父が亡くなって、もうすぐ1年になる。
長年離れて暮らしていたけれど、
帰省するたび、定位置に座って笑っていた父を覚えているので
もういないんだ・・・って不思議な気がする。
一方で、亡くなる半年ぐらい前から、
父とはそう遠くない時期にお別れするかも・・・
とうすうす感じてもいた。
持病があったり、心臓にステントを入れたりしても元気だったが
なぜかそんな予感があった。
父が亡くなり、実家には母が一人残った。
弟が同じ市内に暮らしているので、いざとなれば任せることができるけれど
日々の話し相手となると、娘である私の仕事。
とりあえず仕事帰りに、歩きながら電話することにしている。
近所のボケたおばさんの話や、プールであった話、
習い事の話や病院の話、今欲しいけれど買いに行けない物の話など
中身がありそうで、なさそうな、ささやかな日常の話。
声のトーンから体調もわかるし、
話の内容からも、母はまだ認知症にはなっていない…と安心できる。
70歳を越えて、ある日突然片目の視力を失ったが
落ち込んで腐ることなく
大正琴を習い、水中ウォーキングを楽しみ、
姪っこ達とLINEで会話し、新しい料理にチャレンジ
弟や私の家族に気配りし、入院している友人を気遣う。
我が母ながら、パワフルで、すごい人だ。
そんな母と別れる予感・・・全くしない。
今年米寿を迎えたのだが、あの人は百歳まで生きるんじゃないかしら。
話し相手になったり、今必要なものを買って送ったりして
わずかずつでも親孝行をする時間を残してくれていると思うと
ちょっと嬉しい。
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