先日のある日
地元の公民館で「古墳・まつり座談会」が開催された。
この地域の史跡御所山古墳の保存管理計画策定にあたり、住民と
行政との協働による計画づくり及びプロセスの共有が大切だからと。
御所山古墳はは前方後円墳として他にも誇る規模のものでご当地
自慢の古墳である。
その古墳を今後どのように活かしていくか。 {詳細は割愛}
みんなの「思い」を・・・そんな趣旨で行われた。
第2回目は今週開かれる。
地域住民として 全体の意識を高め 価値ある文化財の保存管理 そして有効活用を
真剣に取り組んでいかなければ と。
そんな史跡御所山古墳の上には古くから「白庭神社」が祀られている。
「豊前国誌」に、景行天皇土蜘蛛を討ち給う時、御陣に居給う、天正十五年
豊太閤此処に御陣を居られ夫れより馬ケ岳に入り給う、依りて御所山と
云うなり」とある。
明治以前は毘沙門様が鎮座する社でした。明治以後神仏分離により
白庭神社となりました。
その神社を地域の老友会有志で毎月14日に清掃活動をしている。
普段は、一つの行事だから…と 掃除が終わればすぐに帰る。
珍しく 区画整理事業の造成地内を 朝散歩し、足の向いた先が神社へ。
急な階段を昇り 社に向かう…ちょうど社に東からの 朝日が斜めから
素敵な光景・・まるで社の柱は黄金色で塗られているかのような 荘厳さが。
一瞬、息を止め 思わず両手を合わせて頭を下げた…。
普段は 古く黒ずんだ社 滅多にお参りの人も上がってこない処。
独り占めで来た。 この瞬間の美を。
さらに 朝日は 杉木立を突き抜け・・・境内を照らす。
そうだ、どうせお参りするなら こんな風景の時こそだ。 柄にもなく 信心心か?
静寂と同居し 周囲の雑音もなく ぱちーん ぱちーん と合わせる柏手の響きが心地よい。
いや~ 参ったなぁ~ こんな 思いがけなくご利益を頂いたのに・・・
ポケットにはお賽銭もない。 やっぱり お前は いい加減な奴だ と。 神はお見通しか。
数日前の風が 境内をキャンバスに見立て 落ち葉を 彩りよく重ねて一幅の絵にしていた。
しばらくこのままがいい。 一首にあったな~ ここは 山の上だが…「 ~ もみじの錦 神のまにまに」 なんて。
階段半ばの鳥居にも光は射し、 後方の紅葉が…
これは凄い 独り占めの特権だ!
「朝起きは三文の得」とは よく言ったものだね。
古びた 社も。 神社だけに 神業で見せ場を作る…か。
下りの階段は 軽い足取りになっていた。
そうだ これから 足腰の鍛錬と 信心も 一挙両得の技で 散歩のコースは これで行こう!
参道に降り境内方面を振り返ると… なんだか 鳥居が 大きく見えた。
そして 境内にたっぷりと慈悲あふれる朝日が射し 四方に反射している。
何と 柔らかな そして 気持ちの和む 充実した時を過ごすことができた。と。
でも それは ほんの短い時間だった。