ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『パッチギ』

2005-02-08 23:21:29 | 映画
新宿ジョイシネマ3で鑑賞。
この劇場は『戦場のピアニスト』を最前列で、銃声に怯えながら観たところだ。

時代は1968年。この時代って、最近、いろいろな映画で描かれてるけど、なんだか怖い感じがしてた。でも、この『パッチギ』では感情豊かに、庶民の息づかいが分かる。漫画のような過剰なぐらいの演出が、時代と土地に合っていてちょうどいい。(『殺人の追憶』と情景が重なる)サブストーリーが散漫になってしまっている感じはするけれども、総じて面白く、同時に考えさせられた。

脇役がいい。アンソンとキョンジャの母親のキムラ緑子、モトキの父親の前田吟、革命先生の光石研、バックパッカーのオダジョー…。特に、葬式の場面の、笹野高史が祖国分断、在日の辛さを語る場面は、力がこもっていて素晴らしい。それにしても、大友康平サンはどのドラマや映画に出ても、場になじもうとしませんな。存在感なのかしら。でも、熱い心を持った人物だと言うことは分かった。

井筒のオッサンよ、こんな映画をキチッと撮れるなら、いくらでも、タモリ倶楽部で酔っぱらっていい。虎ノ門で毒吐いててもいい。

明日のサッカー日朝戦、両方の選手たちにパッチギってほしい。