山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

愛知県大村知事リコール署名不正の山、トランプの上を行く

2021年02月02日 09時00分09秒 | Weblog
 高須クリニックの高須克弥院長らが河村たかし名古屋市長らと組んで進めてきた大村秀章知事へのリコール署名で、膨大な数の不正が行われていたことが明らかになった。愛知県選挙管理委員会は2月1日、提出署名43万5千筆の83%に不正があり無効だと発表した。リコールの住民投票に必要な署名は86万6千だったが、43万しか集まっていなかった。わたしは何の悪いこともしていない大村知事のリコール署名など集まるはずがないと初めから思っていた。
 案の定、さっぱり集まらないから、独裁者高須から厳しい叱咤が飛んだことだろう。結局、高須も運動員も犯罪に手を染めることになった。選管は43万5千のうち83%36万2千が無効だとした。直接請求の署名で無効と判定されるものがたまに混じることはあるが、83%とは前代未聞だ。大々的組織的犯罪だ。36万筆もよくインチキ署名を書いたものだ。捺印はどうしたのだろう。相当たくさんの種類のハンコを用意したことだろう。36万のうち選挙人名簿にない人の名が48%だった。その住所氏名をどう捏造したのだろう。52%が選挙人名簿にあったわけだが、本人は署名した覚えがないのに署名捺印されていた。ということは選挙人名簿を入手していたということだ。もちろん選挙人名簿は公開されているから区役所市役所で閲覧できる。書き写すことができる。しかしそれを持ち出してコピーすることはできない。52%19万ほどの住所氏名をリコール運動と並行して書き写すのは時間的に無理だ。権力をもつものが職員の抵抗を抑えてコピーしたに違いない。コピーも違反だが、人の名をかたって署名捺印することが犯罪だ。36万のうち同一人がたくさん書いたと思われるものが90%になる。同じ筆跡ではまずいと思わなかったのだろうか。
 国際芸術祭「あいちとリエンナーレ2019」の企画展にいちゃもんをつけたのが、高須であり、河村、そして百田ら名うての極右のごろつき連中だった。安倍政権下は極右の天国、なにをやっても許されると思って、実行委員長として誠実に仕事をした大村知事をやり玉に挙げて攻撃をくり返した。極右天国をこの世に出現させようとしてリコールに打って出た。しかし悪いことは何もしていない大村知事をリコールできるわけがない。83%が不正、インチキ署名のてん末となった。河村名古屋市長は自身も副実行委員長かなんかの職にありながら、開催中から高須や百田とともにトリエンナーレ攻撃をし、リコール運動に走り回った。コロナ対策に集中すべき時に。
 高須は、「私が不正するわけがない、陰謀だ」とツイッターしている。左派の陰謀だというのだ。笑わせる。事実は徹底的に究明すべきだ。ゆるがせにできない。河村は「僕も被害者で、ものすごい怒っている。徹底的に真相究明する」といっている。加害者がいつの間にか被害者だ。でもそういうのなら、事実をあらいざらい明らかにしろ。
 直接請求の歴史上、前代未聞の醜態だ。地方自治、民主主義を冒涜した極悪犯罪だ。これに関係した人物、リコールにまとわりついた人物をすべてあぶり出そう。大統領選挙は不正だといいつのり、議会占拠のクーデター騒ぎまで起こしたトランプと同類だ。
  


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