山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

戦争に反対した人々

2008年11月05日 23時38分16秒 | Weblog
 今日の朝日新聞の大阪版に、私たち何人かの教師がつくったビデオ「戦争に反対した人々」を思いもかけない大きな記事にしてとりあげてもらった。
 今、航空幕僚長が侵略はぬれぎぬだと歴史の偽造をさけんでいるもとで、18年も前に完成した作品をよみがえらせてくれたことは、あらたな生命力を与えられたものと思う。
 侵略はなかったとか、そんなことはしてないとか、歴史をつくりかえることで日本人のアイデンティティを確立しようとしても、歴史の事実は頑固だから必ず打ち破られる。そうではなく、侵略に対して敢然とたたかった人々がいたこと、ここに歴史の光を見出すことが大切だ。これは、現在のほとんどの国民の二度と戦争はしないという決意と一致する。日本の歴史のなかに、世界の人々、中国や韓国などアジアの人々にも、誇りをもっていうことができる歴史の事実があることを示すとき、共感と連帯がうまれる。よく、いつまでも謝罪ばかりするのはいやだ、という人がいる。日本人の中の反戦抵抗の流れに着目し、これが平和憲法の日本の確固とした態度に発展したのだという立場に立てば、謝罪を強いられるという意識から抜けることができる。
 このビデオ・DVDが、活用され、反戦平和の論議が活発になることを願う。
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知事への提言

2008年11月05日 00時27分44秒 | Weblog
 11月4日(火)朝、知事への提言をした。
    知事への提言
 知事が10月17日、門真市の北巣本保育園の行政代執行にかかわって、保育園側を「園児たちの涙を利用して阻止しようとした。一番卑劣な行為だ」と発言したことは、事実に反する誹謗中傷です。
 事実は、現場にいた園児は1人で、しかもそれはおばあさんが通園途中に立ち寄ったもので、5分ほどで孫をつれて園に向かったのです。これは園側から公表されています。テレビ映像を見ても園児は1人です。
 多人数の園児を計画的につれてきて立ち合わせ、涙を流す場面をつくって政治的に利用したというのは、一方的思い込みによるもので虚偽です。このような発言をしたことは、人を攻撃することに急で、余裕のない態度といえましょう。
 事実にもとづかない誹謗中傷で園は名誉を傷つけられています。責任をもって、名誉回復の措置を取って下さい。
 追伸 もしすでに上記措置をとっておられた場合は、御連絡をお願い致します。私自身、この件についての是正措置をとらなければなりませんので。よろしくお願いいたします。

 以上の内容です。複数の園児たちの、涙を利用した、一番卑劣な行為をした、と知事の職にあるものが、1民間団体を攻撃したのだ。ところが、事実を調べることもなくだ。大阪府の最高権力者が、特定の政治目的をもって、このような行動に出たのだ。これは事実だ。
 教育についての意見交換会(於・堺市)で、知事は責任を取るが、教員は責任を取ることもなくのうのうと働き続ける、ということを言った。これ自体、権力者と被雇用者たる教員を同列にする乱暴な議論で、話しにならない。しかし、教員は事実を確認もせずに、思い込みによって人を攻撃するようなことはしない。橋下知事は、最低限の事実確認をしていないことは、はっきりしている。なにしろびっくりするほど大量の職員を派遣して代執行をしたのだから、園児が1人か、多人数かを確認しようとすれば、ただちに分かるのだ。園児が1人ならば、政治的に利用したという論は難しくなる。でも、彼は、確かめもせず、あの園のしたことは「一番卑劣な行為だ」と断定した。一番卑劣とは、名誉を傷つける最大の表現だ。
 教員は責任をとらないが、知事は責任とるといった。事実はその日に明らかになっているのに、いまだに責任を取ったという報に接していない。気にもかけていないのだろう。だが、この人権侵害は放置できない。
 
 但し書き。もし、知事が、被害者に謝罪し、名誉回復の措置を取っていたならば、私はそれを知らずにこの件をブログに書いたことを謝罪しなければならない。
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