黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

ジャクソン・ボロックの絵

2020-04-01 | 日記
コロナ騒動の中、お年寄りの一人(自分)は周囲のこと、自分のことを考え
自宅にて自粛中。 それも結構な時間になりました。
近くに買い物程度の外出(車のガソリン給油、姉や家内の病院の送迎等)
つましく静かな日々。
 好きな読書三昧で、まぁ なんとか退屈しのぎはできていますが。

そんな中、予想していた通り・・・今朝、この町にも感染症患者が出ました。
もう、それこそ他所事ではなくなりましたね。
注意!っていったって・・・どうしょう・・・ますます、外出、人との接触を控えることに。
あれや、これや 心配ごとがまた増えることに。

今、「ジヴェルニーの食卓」 原田マハを読んでいます。
 
 話題沸騰の”読む美術館” そのものです。
最初から・・・熱くなっています。
4部作になっているうちの 最初「うつくしい墓」
 アンリ・マチスの話なんですが・・・

マチスの前に この芸術家が私を遮りました。
その画家の名前が「ジャクソン・ボロック」です。

約30年ほど前にアメリカ旅行中に美術館巡りを・・・
 そして ニューヨークのMoMA (ニューヨーク近代美術館)で彼の作品
に出会い ショックを受けたのを覚えております。

 この美術館といえば、ほかにも世界の名画が揃っており、愛好家にとっては
垂涎の的でもあります。 

 まず文中 このボロックが出てきたので・・・先に進めません。
今日は、このボロックを楽しんでいこうと。

 1912~1956年 最も有名な戦後アメリカの美術家の1人。
抽象表現主義の先駆者である。
アクション・ペンインティングは新しい時代を築いたと。
彼は単にキャンバスに絵の具を叩きつけているように見えるが・・・
意識的に絵の具の垂れてる位置や量をコントロールしている。
 キャンバスを床に置いて・・・絵の具を缶から直接滴らせる~
この独自のスタイル
作品というより描画行為の軌跡になっているのだと~
 批評家の談も。

線を描く「ポーリング」という技法も駆使する。

1952年 「ブルーポーズ」
この作品で注目を集めボロックを美術界を
超える有名人にした。  =オーストラリア国立美術館蔵
       

如何ですか? 従来、美術館に行って見る絵画とは・・・と、思いません?
特に印象派の好きな日本人??  一般的にそう言われていますよ。

 モネやルノワール、セザンヌの絵なら 「判るけど・・・」 ってね。

まぁ、絵を楽しむって、「これだ!」ってものありませんから・・・
 自分の脳が、肌が 素直に感じ取ったもの それでいいんです。

 このボロックの作品がここMoMAには目を見張るほどありました。
ゆっくりと、ひとつひとつ 味わいながら鑑賞していくうちに~
好きになりました・・・歩き終わった後、すっかりフアンになっていました。

 あれ? 主役の「マチス」は  すいません、今日のところはナシです。

さぁ、ボロックの作品をあなたもご覧ください。 
きっと何かを感じることができますよ。 きっと。
文中の一節に
「いいわね。この作家、伸びそうね。なんという名前? 画廊主が尋ねる。
「ジャクソン・ボロックです」

 「One Number -31,1950」
    


 「ナンバー7、1950」


 「炎」


 「鳥」
      

 「雌 オオカミ」


 どうですか・・・これまでの作品で 感じたこと。  
 一言 何か ガチンと 来ました?

 まだまだ 行きましょう!

 「速記のような人物」

「ゴシック」
     

 「無題」
            

 「五尋の深み」
 

 
「ナンバー1A、1948」



 「8のなかに7があった」




どうです 思ったより  いくつもの作品を見ているうちに
少し 理解 と 言うか 面白いなって そんな感情が 
出てきたのでは  「絵の方から 訴えて来る 」 そんな感じが・・・

 この美術館を出て 同じ ニューヨークには さらに規模の大きな
 「メトロポリタン美術館」にも 行ってきました。

  そこにも ボロックの作品が・・・

「パシファエ」
  

 「戦争」


 「ナンバー 7」


「ナンバー28 1958」  


 

 これで 「ジャクソン・ボロック」のご案内はおしまい・・・・
  彼の絵を見ていると
   「ピカソ」「マチス」「ミロ」「モンドリアン」などの 影響もありかな? と。

 そうそう こんな出来事も 最近。

 アメリカアリゾナ州の個人のガレージの中から数十年ぶりに発見された。
  NBAロサンゼルス・レイカーズの署名入りポスターだった。
 ガレージの持ち主が老人ホームの入るので引越しの手伝いに来た知人が
ガレージの中でこのポスターを発見。 鑑定したら 約300ドル。と。
 他、ガレージの中を調べたら・・・現代画のコレクション数枚を発見。
 その内の1枚が どうも ボロックの作品のよう~
 その男性と半分血のつながった姉妹と思われるのが芸術家たちと交流があったという「ジエニファーゴードン・コスグリフさん」・・・
調査の結果ボロックとの出会いも判明。
 詳しく鑑定、  そこで競売にかけたら~ 16億円にもなりそう~ ???

 余談ですが。

 彼は アルコール依存症でした また精神にも・・・悩み続け・・・
 若いよ、僅か44歳にして・・・ 自動車事故で この世を去るのです。
 絵の中になんだか 「悩み」が「葛藤」が 伺われる そんな兆し?
 しません・・・「黒」がいつも基調なのも 気になってました。

 午後の雨は小降りになったようですね、明日は 誰の絵画だろうか~。
 

コメント
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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。