山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

名古屋市・高松市が生活保護対象者に片道切符を持たせて大阪市に送り込んだ

2010年05月07日 23時53分33秒 | Weblog
2010年5月7日夜のNHK大阪放送局の「かんさい熱視線」という番組で、名古屋市・高松市などが、生活保護需給申請者を大阪市に片道切符を持たせて送り込んでいるという重大な事実を報道した。
 実際に住んでいる行政区ではなく、申請を受けた行政区が保護をおこなうという現地保護主義を悪用したものだ。だが現地保護主義は行き倒れの人を救うという趣旨で定められたものだという。放送された事例は、高松市・名古屋市に生活保護申請をした人に対して、これらの市が、大阪までの夜行バスなどの片道切符と300円ほどの食事代を持たせて、大阪市に申請するように仕向けたというのだ。大阪市浪速区役所が受け付けた事例が放送された。
 このやりくちは制度を悪用した卑劣なものだ。送り出した側は、カメラを前に事実を突きつけられ、うろたえながらも本人が望んだことだと言い張った。しかし、本人は、知らない土地に行くのはいやだがそうさせられたとはっきり言っている。
 大阪市は生活保護が急増している。明らかに変だと思われる事例が増えているそうだ。名古屋市は、河村タレント市長が話題をつくって注目をあびている。だがこんなことを組織的にやっていた。
 番組ではさらに、生活保護受給者を囲い込んで、保護費をしぼりあげる貧困ビジネス業者が、最近、大阪から岡山あたりまで出向いて勧誘しているということも報道した。これは市ではなく、業者の仕業だ。安い古アパートにいれて住宅扶助42000円をふんだくるのだ。さらには食事も提供してしぼるというケースもある。利潤追求を本旨とする資本主義の姿をここに見た。アメリカで涙を流したトヨタの社長が、そのあと日本の下請け業者の下請け単価切り下げを血も涙もなく強行したのと好一対をなしている。
 大阪市は、ホームレスの人を保護するためのシェルターの設置を系統的にすすめたり、受給者が急増したために担当職員を増やしたりしている。大阪市政にも問題はあるが、困っている人に片道切符を持たせて追い出すなどの悪辣なことはしていない。事実としてはそれらを受け入れている。
 重大な事実を報道したNHK大阪放送局に感謝したい。
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