吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

ウコンガサと思われる

2018-05-07 | Weblog
 昨日、今日と雨が続き、ナルちゃんも帰ったので、我が家はまた元の静かさである。

 今年は梅雨が早いような予報も見られ、わたしを喜ばせる。
 家にいるときは、宮沢賢治の童話を読んだり、新しく出たきのこ図鑑を読んだりしている。
 それに倦めば、自分の撮りためたきのこの写真を振り返っている。
 昔のきのこの写真を見て、間違った判断をしているものや、新たな発見があったりと、それはそれで結構楽しい時間となる。

 例えばウコンガサである。
 このきのこは北半球温帯以北に分布し、日本では比較的発生が少なく、本郷図鑑の標本はアラスカで採取されたものを元に描かれていると本郷博士は書いておられる。

 ヌメリガサ科の傘の黄色いきのこを何度か秋吉台で見かけるが、ずっと正体が分からなかった。最近やっと、ウコンガサでは?という思いが強くなり、写真をもう一度上げて、山口県にも発生するのではないかということを書いておきたい。

 また、もう一種はカラハツタケ類似種である。本種も北半球温帯以北に分布とある。
 しかし、萩市のほぼ平地で、カラハツタケに酷似したきのこの発生を見ている。ただ、その日他のきのこも多く、掲出するのを忘れてしまっていたため、本日上記と合わせて掲出したい。
  「気にかかるきのこ」
  
  ウコンガサ Hygrophorus chrysodon (Batsch : Fr.) Fr. 傘径2cmほど。広葉樹や孟宗竹の生えた斜面に出ていた。傘には黄色の小鱗片を密布
  するが、のちにはげ落ち、傘の周縁部に小鱗片が残る。湿時粘性がある。ヒダは白色で、疎、柄に直生状垂生する。柄にも傘と同じ鱗片に覆わ
  れるが、とりわけ頂部に密集する。
  
  同上 ヒダ及び柄の様子。柄の上部の密集した鱗片は「不完全なつばの観がある」と本郷博士は書いておられる。
  全体に小型だが、暖地に適応した結果ではなかろうかと、愚考する。
  
  カラハツタケ類似種 Lactarius sp. 傘は同心の環紋があり、繊維質の鱗片に覆われ、特に周縁部に著しい。ヒダは淡紅黄色でやや疎からやや密、
  直生。乳液は白色。辛さは未確認。柄は傘より淡色で中空。胞子はまさに大きさ形とも図鑑のそれに酷似。
  ただ、本郷図鑑のカラハツタケはヒダが密で垂生とあり、その点に差がある。
  従来のチチタケ属(Lactarius)は、Lactifluus(ツチカブリ属)とカラハツタケ属(Lactarius)に分かれるようで、肉眼的には、傘に環紋を有し、
  または、粘性などがあれば、Lactarius(カラハツタケ属)ということになるようだ。
  
  同上 ヒダ及び乳液の様子。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« オオゴムタケ | トップ | ツバキキノボリツエタケ »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (イグチ 潔)
2018-05-07 23:18:48
ほんもののカラハツタケはカンバ属に菌根を形成するものを指しますが、海外(中国から東南アジアにかけての地方)ではコナラ属に菌根を作る「カラハツタケそっくりさん」が存在しています。
ありがとうございます (Y.K.)
2018-05-08 17:30:15
東南アジア系の種ですか。わが郷の野山も、未知のきのこにあふれているのですね。ありがとうございました。

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事