黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

師匠の贈り物

2013-07-06 | 日記・エッセイ・コラム

私が「札幌」に赴任したのが昭和44年8月

当時の日本列島は、東京オリンピックを契機に、景気は上向き

空前の旅行ブームの到来が・・・・・。

その頃、「日本万国博覧会」「札幌冬季オリンピック」で忙しい毎日。

遠く北海道から、大阪までの添乗も、とんぼ返り、寝る間もない連続

懐かしい思い出がたっぷりの時代でした。

その札幌の3年間に人生の出会いがあった。

大手建設会社の先輩N氏との出会い。

それから40年のお付き合い・・・いや、ただのお付き合いではなかった。

折に触れ、人生の勉強の師匠として尊敬してきました。

残念なことに、数年前旅立ちました。

N氏は、趣味も広く、またどれも素人の粋を超える達人でした。

特に、「書」は奥深いところの域に。「読書」の量は感心するばかりでした。

酒の飲み方、肴のこと、語らいは飲めば、宵の深けるまで続く。

さて、前置きが長すぎましたが、その彼の趣味のひとつの「切手収集」

彼が亡くなった後、奥様からその一部を頂き現在も折に触れ眺めております。

先月、東京での美術館めぐりで鑑賞した絵画の中に「切手」になった作品が。

これもまた嬉しい縁で、改めて「切手による美術館めぐり」が出来たのです。

私本人は、切手の趣味はありませんが、マニアになると大変なようですね。

1枚の切手の価値も、「あるもの」によれば、途方もない値段が付くと。

それはさておき、数多く発行されている記念切手も含めて、頂いた切手が

「美人画」「国宝」シリーズと、私の趣味に合ったものばかりを選んで・・・・

これは、私に対しての心遣い?  

奥様に感謝です。(奥様も先年亡くなられました)

今日は、その中の1枚、ポーラ美術館にありました。

岡田三郎助「あやめの女」

003近代美術シリーズ第13集

60円切手

20枚

015_7

下世話ですが現在、120円の値段に・・・・・。

この数年、上京のたびに巡る美術館で鑑賞した作品が切手に。

国立博物館には黒田清輝「湖畔」

いい絵ですね、何度見ても飽きません。

017

もう1枚 これも国立博物館蔵

「舞妓」

014

ヨーロッパから帰国したばかり、日本の姿を新鮮に感じた・・・

祇園の若い舞妓さん、鴨川を眺める窓辺に腰掛けるあどけない姿。

でも、しゃっきとした顔の表情、いいですね。

次は、誰でも、一度は目にした切手の1枚では。

東京芸術大学所蔵の国宝 上村松園 「序の舞」

まだ若い年頃、しかし凛とした雰囲気が。

松園の心意気が筆に込められて。

020_4

美人画を描かせたら・・・当代一流の深水。

多くの美人画を残しています。 切手にも数多く発行されている。

伊藤深水 「指」

024_4

どうですか、この彼女の「しぐさ」・・・・何を想っているのでしょうか?

西洋美術館、大原美術館、ブリジストン美術館他、全国の美術館に

この人「麗子像」は数多く展示されています。

切手の1枚から。

「麗子 住吉詣」

021

最後に 国宝(重要無形文化財)作品

国立博物館蔵 長谷川等伯 「松林図」

018

以前のブログで、長谷川等伯について掲載。

先年、熱海MOA美術館で。 尾形光琳 白梅図・紅梅図?風を。

019_6

こうして1枚の切手も、十分に鑑賞に値する美術品であると感じました。

封書の隅に貼られて・・・・ただ、その為だけの役割? では、可哀そうです。

どうぞ、珍しい「切手」が貼ってあったら・・・

少し、眺め、その作品の奥深いところも楽しむのも一興ではないでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 栄養補給を | トップ | 工事再開 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。