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名画に酔う~美術館巡り その4

2018-06-28 | 日記

 京都市内バス 100系統で岡崎公園まで

バス停の正面 久しぶりの平安神宮の 大きく鮮やかな鳥居が

目に飛び込んでくる。

 しばし、平安の昔を味わいながら歩いてみた。

 

 

 すぐそばが「京都近代美術館」

 「生誕150年横山大観展」 これも今回の目玉です。

         

 昨年、東京の横山記念美術館へ足を向けたが、そこには作品は少なく

 今回の企画は、全国美術館の横山大観収蔵作品や個人蔵のものまで

 明治、大正、昭和の時代に区分され かってない企画展。

 

 年代別に展示されており今回は「前期」の展示期間だった。

 作品60数点。

 

 横山大観を説明することもなかろう…じっと画面に向かって至福の時間を

 味わえばそれでいいのだ…

 この絵は 誰の絵なのか? と、分からなくても日本人なら一度は見た。

 大観 明治30年の作品 「無我」 

  

  しかし今回は 「後期」の展示だった…残念!

          これで我慢なのだ…

「切手」の…  

 

 明治31年  「屈原」

 

 明治31年  「秋思」

 

 明治32年  「井筒」

 

 明治35年  「迷児」   

        

 明治39年 「ガンジスの水」

   ヨーロッパ遊学中の作品 契約したロンドンの画商へ帰国後送った作品の一つ。

    墨の中に ガンジスの夕日?  いい雰囲気の1枚です。

 

  

 明治41年の作品 「白衣観音」

 

 

 明治43年に地球に近づいたハレー彗星を水墨画で描いた作品。

  こんな時代に、これをモチーフにするなんて…

  発想も若いですね~

 「彗星」

       

 

  明治は遠くなりにけり…でも、この時代の大観 冴えわたる筆。

 

 いよいよ大正期に。

 何といっても 最大の名作 「生々流転」

  水墨画の集大成 全長40mを超す の本一長い画巻

 全部は無理なので…一部を 細切れにして~

   山の頂から 雨 雪 積もって 最後は海に流れていく

  

  

 

さぁ、絢爛たる 昭和の時代に…

  昭和4年   「夜桜」  

 

  昭和14年   「春園之月」

 

 昭和27年 「或る日の太平洋」

  なんて構図の取り方なんだろう…大胆不敵 

    葛飾北斎も…波に飲み込んでしまいそう ~

 

 昭和28年  「霊峰飛鶴」

  こんな高い処…鶴 飛びますか? 

    夢の中の絵見たいだ。

 

 

 酒飲みの大観 絵を描くときでも 盃を傍に…

  これは余談ですが…

 広島に赴任してる時、三原の酒「酔心」を訪ねたことがあります。

 併せて「大観記念館」の絵も鑑賞してきたことは言うまでもありません。

 その際に、こんな話を。

 「大観とこの酔心の交流が始まったのは、昭和初期の頃。

 当時の東京神田にあった酔心支店に、頻繁にお酒を買いに来る上品な女性

 がいたそうです。店の者が訪ねると、大観夫人だったという、

 興味を持った「酔心」の3代目・当主山根薫氏が、その後、大観の自宅を

 訪ねて酒造りの話をしたところ、大観とたちまち意気投合。

 「酒造りも絵を描くのも芸術だ」と大観に言わしめました。

 感動した山根薫氏は、一生の飲み分を約束しました。

 そのお礼が「大観記念館」に所蔵されている作品なのです。

 

 いやぁ~、絵画鑑賞ってのは、酒を飲んだ後のような…

 酔った 酔った  「いい気持ち」

 

 さて、「その5」は すぐ近くの 「細見美術館」へ

 ほんの少しばかり 歩いて行ける ユニークな企画の美術館。

  さらに、 同志社大学の近くの

 「相国寺承天閣美術館」に。   ああ大忙しです。

 

 


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