員が埼玉県長瀞町の秩父鉄道の線路を横断したことで、埼玉県警によって9月16日、書類送検された。軽犯罪法違反。山添氏によると、ことは何と10か月前の昨年11月3日。鉄道撮影のため、秩父鉄道を横断した。その間たった1秒。列車がいないことはもちろんだ。写真で見ると、山添氏が横断したところは、地域住民が生活の利便のために線路を横断しやすいようにコンクリートを敷いて、簡易横断道路となっている。単線だからまさに1秒で渡れる。山添さんも生活道路の一部と誤解したというのは十分理解できる。地域住民が日常的に利用している生活道路なのだ。
 ところが山添氏が撮影をして帰ろうとしたところ、警察官がぬっと現れ、軽犯罪法違反だと告げたというのだ。日々、生活のために横断している人々は違反ではないのか。法律違反行為で、危険だ、他人の土地を横断したらいかんというなら、渡ろうとするときに、渡ったらだめですよと注意するのが筋だろう。それが警察の仕事だろう。
 だが警察は、隠れて観察していて、帰ろうとするときに姿を現して違法を告げた。卑怯というしかない。防止する意識はゼロ、逆に違法な横断をするのを待ちに待って、やった~とばかりに姿を現したのだ。もし教員が児童生徒の未熟な逸脱行為を未然に食い止めようとするのではなく、隠れて観察していて、逸脱行為をしてしまった後に、なにしたんやとばかりに生徒をつるし上げるのにそっくりだ。もしそんな教員がいたとしたら即刻、懲戒処分にかけなければならない。警官でもそうだろう。
 地域住民はとがめないのに、共産党議員だから狙い撃ちにする。なんともいいようがない気持ち悪さ、公明正大さのかけらもないいやらしい動き。ときあたかも、警察庁長官に中村格氏が就任した時と重なる。中村氏といえば、安倍前首相のちょうちん持ち山口敬之が伊藤詩織さんに性暴力を働いたことで逮捕状が出ていたのを握りつぶした人物だ。安倍菅政権の人事のシンボル的なケースだ。気に入らない学術会議委員は理由も示さず任命拒否、忠実な番犬は最高のポストにつける。9月14日の閣議決定だ。
 埼玉県警はたまたま秩父の現場に遭遇したのではない。共産党議員の趣味まで調べ上げて、鉄道撮影に山添さんが出かけるまで尾行の日々を費やして、ついにというかやっと、住民が作った簡易歩道を通行する現場をとらえた。全体の仕掛けは公安調査庁がつくり、現場は秩父なので埼玉の警官が配置されて網にかかるのを待ったのだろう。前川喜平さんの場合でも少女買春行為をするに違いないと膨大な人数を投入して網を張って、陥れようとした。しかし前川さんは買春などしていないからその謀略ぶりが逆にあらわになった。
 八代国際弁護士が、共産党は綱領に暴力革命と書いていると選挙直前にデマを流して選挙妨害行動に出たのとも実に時期的に符合している。選挙が近づいた今まで、膨大な人数と金を投入して手に入れたものを温めた末に、いまこそチャンスとばかりに持ち出したのだろう。実にどす黒い芝居だ。
 鉄道横断が危険なら、注意するのが警察の仕事だ。埼玉県警は現場に「危険なので横断しないでください」という看板をだしたのかどうか知りたい。10か月もあったのだからきっとあると思うのだが。警察の主任務が共産党の活動に打撃を与えることでなく、国民の安全にあることを願う。日々目にする警官は暑い中、市民の安全のために頑張っているのを思うと、こんなやり口には暗然とする。
 山添議員は、11月3日、任意同行に応じた。渡ってはいけない場所という指摘には素直に従い事情説明し、反省も表明して上申書を出した。書類送検に当たっても事実を明らかにし、軽率な行為を反省し、二度とこのようなことのないようにすると表明している。
 










 



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