『朝日』12月4日夕刊のコラム「窓 論説委員室から」に貴重な指摘があった。
公約ではなくマニフェストが花盛りのいまどきの選挙。新政府成立後の国会において、民主党は、政策の根拠をマニフェストに書いてあるからということが多かった。
政治分析の基礎資料として、歴史資料として不可欠のこのマニフェストが図書館にないというのだ。選挙中は、図書館にこれをおくと、不特定多数への文書回覧にあたり、公職選挙法に触れるというのだ。すべてのマニフェスト・公約を図書館が収集して不特定多数に回覧することは民主政治にとって、有益なことではないのか。民主主義の常識と公職選挙法は感覚が違う。
マニフェストの配布は、選挙管理委員会が候補者に一本与えた選管の旗の周りでしかできないのだ。だからあちこちの駅前でとか、地域全体で配ることはできない。住宅地に配るのも旗を立てて移動しながらということになる。まるでひと筆書きみたいだ。しかし選挙期間は短い。マニフェスト配布制限は、マニフェストが登場しない頃はなかった。とにかく日本の公職選挙法は制限することばかりに熱心だ。民主党はデモクラシーを党名にした政党だから、こんな表現の自由ばかりをしばる法律を改めて欲しい。
あらゆる文書を収集保存し、研究に役立て、後世に伝えるのが仕事の図書館が選挙のマニフェストに手が伸びていないというのは、憂うべきことだ。ただちに是正しなければならない。
公約ではなくマニフェストが花盛りのいまどきの選挙。新政府成立後の国会において、民主党は、政策の根拠をマニフェストに書いてあるからということが多かった。
政治分析の基礎資料として、歴史資料として不可欠のこのマニフェストが図書館にないというのだ。選挙中は、図書館にこれをおくと、不特定多数への文書回覧にあたり、公職選挙法に触れるというのだ。すべてのマニフェスト・公約を図書館が収集して不特定多数に回覧することは民主政治にとって、有益なことではないのか。民主主義の常識と公職選挙法は感覚が違う。
マニフェストの配布は、選挙管理委員会が候補者に一本与えた選管の旗の周りでしかできないのだ。だからあちこちの駅前でとか、地域全体で配ることはできない。住宅地に配るのも旗を立てて移動しながらということになる。まるでひと筆書きみたいだ。しかし選挙期間は短い。マニフェスト配布制限は、マニフェストが登場しない頃はなかった。とにかく日本の公職選挙法は制限することばかりに熱心だ。民主党はデモクラシーを党名にした政党だから、こんな表現の自由ばかりをしばる法律を改めて欲しい。
あらゆる文書を収集保存し、研究に役立て、後世に伝えるのが仕事の図書館が選挙のマニフェストに手が伸びていないというのは、憂うべきことだ。ただちに是正しなければならない。