ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

世界報道写真展

2007-07-09 23:46:48 | 日々
『アヒルと鴨のコインロッカー』を観たついでに、同じ恵比寿ガーデンプレイスにある東京都写真美術館に入った。現在、「世界報道写真展2007」をやっている。

地下の入り口に立つと、今年の大賞作であるこの写真が大きく掲出されていた。スポーツカーの若者と背景の瓦礫の山とが、あまりにもかけ離れたものように見え、一瞬、合成なのではと思ってしまう。レバノンの首都ベイルートでの一枚だという。

戦争というものは、非日常のものだと勝手に思いこんでいた。でも、この写真に写る若者たちにとっては、これが現実であって日常なのだ。戦争のイメージを揺さぶられた。

そこから先も写真が続くが、やはり戦場での写真が多い。見てて辛いのは子どもの悲しい表情だったり、感情を止めてしまった表情、それに幼子の遺体だ。大きく引き延ばされると、その背後にいる人々の様子まで分かる。一枚一枚が足を止めさせる。どれも対象からごく至近距離で撮影していて、生々しい。『ダーウィンの悪夢』で感じたのと同じだ。

あまりにも知らないことが多すぎる。新聞読んでいても、国際面を読み飛ばすことが多い自分を反省。そしてふと考える、写らなかったところには何があったのだろう、と。


8月5日までやってます。興味のあるかたは是非。