黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

苅田町民文化祭 その2

2013-11-03 | 日記・エッセイ・コラム

朝から小雨

今日の文化祭はステージ部門が中心。

内容は、「邦楽」「フラダンス」「カラオケ」「吟詠」「日舞」

「ハーモニカ」「フォークダンス」「レクダンス」

「神楽」「和太鼓」 

開演と同時に夜まで続く 超盛り沢山。

いくらなんでも、これは付き合いきれない・・・・

そこで一点に絞って 苅カレOBメンバーのH氏が出演の

「南原神楽(みなんばるかぐら)」観賞することに。

以前から一度と思いながら見る機会を逸していたので是非にと。

旅行会社に居た時は、九州では 有名な高千穂神楽

観光用のコンパクトににまとめたのを観たり、時にはたっぷりと

「夜神楽」を楽しんだこともありました。

Photo

この高千穂の夜神楽は、「夜通し行われる神楽」これが本式なんです。

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眠たいのを我慢しながら・・・でも、「岩戸五番」など、ユーモラスで少々

エッチな踊りに腹を抱えて笑いあい、また優雅な舞には静かにと。

神楽にもそれなりの鑑賞の仕方も楽しんだ、ものです。

さて、この「南原神楽」 起源は明治中期、築上町赤幡より伝わったもので

途中中断し、平成15年に復興したという。

出雲系の岩戸神楽を中心に湯立、太神楽など多種類にわたっているそうです。

この神楽も後継者難だそうです。

演目を全部覚えるのは大変なことらしいですよ。

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現在、京築神楽の一員としてこの地域を含め、その活動を広げているようです。

この京築地区の神楽は江戸時代から続く伝統的な神楽や新しい創作神楽など

地域独特のものが30以上もあり全国的にも珍しいとのことです。

神楽は、日本の芸能の一つの祖型

古事記や日本書紀の中に出てくる「アメノウズメノミコト」で思い出す。

「かぐら」っていったい何に?

いろいろ説はあるみたいですが・・・専門的なことは別にして。

こういうこと、神座に神を迎え、その前で行われる鎮魂(たましずめ)の神事。

こうした神事は「かぐら」以外の名でも沢山ある。

よく聞くのが「鎮魂祭」 

「お正月」だって、民間に広く行き渡った鎮魂の行事だと言われています。

これらが、「祓い」「祈祷」「神がかり」「神あそび」などに変わっていく。

昔、いや、古代の人たちは神を強力な魂と考えていたので、その神を

招び、体内にその魂をしっかと鎮め、衰えた生活力を復活させようとするのが

即ち鎮魂であった・・・・という。(ひとつの文献より引用)

確かに、日本の各所で 行われる祭事はどれも型が似ているのが証でしょう。

神事に「山」の採りあげたものを使う。 榊、笹、松 など、

これは、つまり神の代役としてふさわしいから。

昔から、「山」は神であった。 

普通に、霊山とか、霊峰 って使っていますよね。

信仰の対象は現代も続く・・・・近くは「英彦山」だって。

里に下りれば・・・唱歌にもあるように「鎮守の森」なんて。

やっぱり、自然崇拝なんですね、そしてその象徴が「山」

こうして私たちも、日常生活の中に21世紀の時代でも、ごく自然にこの

神事を受け止めている・・・これ、やっぱり日本人ですよ。

神楽にも、いろいろあるみたい。

巫女、出雲流、伊勢流、山伏、番楽、獅子・・・

この分類にも説アリだそうですが。

南原神楽は出雲系

まぁ、今日は 難しいことを考えないで・・・・

儀礼的な神事も、演劇的な芸能も含めて神事であり、発達の過程で

多様に複雑になって来たそうですから・・・頭に入れたうえで。

神さまから文化の日に相応しい「ご利益」が降りてくるように願って

鑑賞してきました。

演目は「網御先」

始まる前に、この内容を簡単に解説してくれたらもっと分かりやすいのだが?

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奏者、横笛2人、鉦、小太鼓の4人

緞帳が上がると・・・澄み切った横笛の演奏が始まり。

烏帽子の男が舞い始める。

最初は静かに・・・・・

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しかし、当初の予想を裏切って・・・かなり踊りは激しいものの連続に。

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ひとしきり踊って、舞台のそでから華やかな衣装の 獅子の面が現れる。

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2人の縁者(どんな関係なんでしょうか)

烏帽子姿は ?

獅子の面を被っているのは?  まぁ、いいでしょう。

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互いに見合って・・・これは格闘?

動きの激しくなって来ました。

一旦、獅子面は下がって行き・・・・衣装替え?

赤鬼さん? 

迫力ある演技は広い会場の観客を魅了します。

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袖もはだけて・・・打擲が始まります。

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最後は・・・神の前に平伏して・・・

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約1時間に及ぶ舞台には圧倒されました。

 能舞台のように簡素な仕立て

御幣、榊などの道具があるのは・・・

これもきっと神に五穀豊穣、家内安全を祈る儀式でしょうか。

音曲の皆さんも最初から最後まで手を休める暇もない演奏でした。

こりゃ、やっぱりかなりの練習を積まないと・・・・

後継者に苦労するの分かります。

地方が誇る伝統芸能、地域の活性化にも役立つもの。

どうにかして若い世代に引き継いでいって貰いたいものですね。

コメント (1)
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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。