吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

シロスズメノワン

2018-07-09 | Weblog
  秋吉台地のきのこが気にかかる。前回歩いてから、もう5日経っている。

 国道435号線を北上し、鳳翩山隧道を抜け、暫く走っていたら、道側にカラカサタケ類が2本出ているのを見て、車を安全なところへ停め、カメラを持って走る。

 ドクカラカサタケのようで、素早くカメラに収め、1本抜けば、傷ついたところは赤変する。引き返し、さらに疾走して、目的地へ着く。
 気温はぐんぐん上がり、既に30度は超していそうな案配で、暑い。

 長靴を履いてあちこちと徘徊し、たくさんのきのこを見、研究者へ送付すべきチチタケ類もゲットする。
 ゲットしたきのこはクーラーへ保管し、さらにもう一箇所へ回る。

 しかし、今度はきのこはまるで見られず、雨水で落ち葉がきれいに流された山道を歩くだけとなる。
 正午を過ぎていたが、用意した昼食は食べず、帰宅した。

 午後、採取したきのこを梱包し、クロネコ便に託すべく家を出る。ところが、「クロネコヤマト」では、発送先によっては届けられないと言う。
 しかし、関東圏は制限付きではあるが、ぎりぎりセーフでほっとする。

 帰ったら、「アリの大群が」と、妻が言う。
 テレビ台の下の絨毯の下にアリが大繁殖し、おびただしい卵がフローリングの上にうず高くなっている。

 また家を飛び出して、ホームセンタにおもむき、フマキラー社の「アリ」をあがなって急ぎ帰宅する。
 無断で、よそん方に卵を産み付けるとは不届きな奴、無礼千万、とばかり敵めがけてアリ殺しを噴射する。
 殺虫力が強いのかまさに瞬殺、しばらくして掃除機で吸い取り、一件落着となる。

 さて、多くの死者を出したこのたびの豪雨の惨状は、次第に明らかになる。
 わたしたちはこの災害で、また多くの教訓を得た。かけがえのない命をどう守るのか、特に若い人に考えてもらいたい、と切に思う。

 そして今日、梅雨が明けたと言う。
  「今日のきのこ」
  
  イグチ類 傘径12cmほど。北米に産する Tylopilus rubrobrunneus では、と言われている。 肉はやや苦みがあるが『North American BOLETES』
  によればvery bitterと書いてある。味の感じ方は人それぞれであるのだろう。
  
  同上 幼菌。
  
  キイボカサタケ Entoloma murrayi (Berk. & M.A. Curtis) Sacc. 傘径2cm弱。色鮮やかで知らぬ顔はできない。
            
            コブリビロードツエタケ Xerula sinopudens R. H. Petersen & Nagas. 傘径4cm弱。ビロードツエタケもあるらしい。
  
  マンネンタケ Ganoderma sichuanense J.D. Zhao & X.Q. Zhang 棒のごときもの。高さ5cmほど。傘はこれから形作られる。
  
  アイバカラハツモドキ(仮) Lactarius sp. 傘径5cm前後。このチチタケ類はわたしにはずいぶん長い間不明種であった。
  
  オオクロチチタケ(池田仮)Lactifluus sp. 傘径4cmちょっと。ヒダ面を傷つけるとぷっくりと出る乳白色の乳はやがて淡いピンク色になる。
  乳が乾いた傷痕は褐色のシミになる。
  
  アカヤマタケ属 Hygrocybe sp. 傘径4cmほど。どの個体も傘は扁平になっていた。
  
  同上 ヒダの様子。
  
  不明種 ぱっと見にはサクラタケではと思ったが、ヒダに連絡脈はない。
  
  カッパツルタケ Amanita battarrae (Boud.) Bon = Amanita umbrinolutea (Secr. ex Gillet) Bertill. 傘径7cmほど。
  
  シロスズメノワン Humaria hemisphaerica (F.H. Wigg.) Fuckel 傘径大きい方は1.5cmほど。点々と10数個出ていた。ビロードチャワンタケ
  とよく似ているが、本種は胞子が微イボに覆われ、より小さく概ね20×12μmで、すぐに判別がつく。
  
  ドクカラカサタケ Chlorophyllum neomastoideum (Hongo) Vellinga 傘の大きい方は径12cmほど。胞子は楕円形で8.3×5μm。肉は傷つけると赤変する。
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