さっき、トランプ大統領が、金正恩委員長との米朝首脳会談の中止を発表した。その可能性はあるかもしれないが、両首脳とも忍耐で会談へと持ち込むと私は予想していたので驚きだ。残念だ。だがこれですべてが無に帰したわけではない。再度、首脳会談への歩みははじまる。これは間違いない。
なにより、非核化の到達点では一致しており、破談に至ったのは、目標への道筋での対立が抜き差しならなくなったからだ。ここはもう一度冷静に話し合う必要がある。米政権内でも、リビア方式にこだわるボルトン氏に対し、トランプ式という言い方でトランプ氏が柔軟性を示していたから、不可能ではないと思う。核開発の初期段階だったリビアを一気に処理したのと北朝鮮では段階が違うという北の主張はそれなりに道理があり、約束対約束、行動対行動という6か国宣言で言われた方式は実際的だ。
さらに米朝の間に韓国がいる。この韓国の働き、存在が大きい。情勢をここまで引っ張ってきたのは韓国のムンジェイン大統領だ。トランプ氏によって中止が発表されたからといって、文大統領が、はいわかりました、やめましょうと引っ込むはずがない。文大統領がふたたび、しっかりと、米朝の間に立って非核化と半島の平和体制への転換に向けて行動を起こすに違いない。
朝鮮戦争以来の大転換なのだから、一筋縄でいかないのだとつくづく思う。もともと無理だったとか、北朝鮮を政治資源として使いつづけたいという下劣な考えに引きずられることなく、日本国民も理性的に対応することが大切だ。 (2018年5月24日夜)
なにより、非核化の到達点では一致しており、破談に至ったのは、目標への道筋での対立が抜き差しならなくなったからだ。ここはもう一度冷静に話し合う必要がある。米政権内でも、リビア方式にこだわるボルトン氏に対し、トランプ式という言い方でトランプ氏が柔軟性を示していたから、不可能ではないと思う。核開発の初期段階だったリビアを一気に処理したのと北朝鮮では段階が違うという北の主張はそれなりに道理があり、約束対約束、行動対行動という6か国宣言で言われた方式は実際的だ。
さらに米朝の間に韓国がいる。この韓国の働き、存在が大きい。情勢をここまで引っ張ってきたのは韓国のムンジェイン大統領だ。トランプ氏によって中止が発表されたからといって、文大統領が、はいわかりました、やめましょうと引っ込むはずがない。文大統領がふたたび、しっかりと、米朝の間に立って非核化と半島の平和体制への転換に向けて行動を起こすに違いない。
朝鮮戦争以来の大転換なのだから、一筋縄でいかないのだとつくづく思う。もともと無理だったとか、北朝鮮を政治資源として使いつづけたいという下劣な考えに引きずられることなく、日本国民も理性的に対応することが大切だ。 (2018年5月24日夜)