はくはつフクロウの独り言

白髪混じりの薄髪。初老フクロウのひとりごと。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

第五十八回 正倉院展

2006年11月11日 | 旅行記
11月3日訪問。

主催者の奈良国立博物館によると、「本年は聖武天皇の1250年目の御遠忌(ごおんき)に当たります。天皇の崩御より四十九日目に、お后の光明皇后が天皇遺愛の品々600点ほどを東大寺大仏に献納しました。この宝物は正倉院宝庫の北倉に収納され、やがて正倉院宝物を形作る核となりました。今年は正倉院宝物成立にとっても記念すべき年であると言うことができます。」とのことである。

この象徴として、光明皇后が宝物を献納したときの目録である、高名な「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」が展示(主催者は「出陳」と呼んでいる)されていた。

今回は、全部で68点が展示されていたが、私が興味を持ったのは楽器で、以下の3点(展示物としては4点)である。

 ・牙尺八(げのしゃくはち)=象牙の尺八
 ・牙横笛(げのおうてき)=象牙の横笛
 ・漆鼓(うるしのつづみ)=漆塗の鼓の胴
 ・鼓皮(つづみのかわ)

「尺八」と言うと、ある程度太いものという感じがするが、「牙尺八」は太くはなく、径も同一だが、吹口だけは通常の尺八の形をしていた。

「牙横笛」は通常の横笛。ただ、どちらも、竹を模した加工がしてあり、感心した。

「漆鼓」は鼓の胴の部分だが、完全に原型をとどめており、「鼓皮」もそれを張る紐とともに、変色はしているものの、大半が残り、形を見ただけで何なのかが分った。
こちにらついては、「保存のよさ」に感心した。

ところで、11月3日といえば、祝日(文化の日)。大混雑であった。
一般客は入場までに2時間待ち。優先的に入ることができる我々団体も40分待ちであった。
そして中に入れば、展示物の前はオーパーに言えば十重二十重の人。とてもゆっくり見られる状態ではない。
特に文書は一方向からしか見られず、また、展示位置も低いために見にくかったので、展示方法に工夫がほしいと感じた。

いずれにせよ、ゆっくりご覧になりたい方は、平日の開館直後か閉館直前がお勧めである。

ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« 薬師寺-2 | トップ | ビル・ヴィオラ:はつゆめ »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
古の音 (アル中のトスカ兄さん)
2006-11-11 15:25:43
今から1300年も前に、象牙から尺八や横笛を作る技術があったのですか。当時は、象牙を入手することは容易ではなかったはずですから、象牙加工技術を磨く機会は少なかったと思いますが、それでも立派な尺八や横笛が製作されたのですね。

古の楽器を実際に吹いたら、どんな音がするのでしょうか。宝物ですから、息が吹き込まれることは永久にないのかもしれませんが。
カーブした象牙から (はくはつフクロウ)
2006-11-11 18:51:40
まっすぐな丸棒を削りだし、中空にして指穴を開けるという作業ですから、簡単なものではないと思います。

実現不可能だと思いますが、1300年前の音を聞きたい気がします。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅行記」カテゴリの最新記事