ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

2007-05-02 00:18:03 | 映画
『スパイダーマン3』の初日でした。平日にも関わらず完売する有様で、ソニーピクチャーズはさっそく第4作の制作に、取りかかったとか、取りかかってないとか。明日、明後日もバイト入ってます。うれしいやら、ツライやら、ホメイニ師やら。

Bunkamuraル・シネマにて。
レトロ感漂う邦題、郊外の夜に流れるラジオの音、年季の入った劇場…。長年、公開放送されていたラジオ番組の最終回。同時に劇場も取り壊されることになっている。名残惜しそうに集める歌手の面々。いつものように番組は始まる。

舞台裏とステージと行き来する作品が好きだ。ドタバタと繕ってる感じが滑稽で。この作品はそれに加えて、「さよなら」への郷愁と「ありがとう」の喜びがある。メリル・ストリープは、『プラダを着た悪魔』でアカデミーにノミネートされたけど、こっちの方が地で行ってる感じがして、いい。司会者のオッサンとその昔は恋人同士だったらしく、口げんかしている割には、生CMの時の息はピッタリ。カントリーソングの懐かしさに、リンジー・ローハンの初々しさが加わる。メガネっ娘。その筋の人には堪らないのでは。

語り手のハードボイルド探偵気取りの警備係や、『シカゴ』のダメ亭主によるウェスタンソング、謎の白いコートの美女、今回は宇宙人ではない、トミーリー・ジョーンズの経営者などなど、キャラが粒ぞろいで、それだけ追うのも面白いかもね。

第一志望の面接を終えて手応えがあったので、意気揚々とこの映画を観た。あとで気がついた。監督のロバート・アルトマンの遺作になったことも含めて、これが別れの物語であることに。もちろん、先のことは言わずもがな。同情するなら金をくれ。