吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

シラタマタケ

2018-05-31 | Weblog
 先週の26(金)、27(土)、28(日)と信州大学で日本菌学会第62回大会が開催された。

 その中で、神奈川県立生命の星・地球博物館の折原学芸員が「稀産トリュフ型担子菌、「ニカワショウロ」の実体」と題して折原貴道、保坂健太郎、川口泰史の連名で発表された。

 簡単に紹介したい。
 その地下生菌は、2012年3月26日に、秋吉台で、植栽されたヒノキやスギに混じって孟宗竹や広葉樹が点在する樹下で、見つけたものである。

 地上に大方のぞいているものもあれば、落ち葉を掻くと転がり出たりした。これはニカワショウロでは、と本ブログに掲載したものである。

 その後、4月、5月と同じ場所を尋ねて、その都度見つけることができた。
 折原学芸員へ一部を宅配便でお送りした。

 しかし、2013、2014、2015、2016、2017年と毎年のように同じ箇所を歩いて、探すけれども杳(よう)として見つからなかった。

 今年も、レーキを片手に別の場所も含めて鋭意探したが、結局見つけることができなかった。


 導入部はそれくらいにして、折原学芸員が出された結論は次の通り。
 わたしの見たものは、今井三子博士が記載しているニカワショウロに酷似しているとのことである。
 今井三子博士のニカワショウロはシラタマタケにトリコデルマ Trichoderma(子囊菌)が寄生したもの、あるいはシラタマタケの一形態である可能性が高い、とのことである。

 わたしは新種か日本新産種ではとわくわくしていたが、別のきのこが取り付いてシラタマタケが奇形になっているものと知り、少し気落ちする。

 しかし、正体不明のニカワショウロに光が当たり、新しい事実が解明されたことは喜ばしい。
 『地下生菌 識別図鑑』に掲載されている通称ニカワショウロは別のもので、新属設立を含む属レベルの再検討が必要であるようだ。

 なお、同じ現象が出来するのか、今後も探索を続けたい。

 ともあれ、新しいことを知ることは寿命が延びる、ありがとうございました。
  「わたしの見た奇形のシラタマタケは次の通り」
  
  偏球形の径は2~3cm。
  
  上記2枚は2012年3月26日に見たもの。
  
  あっちにころころ、こっちにころころ。4月6日に見たもの。
  
  
  これは5月1日。以上はみな狭い同じエリアで見たもの。

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