吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

ウズラタケ

2009-08-31 | Weblog
 昨夜、8時からの選挙速報に見入る。
 投票率が0%で、当選者が次々と決まるのに驚く。そしてその主役が自民でなく民主党だから愉快である。手をたたきながら、つい調子に乗って、アルコールがすすみ、大勢を見届けたかどうかあやふやのまま、ただ安心して寝てしまった。

 今朝、テレビを見れば、なんと308議席を民主党が獲得していた。まさに歴史的な新しい時代の幕開けである。
 今回の民主党の新しい候補者に、労働組合の出身者がいないのもいい。まあ小沢氏が人選したのだから当然であろうか。

 さて、問題はこれからであるとエセ仙人は考える。自分たちのことを最優先に考え、国民の未来はほとんど念頭にない官僚達をどう御していくのか。

 また、マニフェストに載せている、高速道路全面無料化などはばかげている。無料化によって何が改善するのだろう、流通コストの低減化とは笑止千万である。
 今でも無法に爆走する大型車がこぞって高速道に乱入し、さらに、むちゃくちゃに走るパープリンなドライバーが我が物顔に乱入する。高速なるが故に重大な交通事故は日常茶飯事となる。

 百鬼夜行の高速道となり善良な市民ははじき出されそうだ。

 流通コストの低減化を言うなら、トラックを止めて、鉄道にもどせ、と言いたい。その方が環境にも優しい。勇気を持って変えて欲しいものだ。

 後は権力の二重構造が少し気にかかる。小沢氏に自重を促したい。慎んで、慎んでいてもらいたい。

 たまに1票投票したからといって、偉そうなことを言ってしまった・・・、口を慎もう。

 さてわたしの喫緊の課題は、新型インフルエンザにかからないことである。9月~10月と、愉しいきのこ関連の行事が多い。手洗い、うがいそしてマスクを怠らないようにしたい。

 カーテンを揺らせて入る風も時に冷たい。気がつけば夏休みも今日で終わりである。

                「昨日の写真」
                 
                 ウズラタケ Perenniporia ochroleuca カサ径2.5cm。小枝に付いていて、剥がれやすい。管孔は放射状に均一で美しい。
                 
                 同上 カサに細かいシワを持つ。小さくてコルク質で軽い。
                      
                      ハナサナギタケ Isaria japonica 蛾のさなぎに寄生する冬虫夏草。これからサナギタケと共によく見られる。
                 
                 イグチ類 Boltus sp カサ径8~13cm。カサの鱗片、柄の赤ツブなど初めて見る種だ。ここは昔から、未知のイグチ類が多い。
                 
                 同上 管孔面は傷つけると青変する。
                 
                 同上 切断の様子。カサ肉はわずかに青変し、やがて黄色になる。
                 
                 ダイダイイグチ Boletus laetissimus カサ径3cm。青変性がいちじるしい。昔、食べようとしてまず茹でたが、
                 芥のように黄色い粉が浮き、断念した思い出がある。
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ヒメカイメンタケ

2009-08-30 | Weblog
 暑い時は心臓にも負担が大きいのだが、やはり歩きたくて、大原湖畔へ向かった。

 遊歩道には、サジガンクビソウ、ガンクビソウが地味な花を咲かせ、ミヤマウズラも可憐な花を見せていた。

 きのこが少ないおかげと言うべきか、集中力が高まり、朽ちた根株に生える小さなヒメカイメンタケを見つける。
 ホームページ「ドキッときのこ」でヒメカイメンタケを知ったが、どんなところに生えるのか分からなかった。やっとの対面である。

 他にもウズラタケや、不明のイグチ類を見る。

 夜はワインと焼酎を交互に、選挙速報に見入ることになる。

           「今日の写真」
                  
                  オミナエシ たくさん咲いていた。オトコエシも写真に撮ったが、ピンぼけで没。
            
            ヒメカバイロタケ Xeromphlina campanella カサ径2cm。下側から撮る。ヒダの連絡脈が見えるだろうか。
                  
                  同上 別のマツの切り株に群生していた。
                  
                  ツルリンドウ 斜面に一つだけ咲いていた。
            
            ヒメカイメンタケ Cortriciella dependens カサ径1.5cm、柄の長さ5mm。柄には褐色の密毛が見える。子実層托は管孔で、大きさは不同。
            今まで、どんなところに生えるのだろうと思っていたが、腐朽の進んだ切り株にさりげなく見られた。
                  
                  同上 全体の様子。
                  
                  ムツノウラベニタケ Rhodcybe mundula カサ径4cm。点々とたくさん見られた。他の写真は明日掲載したい。
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タマアセタケ

2009-08-29 | Weblog
 暑くて熱い真夏の衆院選はやっと終わった。後は人々が、それぞれ自分の未来を透かして眺めつつ、一票を投ずることとなる。

 浮き世のことは卒業して、仙人のような暮らしぶりなのだが、歴史に残る大きな節目を知らぬ顔はできない。「ヨシの髄から天井のぞく」つもりで眺めてみよう。
明日はワインと焼酎を友に夜更かしすることになりそうである。

 昨日のお湿りで歩く気になり、今日は一人秋吉台へ向かう。ヌスビトハギが咲き誇り、ミズヒキやカワラケツメイなども負けずに咲いて、野はまた賑やかになる。
 しかし、きのこは少なく、日頃はカメラを向けることが少ないきのこでも、今日は貴重なもの、死にものぐるいでやってくる蚊とブトを防ぎつつ、丁寧に撮る。

 ツクツクホウシもミンミンゼミも熱く鳴き、わたしは噴き出る汗を袖で払う。そしてまた夏が逝く。

           「今日の写真」
            
            タマアセタケ Inocybe sphaerospra カサ径7cmほど。石灰岩の台地のあちこちに群生する。種小名のsphaerospraは胞子が丸いことを示している。
            
            クロアシボソノボリリュウタケ Helvella atra 草原や林縁に夏~秋、精力的に出てくる。
            
            ササアカゲタケ Tricholomopsis sasae カサ径2cmちょっと。ここではよく似たヤブアカゲシメジは見られないようだ。
                  
                  チャワンタケ類 カサ径1.5cm。前回の観察から15日ばかり過ぎている。縁がやや褐色を帯びていた。
                  
                  ニセキンカクアカビョウタケ Dicephalospora rufocornea カサ径3~5mm。このように赤橙色だと間違うことはないが、
                  鮮黄色もたくさん見られ、悩ませる。が胞子を見れば一目瞭然、ビョウタケやモエギビョウタケと間違えることはない。
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ヨソオイツルタケ近似種

2009-08-28 | Weblog
 先日、芸北の湿地で見た不明の花は、同行のAさんからメールがあり判明した。

 花は遠目には分からないが、アップで見ると直立した花弁に緑黄色の斑紋が2つ見られ、なかなかに印象的である
 どうも北アメリカ原産の花でポンテデリアというらしい。この湿地は洋種のスイレンなどを広く植栽していたりするので、個人の所有なのであろうか。

 湿地生の花が春夏秋とたくさん見られる数少ないスポットだけに、大事にしてもらいたいものだ。

 昼から市内を足早に歩き、数種のきのこを見る。

                「先日・今日の写真」
                 
                 ポンテデリア 原産地は北米という。
                 
                 イグチ類 カサ径5cm前後。まだ幼菌のようである。成熟してから胞子を見ることにしそのまま置いておく。
                 
                 ヨソオイツルタケ近似種 Amanita sp 高さ2cmほどの幼菌。
                 
                 マンネンタケ Ganoderma lucidum カサ径10cmほど。いい色をしている。
                 
                 テングノメシガイ類 高さわずか2~3cm。小さな虫が怒っているように見える。
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サワフタギタケ

2009-08-27 | Weblog
 昨日、寂地峡で見たヒダナシタケ類の写真をあげておきたい。
 分子生物学の進展で、腹菌類やこのヒダナシタケ類の概念は雲散霧消してしまった。

 だが、見た目で似通ったものを一括りするのは、人間の生理にかなっている。たとえば新しい図鑑が発行されても、一般大衆を対象とした図鑑では、検索が容易な、見た目が同じグループの扱いは残るのではないだろうか。いや残して欲しい。

 さて、選挙もいよいよ大詰めとなった。選挙権を放棄しようとしたが、今回はどうも行ってみたくなった。

                「昨日の写真」
                 
                 シロカイメンタケ Piptoporus soloniensis カサの幅は10数㎝。この状態だとシロカイメンタケと言われても納得できる。
                 
                 同上 これは昨年、別の場所で撮ったもの。もうずいぶん昔、師匠にこの種のものをマスタケでは、と迫ったが、
                 師匠は首を縦に振らず、シロカイメンタケと諭される。
                 肉は丈夫で手では裂けないくらいだが、一方マスタケはもろい。
                 
                 ベッコウタケ Perenniporia fraxinea カサ幅9cm前後。広葉樹に生えていた。このキノコは幼菌から成熟するまで姿の変化が著しい。
                 
                 サワフタギタケ Pernniporia minutissima カサ幅10cm前後。形は不正形のことが多く、肉質はもろい。
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ウラグロニガイグチ

2009-08-26 | Weblog
 一走り寂地峡まで出かける。2日続きの乾燥注意報で覚悟はしていたが、きのこはやはり少ない。それでも、猛者はいるもので、何種か愉しませてくれた。

 寂地峡へもう少し足繁く通って、きのこ相を観察したいのだが、片道100kmの道のりがあり、つい気分が揺らぐ。何とか回数を増やさねば・・・。

 遊歩道の途中でゴヨウマツが数本自生しているのを確認する。昨年、ゴヨウマツに菌根を作るベニハナイグチを1個見たが、その時はゴヨウマツが確認出来なかった。やはり生えていたのであった。

 五竜の滝を降りたら、子供達の歓声が逝く夏を惜しむように響いてきた。
 3時間ばかり徘徊し、雨後また来ることを約し、いさぎよく寂地山塊を後にする。

           「今日の写真」
            
            ウラグロニガイグチ Tylopilus eximius カサ径6cm。コウラグロニガイグチはもっと小型なのだろう。胞子を確認したい。
            乾いていても元気な姿がうれしい。
                  
                  同上 管孔の様子。傘の裏はまさに黒褐色。
                  
                  アカヤマタケ属 Hygrocybe sp 赤い色に惹かれて撮してしまった。
                  
                  ニガイグチモドキ Tylopilus neofelleus カサ径5cmちょっと。
                  
                  同上 管孔は紫に縁取られる。この美しさを教えてもらったのはいつの日だったか?
                  
                  シロヤマドリタケ(池田仮)? Boletus sp カサ径2cmちょっと。1本だけであった。
                  
                  同上 柄は網目らしきものが見られる。胞子が落ちればいいが・・・。
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「きのこ図鑑」を更新

2009-08-25 | Weblog
 外はまだ30度を超す猛暑だが、空の入道雲は高く澄んでいて、秋の気配が漂う。
 夕方は窓を開けなくても過ごせるようになった。

 毎日が日曜日のわたしは、相変わらず日々能天気に暮らしている。その故か不明だが、時の流れの早さが音もなく胸に刺さり、痛い・・・。

 昨日、千段以上ある木段を上り下りしたが、今日は階段を下りる際に、大腿四頭筋に少し違和感があった。
 きのこは遅い夏休みのようで、どこも少なく、出かけようという意欲が湧かず、1日家で過ごす。

 ホームページの「きのこ図鑑」を更新し、5種追加した。
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イロガワリフウセンタケ

2009-08-24 | Weblog
 長野山(標高1015m)のきのこが気にかかり、五万洞渓谷から頂上を目指す。何度登っても、天に連なるここの木段は厳しいものがある。

 助手殿をなだめながら登ったが、きのこはほとんど見られず、彼女の意見に従い、尾根直前から引き返す。

 昼食後、車で長野山緑地公園へ迂回し、頂上付近を歩いてきのこを探した。たくさん見られるシャクナゲの木々は葉がつやつやとしていて、来期の花を約束するかのごとくであった。

 が、きのこはやはり少なく諦めて帰途につく。

           「今日の写真」
            
            イロガワリフウセンタケ Cortinarius rubicundulus カサ径7cm。カサにやや鱗片があり、脳内の記憶装置を回転させるが、種名は浮かんでこない。
            縦に切断すると、少し黄色になる。この時点でまだ種名にたどり着かない。我が家に帰って、見てみると皆赤変していて、やっと種名が判明する。
                  
                  同上 ヒダの様子。
                  
                  ヒメキンミズヒキ 普段見るキンミズヒキとどこか違う。背丈も短いし、花数も少ない。
                  帰って図鑑を見れば、雄しべが5個ほどでキンミズヒキの10個程度より少ないとあり、納得する。
                        
                        ウスヒラタケ Pleurotus pulmonarius 群生していて、採取しようとしたが、傘裏のヒダには線虫が
                        取り付き、ヒダとヒダの間に小さな丸いかたまりをたくさんつけていた。
                  
                  シロソウメンタケ Clavaria vermicularis var.vermicuraris このキノコだけはあちこちたくさん見られた。
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ハナビラタケ

2009-08-23 | Weblog
 友人の車に乗せてもらい、中国自動車道を戸河内で下りて、国道191号線を北へ走り、初秋の芸北を歩いた。

 ハナビラタケなどのキノコやさまざまな樹木、さらに湿地の花々に満足の一日となった。

            「今日の写真」
             
             ハナビラタケ Sparassis crispa 葉ボタン状のかたまりは径16cm前後あった。他にも既に形の崩れたものが何個か見られた。
                   
                   アサザ 花期は長いようだ。
                   
                   ミソハギ たくさん咲いていた。
                   
                   アギナシ 名前がすぐに思い出せない。葉の形もユニークである。
                   
                   マアザミ(キセルアザミ) 思いに沈む風情はなかなか。
                         
                         スイレンの仲間 蕾を出荷していたように思う。
                   
                   不明の花 名前がわからない。
                   
                   フウリンウメモドキ 実の赤が鮮やかである。
                   
                   カンボク 実の色はこれから深くなる。
                   
                   ビッチュウフウロ これもたくさん咲いていた。
                   
                   シロヤマイグチ Leccnum holopus カサ径3.5cm。柄を縦に切断すると、根元は青緑色、胞子は紡錘形で細長く、18.3×5.8μm。
                   
                   ベンケイソウ 湿地の林縁にひっそりと咲いていた。
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フジイロタケ

2009-08-22 | Weblog
 朝やや激しい通り雨があったが、助手殿と男岳へ向かう。国道435号線を通れば20kmもないのだが、道路が崩れて、通行止めは続いている。
 仕方なく、「21世紀の森」のある板堂峠を越える迂回道をたどる。

 暑いばかりできのこは少ないけれど、きのこを探しながら歩く気分は、言葉には尽くせない至福の時である。

 立ち止まることが少なかったが、見つけたきのこにはやさしく語りかけ、ていねいにカメラに収める。

 さほど時間は要せず、昼までには帰途についた。

           「昨日の写真」
            
            フジイロタケ Cortinarius lividoviolaceus カサ径9.5cm。胞子は8.3~10×5.8μm。カサ肉はアンモニアで黄色、グアヤコールで赤褐色になる。
                  
                  同上 幼菌。
                  
                  同上 ヒダの様子。
                  
                  アワタケ Xerocomus subtomentosus 端正な姿でコケの中に生えていた。
                  
                  ウスヒラタケ Pleurotus pulmonarius カサ径5~6cm。
                        
                        ホオベニタケ Calostoma sp 頭部は径1cm前後。類似種にクチベニタケがあるが、偽柄は本種の方が小さい。
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