黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

雨にも負けず

2010-06-28 | 日記・エッセイ・コラム

 凄いね、この豪雨・・・止みません。

少し太陽が顔出したかな?・・も束の間。Photo

どしゃぶりの雨が降り続く。

こんな日は、部屋で心静かに・・・ですよね。

蔵書の中から、絵の本を。

私の蔵書の中で一番高価な本がこれ。

もう20年くらい前に奮発して購入のもの。

私にとっては大枚でした。 3万2千円也。

この本は、「草花譜」といって、人間国宝 三代 田畑喜八 (友禅染を業としている家)

友禅染の手描きの基本となる花、草、魚、鳥・・・を、すべて毛筆の手描き写生。

という逸品です。 とにかくこの本に載せられているひとつ、ひとつは細密、堅実な筆致

絵を志す人にとっては最高の手本です。

以前より、水墨画、南画、水彩画を楽しんでいますが、すべて我流ですので、当然のこと

レベル以上の腕にはなりません。

我儘なんでしょう、先生に習って長続きしない・・・先生に筆を入れてもらうのが嫌い。

展覧会などに出品するのも嫌い・・・つまり、ただの個人的趣味の領域で蠢いているだけです。

それでも、基本だけはしっかり覚えておかないと・・で、この本も購入したという訳です。

例えば、1枚の枯葉だって、いろいろな変化を見せますよね。

それが実に魅力的なんですが、表現するとなると・・一筋縄ではいかない。

この本の中に 見事な枯葉があります。

こんな具合に、観察眼するどく筆が動いているのです。

 Photo_2    う~ん、と唸るしかありませんね。

                                枯葉の細かい動き

                                 「枯れていく状態」を掴み

                                時間的にその枯れる色彩を

                                 絵の具の交合により描く

 落ちた時間から、段々変色していく葉っぱの面白さを感じ取れます。

黒い墨だけで描く水墨でも、このような細かい動きを確かな目で捉えていないと、一筆で一気に描き上げるときに雲泥の差が出てきます。

 丹念にこの絵を模写する・・・・雨の音さえも しばらくは聞こえなかった。

 たまには、何かに無心に没入する時を持つのもいいですね。

 「疲れ」が爽快感になることもあるんだ。

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。