平和がええねん 東大阪 Ⅱ

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歴史を正しく継承してこそ

2015年06月18日 20時41分34秒 | 
6月23日は沖縄では「慰霊の日」。70年前の3月26日から6月23日まで沖縄はただ一つの地上戦だった。朝日新聞などが行った沖縄県民世論調査では、沖縄戦について「自ら体験がある」は9%、「話を聞いたことがある」は75%、「沖縄戦の記憶が引き継がれている」は20%、「風化している」は68%だという結果が報道されている。
戦後70年、戦争体験者は年とともに減少することは避けられない。だからこそ歴史は正しく継承されねばならない。被害の歴史も加害の歴史も。NHKが元兵士たちの戦場証言の放送番組を出版化した「証言記録 兵士たちの戦争」全7巻で刊行されている。第3巻の「はじめに」では、「戦場体験の証言を社会の共有財産に育て上げる責任は、証言する側にではなく、受け継ぐ側が負うべきものだとの認識が広まりつつある」(「日本経済新聞社」)という声があったことを紹介している。1991年日本を訪問したベアトリックス・オランダ女王が天皇主催の公式晩さん会での発言として、オランダ国民の犠牲にも触れながら、「・・・私たちは、あの戦争の年月の記憶を避けて通るべきではないと思います。私たちの過去に暗い影を落としている苦い体験を真摯な目で認識することこそ、憤りや恨みに満ちた気持ちを克服する一助になるはずです。歴史を取り消すことはできませんが、私たちは歴史に囚われることを望むものではありません。両国の新しい世代の人々は、こういった過去に関する知識を身につけたうえで、いまや朗々たる気持ちで将来に目を向けなければなりません。」(「侵略の歴史と日本政治の戦後」吉岡吉典著)と。沖縄戦も含むアジア太平洋戦争、さらには明治以降の侵略戦争の歴史全体を真摯に学ばなくてはならない。