吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

チウロコタケ

2017-10-31 | Weblog
 昨日庭仕事をしていたら、鼻水が出る。そして喉が、いがいがし始める。
 今朝、熱はないのだが、体の節々が痛い。どうも、軽い風邪のようである。

 でも、歩く人(ホモ・モーベンス)であるわたしは、きのこを求めて、秋吉台地へ向かう。今年は紅葉が早いのか、カエデ類は既に赤く色づいたものも、散見され、先が愉しみだ。

 落ち葉の散り敷いた台地を歩けば、落ち葉がカサカサと鳴るばかり、きのこも次第に影が薄くなる。

 歩くだけと覚悟を決めて、昼食をはさみ、4ヶ所を歩いた。少ないきのこを何種か撮る。
 5ヶ所目の竹林公園は、草が生い茂り、中に入るのを断念する。剪定ばさみをよく研いで、また別の日に歩きたい。
 老いれば、日頃も体のあちこちは痛いことが多いが、今日は+風邪で、体中が痛い。
  「今日のきのこ」
  
  マンネンタケ Ganoderma sichuanense J.D. Zhao & X.Q. Zhang 傘径2cmほど。指のような細い木から出ていて、大きくなれないのだろう。
  
  ヒナノヒガサ Rickenella fibula (Bull.) Raithelh. 傘径5mm前後。
  
  ミネシメジ Tricholoma saponaceum (Fr.) P. Kumm. var. squamosum (Cooke) Rea 傘径6cmほど。一見食べられそうだが・・・。
  
  ハダイロガサ Cuphophyllus pratensis (Fr.) Bon 傘径2cmほど。これからきのこの少ない森を彩る貴重なきのこ。ヒダは垂生する。
  
  スミゾメキヤマタケ Hygrocybe chloroides (Malençon) Kovalenko 傘径4cmほど。
  
  チウロコタケ Stereum gausapatum (Fr.) Fr. 傘径4~5cm。斜面の大分高いところで、広葉樹の枯れた根元に出ていた。
  
  同上 何だろうと、よじ登って、手でちぎってみれば、血赤色に染まる。傘の様子。
  
  同上 子実層托の様子。まさに血のよう。
  
  ショウゲンジ Cortinarius caperatus (Pers.) Fr. 傘径8cmほど。この台地はショウゲンジが多い。
  
  ヒイロガサ Hygrocybe punicea (Fr.) Kumm. 傘径6.5cm。ぽつんと単生していることが多い。柄に条線がある。山口県内で初めて見る。
  
  アシボソノボリリュウ Helvella elastica Bull. 高さ4cmほど。
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シロシメジはおいしいきのこ

2017-10-30 | Weblog
 昨日夕方、ナルちゃんが帰った後、妻と二人で、渋柿をむいては熱湯に浸し、倉庫の中につるす。
 作り終えて、数えてみれば、全部で120個を超えていた。倉庫の窓は開け放したままにした。

 雨の日などは洗濯物を倉庫に干しているが、しばらくは倉庫に洗濯物が干せない。
 また、春菊とキンセンカの種を蒔いた箱は、別の倉庫へ移す。

 昨夜は頑張りすぎたのか、今朝、寝過ごしてしまった。平日は6時から45分間、NHKのラジオを聞いているのだが、今朝は7時に目が覚める始末。

 ナルちゃんがいる間は掃除ができず、彼が帰った後は、必ず掃除機をかける。しかし、昨日はつるし柿作りにおわれた。
 今朝は絶好の掃除日和。

 わたしは仕方なくひとりで出かける。秋はもう晩秋へと遷り、国道9号線沿いに植栽されたケヤキは、紅葉の色合いを濃くにじませている。

 今年は紅葉が1~2週間早いようだとテレビは言う。

 わたしは、まず仁保へ向かう。若い赤松が斜面に群生している辺りを物色し、次いで宮野の森をちょっと歩き、さらに足を伸ばして、シロシメジが出る森を歩く。

 シロシメジはちょうど出始めたところで、カメラに収めた後、10個ばかり採取する。

 昼過ぎて我が家で昼食を済ませ、ニンニクを植え、チューリップを植える。

 晩酌の肴に、シロシメジの煮たものを初めて食べたが、もっちりとして歯触り舌触りが良く、苦みも感じられない。一級の食材であることを知る。
  「今日のきのこ」
  
  シモコシ Tricholoma auratum (Paulet) Gillet 傘径8cmほど。おいしいきのこだが、ヨーロッパでこの種に近いものを食しての、
  死亡例があり、つい見るだけとなる。
  
  ハツタケ Lactarius lividatus Berk. & Curtis 傘径4cmほど。アカマツ林の樹下に松葉をかぶって生えていた。
  
  シロシメジ Tricholoma japonicum Kawam. 傘径6~7cm。出始めたばかりのようだ。食用だが苦いと言うことで、見るだけであっ
  たが、10個ばかり持ち帰る。
  食べてみれば、苦みはなく、緻密な肉はもっちりとして歯触り舌触りがとても良かった。
  
  同上 傘の縁、ヒダ、柄の様子。
  
  ハマシメジ Tricholoma myomyces (Pers.) J.E. Lange 傘径8cmほど。この場所で見たものを、不明種としていたら、教えていただ
  いた。本種も食べられるが、砂が入らぬように上手に採取しないといけない。群生するのだが、今回はこの株のみ。
  
  キツネタケ Laccaria laccata (Scop.) Cooke キツネタケモドキと分けられていたがどうやら同一種のよう。傘径4cmほど。胞子は広卵形7.5×6.7μm。
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つるし柿&『孤独の力』

2017-10-28 | Weblog
 朝、目覚めれば細い雨が降っている。

 五木寛之著の『孤独の力』を読了する。彼は仏教についても造詣が深くなり、読んでいても面白くなった。

 わたしの家は浄土真宗だったが、以前から神棚をまつる習慣がまったくなく、不思議に思っていた。
 ところが浄土真宗の中では「神祇不拝(しんぎふはい)」と言うことが広く言われていたようだ。
 他の神様や仏様は今の時期にはふさわしくない、と法然が言っていたとのこと。我が家に神棚がない理由もやっと判明する。

 また、親鸞は例えば、2011.3.11の東北地方太平洋沖地震のような事件に対して、「念仏を唱えよ」としか言わないだろう、と五木氏は言う。
 ところが日蓮は逆だと言う。

 宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』の中で、浄土というか楽天地を死んでからあの世に求めるのではなくて、「私たちは「天上よりももっといいとこ」を今生きているこの世に建設すべきだ」と、ジョバンニに言わせている。

 わたしは何気なく親鸞を毛嫌いしていたが、賢治の傾倒するのも頷ける、もう少し親鸞を知りたくなった。

 なお、五木寛之の最新の著書『孤独のすすめ』が朝日新聞の書評に出ていた。求めねばならない。

 雨が小降りになったので、庭仕事の支度をして、頭には防水の帽子をかぶり、ズームチョキを携え、柿の木に向かう。

 まさにたわわに実った、一粒の大きさもしっかりある柿を、ズームチョキで切っては、さらにそれをつるし柿用に小枝を残しながらハサミを入れる。
 柿の葉の茂ったその下で、深く腰を曲げ、一人作業するのも何か満たされるようで愉しい。
 後残すとこ20個ばかりのところで雨が強くなり、中断する。

 その後、妻と娘が昼食を挟んで40個ばかりをつるし柿にした。

 昨年はつるし柿用の渋柿を求めて奔走したが、結局手に入らなかった。
 しかし、今年は我が家の渋柿がようやく実る時期となり、やっと自家製のつるし柿を作ることができる。
 収穫した柿は100個ばかり、枝に残っているのは20個ほど、全部で120個ばかりありそうだ。
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ムラサキシメジ

2017-10-27 | Weblog
  9時過ぎに家を出て、萩へ向かう。今日も快晴だが、秋空はそれほどクリアーではない。

 コナガエノアカカゴタケが出ている辺りを歩いたが、まるで見られず、ついでにスナヤマチャワンタケらしきものはと目を走らすが、見られずあきらめる。
 続いて海に近い森を歩いたが、カメラに収めたきのこはわずかに2種。

 森の傍らで昼食を済ませ、大きなスーパーで買い物を済ませ帰途につく。
 途中、ホームセンターに寄り、春菊の苗を探したがなく仕方なく種を買い、さらに水菜とチシャの苗を買って帰る。

 我が家で妻を下ろし、わたしは再び出かける。
 まず、昨日は、からぶりになった、眼科医を訪れ、ドライアイの目薬をもらい、もう一度市内のホームセンターへ寄って、キンセンカの種を求める。

 家に帰ってから忙しい。キンセンカの種を蒔き床に蒔き、さらに春菊の種を蒔く。
 家の中で電話が鳴る。妻が急いで家の中に走り込む。ナルちゃんが、今下松を出たと言うことであった。
 わたしは、引き続き、水菜やチシャを植え、猫の糞害を裂けるため、自家製のアミをかぶせ、今日の庭仕事を終わる。

 待つほどもなくナルちゃんが「こんにちは」と笑顔でやってきた。
  「今日のきのこ」
  
  ムラサキシメジ Lepista nuda (Bull.) Cooke 傘径8cmほど。やや紫色が褪せている。
  
  ミダレアミイグチ Boletinellus merulioides (Schw.) Murrill 傘径7cm弱。今日はこの2種をカメラに収めたのみ。
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青春の蹉跌

2017-10-26 | Weblog
 朝、予定通り萩方面へ出かけるべく支度をする。
 天気は快晴、降水確率0%。
 こんな快晴なら、布団が干したい、ナルちゃんの毛布も、と連れ合いは出かける寸前にのたまう。

 彼女は布団を干したままで、50km先の萩市内を歩き回ることはできない、と言うのであった。

 結局、今日は懸案の仕事を片付けることにし、出かけないことにした。

 そして、まず、二人でエアコンの掃除、次いでわたしは庭仕事。
 庭に出れば、渋柿は次第に熟れて、もう、つるし柿の材料になりそう。
 また、晩白柚も少し色づき始め、うまくいけば年末には収穫できそうだ。ただ、風に弱い晩白柚に、また、難題が持ち上がる。
 南海上に台風22号が発生し、北上しているという。

 それはさておき、庭仕事に取りかかる。残った水仙の球根を、渋柿の木の下に全部植え、セロリや赤タマネギなどは、別の場所に植え付ける。
 後はチューリップの球根の植え付け、ニンニク、春菊を植え、忘れていたキンセンカの種を蒔かなければならない。

 その他、切った木の根株を二つ掘り起こしたが、まだまだバチグワが振るえることを喜ぶ。
 午後二時になるのを待って、行きつけの眼科へ向かう。駐車場へ車が溢れていれば、眼科を後回しにして、注文した本を受け取りに書店へ向かうつもりだったが、眼科医の駐車場 は、作業車が3台ばかり駐まっているばかりで、ガラッと空いている。
 わたしは、すかさず車を駐車場に止めて、眼科クリニックの中に入る。しかし、雰囲気がおかしい。清掃の服装をした、初老の背の高い男が、今日は休みですよ、木曜日で昼から休みですよとにこやかに言う。

 わたしは木曜日であることをまったく忘れていた。また今日も青春の蹉跌を繰り返す。
 仕方がない、その足で、本屋へ寄り、『日本人ときのこ』を購入する。

 日暮れまで3時間ばかりを庭で過ごしたが、大分庭仕事がはかどった。
 が、体の節々は痛く、とても疲れた。でも久しぶりに仕事をした感じである。
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シモフリシメジ

2017-10-25 | Weblog
 ウィークデイの朝7時40分過ぎからの国道9号線の上りは、県庁まではまるで混む。
 その混雑を抜け出して、国道9号線を北上する。8時前である。

 島根県に出て、それから広島県北部に向かう。
 今年のホンシメジは出がよくない。わずかに出ていたものは老菌であった。一緒に見られるはずの、シモフリシメジがまるで出ていない。

 いつものムキタケが出る木を覗けば、幼菌が少し出ていた。もう1週間くらいかかりそうだ。

 クリタケを撮り、そして採り、チャナメツムタケを撮り、それを袋に採る。
 意外なところで、シモフリシメジを見つけ、写真に撮る。

 モミ林にはまだアジナシコウモリタケが出ていた。味なしというけれど、小さなかけらを口に含めば、灰汁のような独特の味がする。

 いよいよ晩秋、まだコナラの黄葉には早いが、カエデ類は既に色づいたものも見られ、そこかしこでカメラを構える人たちも散見された。

 今日は270kmばかり走った。

 帰宅して、干した落花生を笊に収穫し、庭の渋柿をよく見れば、もうほどほどに熟しているのであった。

 夕食後、ナルちゃんから手紙が来ていたので、ありがとうと電話すれば、どういたしましてとの返事で、わたしたちはにっこりとうなずく。
  「今日のきのこ」
  
  ホンシメジ Lyophyllum shimeji (Kawam.) Hongo 傘径は10cmを超している。残念既に老菌である。
  
  オオミノイタチハリタケ Hydnum umbilicatum Peck 傘径4cm。傘の色はやや淡いが、傘中央は窪んでいて、カサ裏の針は柄に垂生していない。
  
  アジナシコウモリタケ Albatrellus sp. 12cmほどのかたまり。
  
  同上 傘の裏は微細な管孔。
  
  ヒイロチャワンタケ Aleuria aurantia (Pers.) Fuckel 椀の径2cmほど。
  
  アカカバイロタケ Russula compacta Frost 傘径7cm。ちょっと見にはキシメジ科のきのこのよう。
  
  同上 ヒダは褐色になっていて、枝分かれに特色がある。肉は固く、干し魚のような臭いはまったくしなかった。
  
  ムキタケ Sarcomyxa edulis (Y.C. Dai, Niemelä & G.F. Qin) T. Saito , A. Tonouchi & Y. Harada 傘径5cmほど。まだ幼菌で見るだけ。
  オソムキタケではなさそう。
    
  クリタケ Hypholoma lateritium (Schaeff.) P. Kumm. 傘径3cm弱の幼菌。食べ頃。
  
  同上 別の場所のきのこ。これもゲット。
  
  シロナメツムタケ Pholiota lenta (Pers.) Sing. 傘径6cm。地上から出るが、時に枯れ木からも出るようだ。
  
  チャナメツムタケ Pholiota lubrica (Pers.) Sing. 傘径5cmほど。おいしいきのこ。
  
  シモフリシメジ Tricholoma portentosum (Fr.) Quél. 傘径5cmほど。ヒダ面は傘の縁に沿って黄色で他と区別が付く。
  
  同上 別の菌。
  
  カバイロチャワンタケ Pachyella clypeata (Schwein.) Le Gal ブナの倒木から出ていた。子囊盤の厚さは3mmほど。胞子は広卵形で
  25×12μm。本種を初めて見る。
  
  タマノウタケ Lycoperdon sp. 長径6cmほど。
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タマネギモドキ

2017-10-24 | Weblog
 循環器内科の定期受診は、10時半からなので、野歩きの支度をして、9時前には一人家を出る。

 維新公園に出かけた。
 歩けばすぐに、芝地に埋まるようにして腹菌類が出ている。
 写真に撮り、頭部を持って引き抜こうとすると、根性菌糸束が堅い大地にへばりついていて、ベリッとちぎれてしまった。
 近くの成熟した別菌も写真に撮り、これはひょっとしてタマネギモドキではないかと思いつつ、袋に入れる。

 小さなきのこ達をあれこれ撮り、10時を過ぎたので、循環器内科へ向かう。
 9月の中頃、いろいろな検査をした結果が出ていた。

 肝・腎・心臓も悪くない。

 ただ、心機能を示すBNP(心臓から分泌されるホルモン)は50.6とやや高めだが、今どうという問題ではないとのこと。
 血圧は151とやや高めだったが、家では130代である。
 糖尿も問題なし、あれほど多かった総コレステロール値も中性脂肪も悪玉コレステロールも基準値のの範囲に収まっていて、すごく改善されているのであった。

 気分良く帰宅し、何が改善の決め手かあれこれ考えるのだが、毎日食べるラッキョウ(他に考えられないのであった)では、などと二人の推論も、結局解は得られぬまま。

 昼食を済ませて、庭の落花生を引き上げ、天日に干し、妻と近くの森へ再び出かける。
 きのこはほとんどなく、自然の移ろいに微妙に変化する、心の有り様を愉しみながら、歩くだけとなった。
  「今日のきのこ」
  
  タマネギモドキ Scleroderma cepa Pers. 径3cm弱。胞子はトゲ状の球形で11μmほど。ジャガイモモドキの誤りではなかろうかとつい愚考する。
  
  同上 成熟した別菌。
  
  同上 幼菌、成菌の切断の様子。
  
  アカヤマタケ Hygrocybe conica (Schaeff.) P. Kumm. 傘径4cmちょっと。
  
  テングノメシガイ属 Trichoglossum sp. 高さは3cm弱。
  
  アキヤマタケ Hygrocybe flavescens (Kauffm.) Sing. 傘径2cmちょっと。傘に粘性があるが、柄にはない。
  
  ミイノベニヤマタケ Hygrocybe marchii (Bres.) Singer 傘径1.5cmほど。傘に粘性がある。
  
  ムラサキホウキタケ Clavaria zollingeri Lév. 高さ3cmほど。
  
  カクミノシメジ Lyophyllum sykosporum Hongo & Clémençon 傘径5cm弱。傷つけるとやや黒変する。
  
  同上 ヒダ、柄の様子。
  
  スミレホコリタケ Calvatia cyathiformis (Bosc) Morgan ほぼ胞子をまき散らした後の姿。2つ立っていた。
  
  ナナイロヌメリタケ Gliophorus laetus (Pers.) Herink 傘径2cmほど。
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センボンイチメガサ

2017-10-23 | Weblog
 昨日は超大型の台風(強風域が半径800km以上の台風をそう呼ぶようだ)21号は、わが家にはほとんど被害がなかった。

 今回の台風は、強い北風が吹くとのことで、2本の晩白柚の木が心配だった。

 北風の時は、1本は我が家の二階に守られ、もう1本は樹冠に直接風が当たる。
 夜中に風の音を聞いたような覚えはないが、朝、晩白柚の木を見ると少し変だ。

 倉庫の屋根が低いため北風が直接樹冠に当たる1本の木の方は、樹冠が大きく空いていて、どうも折れたようである。
 急いで庭に出て、確かめる。ところが折れた木はない。なんと皆右に、左にと、ひん曲がっているのであった。
 何本かの枝に支柱を立て、応急処置はしたが、とにかく実の付け過ぎであるようだ。
 摘果をしないのだから、木の負担も相当なものであろう。でもよく耐えている。
 幸いにも今年は1個も落ちていなかった。ともあれ、もう台風はお断りである。

 午前中、宮野の森を歩いた。
 なお、選挙の話はしばらく我が家では禁句である。
  「一昨日並びに今日のきのこ」
  
  ウラベニホテイシメジ Entoloma sarcopus Nagas. & Hongo 傘径12cm。雨が多いからかあちこちで巨大なものが多い。
  おいしいきのこであるが、皆古い。
  
  ケシワウロコタケ Punctularia strigosozonata (Schwein.) P.H.B. Talbot 傘径5~6cm。
  
  同上 子実層托はややしわ状。
  
  チョウジチチタケ Lactarius quietus (Fr.) Fr. 傘径7cm。
  
  カニノツメ Clathrus bicolumnatus (Kusano) Sacc. & Trotter 高さ4cmほど。
  
  不明の堅いきのこ 傘径5cmほど。きのこはとても丈夫で手では裂けない。
  
  同上 管孔は微細。
  
  ミイロアミタケ Daedaleopsis purpurea (Cooke) Imazeki & Aoshima 傘径7cmほど。
  
  イッポンシメジ属 Entoloma sp. 傘径1cm弱の幼菌。成菌は傘径2cmほど。
  
  アオサビシロビョウタケ(石川仮称) Chlorociboria sp. 椀の径は3~5mm。胞子を確認しなかったが、多分、城川四郎著 神奈川
キノコ会編「検証キノコ新図鑑」に掲載されているものと同一であろう。
 
 センボンイチガサ Pholiota mutabilis (Schaeff.) P. Kumm. 傘径大きいものは2cm。
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『小学館の図鑑NEO きのこ』

2017-10-21 | Weblog
 朝新聞を見ていたら、「毒性のキノコ「食用」と誤記」 の見出しが目に飛び込む。

 文面は次のようになっていた。
 小学館は20日、6月に刊行した『小学館の図鑑NEOきのこ』で毒性があるキノコを「食用」と誤って説明した箇所があったと発表した。
 同書は初版5万部で、既に1万6千部が販売されたといい、全てを回収するとしている。
 小学館によると、シメジの一種「ヒョウモンクロシメジ」の説明文で、実際は毒性があり、少量でも食べると吐き気や下痢などの症状を引き起こすのに「食用」と紹介していた。
 編集作業の過程で監修者が修正するよう指示していたが、担当編集者が指示を見落としたという。
 読者からの指摘で誤りが判明。20日までに健康被害の報告はないという。同社は「今後は編集、校了体制をいっそう強化する」としている。
 回収の問い合わせは同社(0120-852-569、平日午前10時~午後5時)などとなっている。

  『小学館の図鑑NEO きのこ』
  

  これを、本屋で見つけたときは、ナルちゃん用の図鑑だ、と嬉しくなってすぐ購入した。しかしわたしが見ても十分楽しく、新しい知見もそこはかとなく盛り込んであり、わたしにはありがたい。なお図鑑25ページのヒョウモンクロシメジの説明にある「食用」は消し、「毒」と書いておいた。
 ナルちゃんと一緒に見られる日がくればいいなあ・・・。
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キリノミタケ

2017-10-20 | Weblog
 宮沢賢治が生前、単行本として刊行した詩集は『春と修羅』、童話は「イーハトヴ童話
注文の多い料理店』の二冊だった。
 9編の所収されている童話は次の通り。
 「どんぐりとやまねこ」
 「狼森と笊森、盗森(おいのもりとざるもり、ぬすともり)」
 「注文の多い料理店」
 「烏の北斗七星(からすのほくとしちせい)」
 「水仙月の四日(すいせんづきのよっか)」
 「山男の四月」
 「かしわばやしの夜」
 「月夜のでんしんばしら」
 「鹿踊りのはじまり(ししおどりのはじまり)」

 読み終えれば、どの物語も、岩手の野や森を映し、それはえもいわれぬ神秘に満ち、透き通ったおいしい空気を胸一杯に吸ったような気分になり、やさしい賢治ワールドで子供のように遊ぶ自分を発見するに違いない。

 また、その序がすばらしい。以下は賢治が情熱を注いだ新刊『注文の多い料理店』の巻頭を飾る序を全文掲載したい。
 なお巻末には付録として『注文の多い料理店』新刊案内があるのだがそれはまた別の時に触れてみたい。
 ともあれわたしはこれからしばらく、賢治ワールドで遊ぶことにする。

 
 わたしたちは氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
 またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。
 わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。
 これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。
 ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。
 ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。
 なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
 けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾(いく)きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。

 大正十二年十二月二十日
                       宮沢賢治

 今日もきのこをあれこれ撮ったが、とりあえず森の宝石のようなキリノミタケのみ2枚ほど掲出したい
 「今日のきのこ」
 
 キリノミタケ Chorioactis geaster (Peck) Kupfer ex Eckblad 既に開いていて、径7cm。側にはまだ開いていない幼菌が一つ。
 
 同上 径8cmほど。これも開いている。幼菌(つぼみ)が後7個くらいあるので、ちょっとだけ開いた写真を撮りたいが、雨の行方次第であろう。
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