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Honda RA107は大丈夫? その1

2007年02月19日 19時24分45秒 | Honda Racing
やはりHonda党にとっては、新車RA107のテストでのパフォーマンスの低さが心配だと思います。
テストでのタイム順でも『下から数えた方が・・・』といった毎日です。
いくらテストでは本当の速さは測れないとは言っても、ここまで低空飛行はチョー心配です。

『Hondaの今季はもう終わった』と言う声。
『全然本気を出していないから大丈夫』という声。
真っ二つに分かれているのも仕方ないことかと思います。

で、本当の実力を我々が知れるのは、やはり開幕戦がこないと解らないんですが、シーズンオフの最後の合同テスト(バーレーン)を前に、ひとつ前向きに考えてみたいと思います。


『遅い』ということに関しては、もうテストでの結果がハッキリ出ているので、改めて言うこともないのかもしれませんが。
一番言われているのは、『タイヤの発熱に苦しんでいる』ということ。
昨年の序盤も特に苦しんだ事項ですねぇ。
これがマジで全然発熱量が足りてないのであれば、確かに非常にヤバイです。
昨年のように、タイヤがある程度シャシー側の欠点をカバーしてくれるということは、コンパウンド固定の今年のタイヤでは期待薄ですし、タイヤのポテンシャルを使いきれないとしたら、常にその分荷物を背負い込むことになるということでしょう。


しかし、昨年終わりの11月・12月で各チーム初めて今年のコンパウンドのブリヂストンタイヤを履いた時は、新しいブリヂストンタイヤに苦労していたルノーなんかに比べて、Hondaは上手く使えていました。
“新車は全くの別物”なんで、旧車の時のデータはアテにならないのも確かなんでしょうが、旧車では『結構良い』といっていたものが、新車になったら『全くダメ』になってしまうんでしょうか?
予想と実際が違うことも良くあることだとは思いますが、もし現状がタイヤの発熱に苦しんでいるとしても、旧車のそういう実績もあるので、何とかなるのでは?と思っています。


それに、RA107をシェイクダウンさせたバルセロナでは連日低温で、上がっても路面温度15℃で、チームは『寒くてタイヤが全然ダメ』と言ってました。
そんなことを言うということは、元々それくらいの温度ではタイヤにとっての適正発熱量を出すつもりはない(出せない)設計なのかもしれません。
今年に入ってからは、今のところ路面温度は雨が降る日も多く、上がっても20℃をわずかに超えるくらい。(ちなみに去年の12月のテストでは天候に恵まれたこともあり、20℃後半まで上がった日が多かった)
一体、必要発熱量100℃(今年のタイヤはレンジが広いので、95℃くらいでもOK?)に対し、何℃足りないかにもよりますが、路面温度15℃が20℃に上がったくらいでは、RA107にはダメなんでしょう。
そういう意味では、温度に弱いマシンということで、よろしくはないのは確かなんですが、まだ希望が持てるのでは?と。


(アブダビのF1フェスティバルで、久しぶりの白いRA106。ここくらい暑ければ、ダイジョウブ!?)


では、実際のグランプリではどうか?
グランプリ中、温度がそれほど上がらないオーストラリアで、例年路面温度は20℃後半。
他は日本・中国を除けば、少なくとも35℃。大体は40℃を超えます(鈴鹿なんかでも、晴れれば35℃くらい出る)。


このままでは、オーストラリアでは少々苦戦するかもしれませんが、他のグランプリは大丈夫なんじゃ?なんて、思うのです。
しかも、今年のタイヤは今でも結構リヤに厳しいみたいなので、暑いグランプリでは逆に温度が上がりすぎて、すぐ痛んでしまう現象が発生するのかもしれません。
って、上位チームはそんなのすぐに対応してくるでしょうが。


とにかく、22日からのバーレーンでの合同テストで、Hondaは現在RA107の最大のネックとなっている、フロントサスペンションの選定も含めて走ります。(新しいサスペンションも持ち込むはず)
今のところバーレーンの天気は晴れで、最高気温は24~25℃くらい出そうです。
晴れて太陽が出続ければ、路面温度は35℃くらいは出るでしょう。
なので、私はバーレーンテストの後半(2月27日~3月1日)までは、焦らないように勤めたいと思います。


ちょっと長くなりすぎるので、さらに楽観的前向き発言は、その2へと続きます。