今週の初め、姉から電話があった・・・・。
「この22日の晩、都合はいい?」と。
「うん、予定はないけれど」
「じゃ、その日は夕食を、いつもお世話になっているから
、それに22日は「いい夫婦の日」なんだからね。」の言葉。
「ああ、そう、なんだ」
・・・・そんなこと、頭にはなかった。
今朝の新聞の1面の左下の広告に。
ビールの「キリン」の広告。
「プロポーズの言葉、覚えていますか?」だって・・・・。
もう、40数年前のことだよ。
漫談家の綾小路きみまろさんの言葉じゃないけれど
「あれから40年・・・」
この11月22日を「いい夫婦の日」にしたのは誰?
ただの語呂合わせでしょ。
ほんと、いい加減な日です。
しかし、このいい加減な。 が、日本流なんですね。
11月の「この日は?」のカレンダーを調べると・・・
あるある、23日は「文の日」「兄さんの日」何なの? これ。
8日は「歯の日」12日は「豆腐の日」29日「肉の日」
いずれも、毎月だって。
こうして、どうやら商売の目玉に使っているらしい。
「クリスマス」も「バレンタイン」も、みん~なその類。
いい加減であり、節操がないと言えばそうなのだ。
そんないい加減な「いい夫婦」の日
いつもお馴染みの「源さん」で食事を。
今晩は、お店は「貸切」
そんな中、何組かが予約をOKしていただきました。
私たちも、入ってすぐのテーブル席に。
そら、こんなに「焼酎」が棚に・・・ずらり。
御贔屓さんが多いってこと?
先ずは、刺身からスタート・・・。
「鯖の刺身」「関門海峡蛸刺し」「ふぐ刺し」を。
このハラミの輝き! 銀箔を落としたような鮮やかな姿。
噛めば、「コシコシ」と弾力アリ、舌に残る微妙な甘さ・・・・美味い!
後味の良さがその美味さの答えですね。
今日の、酒は「久保田」の千寿を。 さらりと、喉をうるおし、辛さを表現。
酒と肴・・・一体感! これだね。
今日の席は、これで本望でした。 ・・・・・が。
メニューに目をやると・・・焼酎に。「伊佐美」がある。
もう、30年も前の話だが、当時、この「伊佐美」は幻の焼酎と言われ
なかなか手に入らなかったのだ・・・。
スマートな味、喉越し最高、飲めない人でも、重ねていくね。
それほどのいい味です。
今晩は、ストレートで味わいました。
続いて、「ゴマサバ」・・・これは、ちょっと甘く仕上げていたので私は没。
「ゲソの天ぷら」「自家製さつま揚げ」・・合格。
フグの鍋は、ちょっと出汁が出ていなくて、「いまいち」
まぁ、どこに行っても、全部最高ってのは、ないよね。
だって、「食べる人の舌の感覚なんだから」
「お薦め」が、美味いとも限らない・・・、「食材」と「腕」が最高でも。
食べる本人が2流なら・・・「これ、美味くない」ってことにも。
「職人」泣かせは・・・味の分からない素人さん(私のこと)・・・・
でも、「食べる」ってこと、は、その人の味ですもの。 なかなか難しいよね。
美味しく食べるには、それだけじゃないのよ。
「雰囲気」も大事。 相手も大事。
そして何より、その店の、「お迎えする」という姿勢がご馳走なのです。
いつも、この店に来て「思う」のは。
ここの若女将が「いい雰囲気なんです」
お迎えの「笑顔」、お見送りの「笑顔」・・・
どんな刺身も、揚げ物も、鍋物も、美味いお酒も・・・
この若女将の「笑顔」が、その味を倍にも、三倍にもしてくれる。
きっと彼女は、「魔法の杖」を振っているのだ・・・・。
だから・・・足を運ぶんだよ。 美味しかったよ!
いい加減な「いい夫婦の日」にご相伴して、「いい気持ち」になりました。
おかげさまで、齢「70歳」、同じ年に、一緒に「古稀」を迎えたのは
縁でしょう・・・病気もなく、元気で、バーは低いが、私たちなりの「幸せ」を
乗り越えました。 そんな年の「11月22日(いい夫婦の日)」は
いい加減ではなく、「いい加減でした」
これも「語呂合わせ」・・・これからも、いちに、いちに、で残りの人生
楽しく歩いていくことに・・・。
「いい夫婦」って、答は、「辛抱、辛抱」「我慢、我慢」
そして、お互いに「感謝・感謝」って、とこだね。