黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

圧巻!見事な「彫り」

2018-07-26 | 日記・エッセイ・コラム

 私のポン友に実に器用…いや、見事に鑿を揮う御仁がいる。

鑿を揮うって言っても、いろいろありますが

彼は「神楽面」を趣味でやっている。

いや、既に趣味を超えているといってもいいのでは。

 こと(神楽面に興味を持った)の発端の経緯を

聞いたことはありませんが…

 こんなパンフレット…ご覧になったことありませんか?

  「京築神楽定期公演」

 これによると 公演情報では

「東九州 神楽人の祭展」が9月3日(土)11:30

  九州国立博物館で。

「京築神楽の里フェスティバルが11月19日(土)10:00

  みやこ町中央公民館で。

 この二つの公演は「入場無料」となっています。

 

 …凄い団体なんですよ。 

この京築地域に30を超える神楽団体があり、地域の人々によって

大切に守られ、次代へ伝えられているのです。

私も一度」この神楽を鑑賞しました。

 

さて、神楽って ? ということで…

資料で調べてみますと~ なかなか これが正当…ってのは難しい。

 なんせ起源も古いし、全国的なので、時代を重ねていくうちに

いろいろと工夫もされ、流派も増え、それだけに様々であり、

その目的もいろいろ…しかし、その時代により私たちの暮らしに

寄り添ってきたものだと言えるのでしょう。

 広辞苑を開いてみると~「かむくら(神座)が転じたもの。

 ◆①皇居および皇室との関連が深い神社で神をまつるために

   奏する歌舞。

 ◆②民間の神社の祭儀で奏する歌舞…①と区別する場合は

  里神楽(さとかぐら)という。

  全国各地に様々な系統がある。

  その他~。

 神楽を知り、学ぶこと それは信仰の歴史と

 密接に結びついているようです。

 そもそも信仰の始まりは、縄文時代まで遡り、現在まで残る

 数多くの遺物から、自然崇拝や呪術を重視していた日々の暮らしを

知ることができます。

 神が自然や事物に降臨し、鎮座するという観念がほぼ固定され

巨石、樹木、太陽が昇り、沈む聖域である高い峰などが祭祀の対象

となり、やがては人の手によって「神座」が設けられるように~

こうして、神座において神を迎え、祈祷の祭祀を行う。

 人々の長寿、五穀豊穣、災害を追い払う…などが目的に。

 

 さらに 文献では、「古事記」「日本書紀」に書かれた

 「岩戸隠れの役」という神話。

 天鈿女命(アメノウズメノミコト)という女の神様が、天の岩屋の前で

 足を踏みならして踊り、天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋から出る

 きっかけを作ったというもので、この天鈿女命の踊りは、神楽を含む後世の

 様々な芸能の起こりと結びついて語られています。

 …ものの資料より…

このパンフレットのフレーズにも 五穀豊穣、恵みに感謝。

 想いを込めて、神楽舞う。

神々と泣き、笑い、生きるふるさと。神々をなぐさめ、

祈りをささげるために奉納される神楽。

    面どうな ことはさておいて…

彼は苅田町で「南原神楽講」で活動もし、も彫っている。

現在、苅田町の「北九州銀行内」で展示中。

彼の 彫った鑿の芸術作品を楽しんで下さい…

正面に いろいろなを ずらりと…

 大きいものから 小さなもの 

 これは凄いなぁ~ ふむ ふむ なるほど~ こんなにもいろいろ種類があるんだ…

 

 「京築神楽の里」と座板に書いてある。 

 このサイズと同じもの  我が家にも一つ彼から頂いたものが。

     

 

 「面」と一口に言っても、ぜ~んぶ 顔 違うんですよ…展示中の「赤」面

 ご覧ください。

     

    どうですか? どんな印象でしょうか 

 ご覧の皆さんの「心」の中が 答えを出しているのでしょうね~

 

 神楽は、宮中で行われる御神楽と、民間で行う里神楽の2種類に大別するそうです。

 神楽の研究者たちが、どんな視点で神楽を分析してきたのか…

 諸説の流れがあって、戦後の神楽研究における第一人者であった本田安次氏の分類

 によればそれぞれの特色により

 ①巫女の神楽 ②出雲流の神楽 ③伊勢流の神楽 

 ④山伏神楽・番楽と太神楽を含む獅子神楽 ⑤奉納神楽舞  

  の五つに分けられています。

 また、その後も、

 ①採物神楽 ②湯立神楽 ③獅子神楽の三分類法などが

  発表されていますが、神楽は、それぞれの要素が重複している部分も多く見られ

  明確に分けることは難しいようです。

 ここで「里神楽」(民間)の種類で

 ◆獅子神楽

  神が姿を現したものとして権現を奉じ、悪魔祓いや火伏せの祈祷

  息災延命を祈る神楽です。山伏神楽・番神楽と太神神楽の二つの

  系統があります。

  □山伏神楽ー番楽 

   東北地方に分布している山伏によって行われていた神楽です。

   獅子舞、権現舞、番楽、ひやま、能舞など、所によって呼称

   が異なります。

  □太神楽

   放下芸と呼ばれる曲芸を取り入れた伊勢太神楽をはじめとする

   神楽です。曲芸の代わりに、狂言や漫才を取り入れた太神楽も

   見られます。

  ◆奉納神事舞

   神楽以外の民族芸能として分類されている舞楽や田楽の中にも、

   奉納の舞という意味で神楽や太々神楽と呼ぶところが見られます。

 

  「楽」は、鎮魂を意味する古語である「アソビ」という読みもあり、

   中世には芸能を意味する語としても使われていたそうです。

 

  難しいことはさておき、「楽」は 音楽、楽しく、楽しんで

  心の「遊び」のひとつ。 楽(らく)な気持ちで鑑賞するのも

  また ひとつの楽しみ方ではないでしょうか…

 

       ながながと ごめん~

 

  

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。