庭の水仙が芽を出し始めた。
水仙は茶花として、また正月などは床の間に
端麗な姿で凛としているのがいい。
また、群生しているのは楽しいもの。
この付近の古い堤には毎年群生し、春を
知らせてくれる。
我が家の水仙も庭の周囲をずらっと囲んで
これから一斉に緑と白と黄色の色彩模様になる。
およそ3、4000株くらいはあるでしょう。
今朝歩いてみると、あっちこちに芽が出てきた。
少しですが。
花の境界線にも使っています。
直線、曲線、円形、楕円形にと・・・・・。
種類も、大和、ラッパ、八重、すずらん・・・
なんと言っても「香り」ですよ。
シンプルで綺麗・・・端正さが魅力です。
清々しい恋の香り・・・のような。
水仙と恋。
これはギリシャ神話に始まると。
ギリシャの霊峰、パルナッソ山は頂に雪を
裾野は神々の庭である。
その庭でバッカスの酒宴も???
このころナルキッソという16歳の美少年がいた。
裾野の泉のほとりに立ったとき、自分の姿が映った。
その美しさに恋をした・・・自分であるのに。
その後、恋に恋して死んだのである。
そのナルキッソの化身が水仙となって泉のほとりに
咲いた。 それ以来、水仙は自己愛の花になった。
そしてナルキッソの名から、自己愛のことを
ナルシズムと呼ぶようになった・・・・・。
こんな逸話を聴いたことがありました。
日本でも、「花」が乙女の化身である・・・
こんな恋物語や、民話は数多い。
「水仙を剣のごとくに活けし庵」 山口青邨
静かな茶室に凛として佇まいしているのかな
もうすぐ心地よい春が香りと共にやってくるのだ。
もう4年くらい地中のままなので今年は掘り出し
乾燥、保存、植え込みの作業をしなければと思っています。