山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

もう橋下氏とは呼ばない、呼び捨てにする。自民党と橋下の言論抑圧

2015年04月19日 13時02分17秒 | Weblog
 自民党が、NHKとテレビ朝日をよびつけて、事情を聴くという形で言論抑圧をした。自民党の情報通信戦略調査会の川崎二郎会長は、事情を聴いた後、「独占的に電波を与えられて放送を流すテレビ局に対して、例えば停波の権限まであるのが放送法だ」と発言した。停波をふりかざして脅しをかけた。
 一方、大阪の橋下。MBSテレビ(毎日放送)の午後のワイドショー「ちちんぷいぷい」をしつこく攻撃してきた。この番組はダントツの人気を得ている。よく「都構想=大阪市廃止構想」をとりあげている。でも「二重行政のムダ」の真実をえぐるところまではいけない。「二重行政のムダ」こそは「都構想」賛成の最大の(50%)理由だ。ここが崩れれば、全体が崩れる。このブログでも前に紹介した(2015年3月14日付)が、大阪府立大学と大阪市立大学は運営費の8割は国からのお金で賄っており、府市の税金は2割だ。両大学合わせても首都大学東京の半分の税金でやっているのだ。ムダどころか模範的だ。こんな具合だから、テレビはまだ「二重行政のムダ」の真実には切り込めない。中立的な放送にしなければいけないから。
 それでも、まだ良心的な毎日放送を橋下は口汚く攻撃する。5・17住民投票に向けた「住民説明会」のあり方について、事務方が30分説明し、橋下が45分自分の思い(政治誘導)をのべ、あと30分質疑応答というやりかたのうち、橋下の話が中立的なものとは言えないとして、番組記者兼コメンテーターの石田さんが若干の疑問を呈したのをとらえて、激しくののしってきたのだ。いわく「あたまが悪い」と。いや石田さんも司会の西さんもすごく頭がいい。橋下は、コマーシャルの時に石田は反都構想の考えを振りまいているのもつかんでいると、ツイッターでいっている。私的な会話がどうして橋下に流れるのか。推測するに同番組に吉本を中心にした芸人が4人も出ている。吉本芸人はみな権力追随だから、大阪では橋下のちょうちん持ちばかりだ。そのうちの一人か、または別の曜日の芸人が垂れこんだのだろう。故人だが、かつての笑福亭松鶴や桂米朝は反権力だった(両人は吉本ではない)。米朝は大阪の9条の会の呼びかけ人だ。
 橋下は、住民説明会で批判的な質問がたくさん出たのにイラついて、次の日からは、自分の演説を1時間以上行って、質問時間を10分程度におさえこんだ。やることが悪質だ。根性が悪い。こんな理不尽なこともやったほうが勝ちという考えだ。質問に対しても、誠実に答えるというのではなく、素人の質問に対して、これを批判しやり込めるという手法を使う。質疑応答ではない。喧嘩だ。先日の説明会の質問で、教員の質問に「教員ならもっと勉強しろ」といった。初対面の人に対する態度ではない。市長の市民に対する態度ではない。
 わたしはこれまで、橋下の政治行動や発言には煮えくり返るような思いを抱いてきたが、私的なブログではあっても公開の発言だということで、「橋下氏」と敬称をつけてきた。だがもうがまんできない。これからは、「橋下」と呼び捨てにする。
コメント (2)
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