吉敷(よしき)川だより

山口盆地を小さく貫く吉敷川、そのほとりに住まい、キノコや花を求め、山野を彷徨っています。移ろいゆく自然に心を重ねながら。

アネモネタマチャワンタケ

2018-04-05 | Weblog
 雨が降らない。しかし、森は気にかかる。ダメ元で秋吉台へ出かける。今年ほど長くサクラを眺めた年はないように思う。
 昨日も、桜吹雪が舞う中、鴻ノ峰を歩き、今日も散り残る桜の下をあちこちと徘徊する。

 大地は乾いていて、園芸用レーキで落ち葉を掻きながら歩いた。落ち葉の下から小さなきのこが顔を覗かせる。小型でひときわ繊細なベニカノアシタケである。次いでこの時分によく目にする、ツチイチメガサである。乾いてカサの色が変わったものが、あちこちと散生していた。

 気にかかる地下生菌は見つからず、昼食を済ませて、イチョウの根元に咲くイチリンソウを見に寄る。トガリアミガサタケがたくさん出ていた。
 アネモネタマチャワンタケはと、イチョウの実が発酵して、往時とはまた別の臭いが濃くただようあたりを、あれこれと探す。
 ひとつ見つけると、後はたやすい。結構な数出ていた。カメラに収め、秋吉台地を後にする。

 夜、雨が降り出した。明日は結構降るようで明後日からが愉しみだ。

  「今日のきのこ」
  
  ウマノアシガタ 別名キンポウゲ 花のてかりもなかなか。
  
  キランソウ 別名ジゴクノカマノフタ 地面を這うようにたくさん咲いていた。薬効があって、命が救われ地獄に落ちなくていい薬草ということであろうか。
  
  オオセミタケ Ophiocordyceps heteropoda (Kobayasi) G.H. Sung, J.M. Sung, Hywel-Jones & Spatafora 高さ3cmちょっと。他の場所でも
  10本ばかり見たが、雨が少ないからか、生長が遅いようだ。
  
  ヤマザクラ 周囲のヤマザクラより葉の色が濃い。西行もこよなくこのサクラを愛したという。
  
  ツチイチメガサ Conocybe arrhenii (Fr.) Kits van Wav. 傘径2cmちょっと。カサが乾いて白っぽくなったものが、点々と出ていた。
  
  ベニカノアシタケ Mycena acicula (Schaeff.) P. Kumm. 傘径3mmほどの幼菌。落ち葉を掻いていたら出てきた。
  
  アネモネタマチャワンタケ Dumontinia tuberosa (Bull.) L.M. Kohn 傘径3cmほど。イチリンソウなどに寄生するという。イチリンソウは
  以前は群生していたが、今は大分外側に弧を描くように点々と出ているだけである。
  
同上 地中を掘れば、黒く小さい不整形(長径1cmほど)な、やわらかい玉にたどり着く。全体の長さは8cmほど。
  
  しだれ桜 今年も見事に咲いていた。

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