静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

遅まきながら胃カメラ 初体験しました!   ≪ 嗚呼、これで俺も 上下通じた? ≫

2015-01-28 20:11:04 | トーク・ネットTalk Net
 のっけから尾籠な話題でチトはばかりますが、今日、生まれて初めて胃カメラによる内視鏡検査を体験した。 ご経験済の御仁には”何を今更。いい年をして”と一顧だにされないことでしょうが、小生には近来稀で新鮮な感覚、いささか感じるところがありましたので。
  材料費の高い<←正直な医師でした>注射ではなく、勧められた液体の麻酔薬でうがいをしたあと、10分待つ。そこへ医師が黒いチューブをびゅんびゅんしごいて登場。何事もないような表情(そりゃ仕事だから当然か)で横向きに寝た私の口にグイグイと。 2,3度おえつしたあと、てきぱきと角度や深さを変えながら、モニター画面を見つめ、時折画像を収めるフラッシュが(体の内部の筈なのに何故か)鮮明に光る。  少しづつ涙腺の緩むのがわかり、なんともはや情けない!・・・・おい、待てよ、この感覚はデジャヴュだ。 はて、どこだ? と目をシロクロしつつ記憶をまさぐる。  おお、あれはテネシーでの健診であった!
  日本式の国民皆保険はないが、米国では会社と従業員の負担で民間の保険を買い、定期健診を行う。某年、指定されたクリニックへ行った私。定番メニューの中に大腸チェックがあった。  ん?珍しく曖昧な表現ではないか。いったいどういうふうに検査するのだろう? 気になり質問してみると、若禿で如何にもユダヤぽい容貌の医師は口ごもり
  「なに、・・・短い時間で済むので。 気にしないで下さい」などと、はぐらかすではないか!   むむ、ええ~いママヨ。  それにしても此の医師、若い頃、日本語を教えたイギリス国籍の男に似ているな、彼はこんな表情だったかな・・。
  
  「Sir, I beg your pardon. Would you mind to stand up along that wall, please ?」  「・・・alomg that wall ?」 「Yes, sir. Oh, it's very kind of you, sir」
    突然ばか丁寧な口調に変わる男の顔を私はまじまじと睨んだ。 気の弱い医師は揉み手でモジモジ云う。
  「If you don't mind, please take off your trousers and underpants」  えええっ! 全部、脱げ? 後ろを看ると彼は薄いゴム手袋をはめている。・・・おお、そうか、そういうことか。
  「Pardon Me !」 間髪を入れず彼の指が私の後門へ。 <ぎょおおっ??>  言葉では表しようのない瞬間に私の頭は真っ白! なんと、指先が動いている!
    これは女が未通でなくなる瞬間に似ているのだろうか? 男色の男が味わう感覚なのだろうか?・・・などと由無しごとを想い巡らすうち、胃カメラの医師は職業的な笑みをたたえ、最後にカメラを押し下げたらしく、腸から肛門へズポッと空気が駆け抜けた<気がした>。 つまり、管が1本になった?? こういうことなの?
「It's done, Sir.  Nothing wrong is found, so please take your time and relux well」「Good Job !」   何がグッド・ジョブだ。・・上も下も、感覚がごっちゃになっちまったみたい。

 人体の中を通る管、長いチューブ。その入り口と出口。前門と後門。  きょう、私はめでたく上下が通じたわけだ。 <人間存在は所詮クソチューブだ>とのたもうた人が居たね。 
  若き日より色即是空そのものを言い当てている、と形而上的にしか捉えていなかった此のフレーズだが、今は何やら妙な実感を伴ない、私をぬるい湯のように優しく包んでいる。
               ああ、またこれで、ひとつ知ることが増え、知らないことが減った。
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☆ 暁 星 ;  2015.01.28

2015-01-28 08:13:11 | トーク・ネットTalk Net
  ☆  戦後70年談話:首相「平和国家は不変」 衆院本会議   http://mainichi.jp/shimen/news/20150128ddm005010091000c.html

   「侵略」「植民地支配」の2語は日本の首相として絶対に使わない、という意思表示を安倍首相はとうとう公の場でやってしまった。言葉にしない・触れないこと自体が
    謂わなかった言葉を遺したままではなく、敢えて言わない行為は其の言葉を否定する明確な意思表示にもなる。そんなことは中学生でもわかることだ。

   <積極的平和主義>とは、受け身ではなく「平和」維持には自衛隊の動員もやりますよ、との表明だ。海外派兵の適否以前に、大日本帝国が「侵略」「植民地支配」
   したことを事実としても認知しないとの意思表示は、遥かに致命的ではないか?? 遺族会はじめ国粋勢力からの得票を維持したい国内政治のために謂わないのが
   得策だから、というのはそれらの勢力以外の誰ににとっても正当な理由にならないのだ。 誰に向いて政治しているのだ?

   * 「侵略」とは、政府に頼まれもしないのに理由をでっちあげて外国に軍隊を踏み込ませ、武力で一定の面積を制圧・支配することだろう。← ウクライナ/クリミヤを視よ
   * 「植民地支配」とは、侵略して支配する部分に自国人を送り込み、支配秩序を打ち立て(時にはXX国と呼び)その土地を支配することだ。
       ← 大英帝国の東洋支配、日本の満州国がそれだ

   安倍晋三よ、大日本帝国がアジアで1945年まで行ったことは上の*定義から外れる、とあなたは強弁するのか??
   定義などどうでもよいが、これらの言葉を使わないことが周囲の諸国のみならず、旧連合国全体にとり何を意味するのか、わかったうえで敢えて挑戦するのか?
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☆ 暁 星 ;  2015.01.27  ≪ 相撲にビデオ判定導入の意義? ≫    ≪ 抜け目ない中国の安倍批判 ≫

2015-01-27 10:06:31 | トーク・ネットTalk Net
   今朝は、興味深い話題が満載だ!
  ☆  「反省すべきは白鵬」 13日目取り直し、審判批判に横審苦言   http://mainichi.jp/shimen/news/20150127ddm041050144000c.html
   ・ 北の湖理事長は「横綱なんだから『もう一丁こい』という気持ちでやってもらいたい」と反省を促した。また、内山委員長は
     「良くない。審判はスポーツの世界では厳正なもの。自分の未熟さをさらけ出している。反省すべきは横綱本人。自覚を十分促したい」と厳しい口調で語った。
   <審判の判断が最終で権威の挑戦は許さない>なら、なんでビデオ判定を入れたの? 「ビデオ映像も見たが、同体でした」というために?
  
  私は相撲が好きで、子供の頃から見ている。あの一番、稀勢の里の体は<死に体>と昔ならいったもので、横綱の右手は<かばい手>と呼ぶべき。
  それを白鵬は言いたかったのだ。 また、あの行司は(指し違え)の不名誉を負わされた。
  *  横綱だからこそ黙っておれ! 権威に挑戦は許さない、という体質こそが守るべき日本的価値観なんだから、と肩をそびやかす人々。そこに私は秩序至上主義的、
     スポ根世界の残臭をプンプン感じる。 
  外国籍力士の多くは心の底で、相撲協会幹部や横審が突きつけた<権威には従うをも含むのが日本文化だから、それが厭なら相撲界から出ろ>といわぬばかりの
  メッセージだと受け取るかもしれない。   万一、嫌気をさされ、外国人力士が減ったらどうする?

  ☆  イスラム国:積極平和主義で反テロ問題介入 中国紙論評  http://mainichi.jp/shimen/news/20150127ddm002030087000c.html
   ・ 日本人の拘束事件、それは安倍首相が唱える「積極平和主義」のもたらす代償だ、日本国民よ承知しているかい? と政府系機関紙のご親切な論評。
   
  日本人が中東地域で政治テロや誘拐、爆弾事件に巻き込まれ、負傷或は死亡した事件は今に始まったことではない。外交官の殉職もあった。無論、安倍政権より
  遥か以前のことだ。 それを「積極平和主義」なるスローガンのもと、気に入らない政策を表明する安倍首相を批判したいばかりに何でも利用する、その抜け目なさ。  
  日本の政治家や外交官にはこの抜け目なさ、厚顔無恥を見習ってもらいたいものだ。   私の記憶では、、戦後このかた日本の首相や野党勢力が中国はおろか、
  他国にこのような牽制発言をしたことはない。   ・・・・あの国は、日中<友好>平和条約を結んだ相手ではなかったのか?
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☆ 暁 星 ;  2015.01.26    ≪ テロリストに利用され続ける 世界のメディア そして私達 ≫

2015-01-26 10:55:04 | トーク・ネットTalk Net
  ☆  風知草:テロ劇場とメディア=山田孝男  http://mainichi.jp/shimen/news/20150126ddm007070106000c.html

   ・ 日本語訳では「イスラム国」としている集団を欧米では国家扱いしていない。 この事実を肝に銘じたい。
   ・ ネット動画を活用した巧みな情報戦略の陰に旧フセイン時代の情報官僚がいるらしい、との観測も「さにあらん」
   ・ この事件をめぐるフランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド(63)の談話(読売12日朝刊)の一節が印象に残った。
     <彼は、「テロを正当化しないが、テロには背景があり、週刊紙側にも問題はある」という、日本では公平と見なされる談話をこう締めくくっていた。
   「フランスで(そう)発言すれば袋だたきに遭うだろう。だからフランスでは取材に応じていない。独りぼっちの気分だ」>

   フランス各紙は風刺画を転載、襲われた週刊紙は700万部に増刷、新たな挑発に出た。聖職者批判をためらわぬ1789年革命の精神こそ現代フランスの
   アイデンティティーであり、世論沸騰の背景という。文明の衝突、ついに抜き差しならぬ段階にきた。 対岸の火事ではない。メディアをのみ込む激動の根は深い。
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★ 太白  2015.01.24       < イスラム国 日本人は多神教だし無神論者だから軽蔑 >

2015-01-25 19:16:52 | トーク・ネットTalk Net
  ★  日本を敵視 「米欧に加担」「不信心」 04年、アルカイダも標的  http://mainichi.jp/shimen/news/20150125ddm007030107000c.html
  
   ああ、やはりそうなのか! 秘かに想像していたことが表に出てきた。中東/アフリカを分割支配した西欧植民地主義時代への怨念、十字軍時代からの怨念、これは容易に
   理解できる。  だが、日本政府や日本人への敵意が、単に憎きアメリカとの同盟国であるからだけではなく、文化や個人レベルでの敵意に変わっている点が私はただ事では
   ないと感じている。 日米同盟は60年の昔からあるのだから、真の敵意は日本人の宗教への態度に向けられているのが鮮明になった。

  ★  時代の風:  道徳の低下と孤独な社会=京都大学長・山極寿一  http://mainichi.jp/shimen/news/m20150125ddm002070108000c.html?fm=mnm

    <現代の社会でなぜ道徳の力が弱ってきたのか。人間に普遍的な恥の意識がそう簡単に薄れるはずはない。恥を感じたときにその行為を抑制できる環境や、
    罪を感じるルールが内面化されていないのが原因だと思う。 隣人関係が希薄になり、共同体内部でうわさ話によって抑制し合うことがなくなってきた。
     さらに、多様な文化や価値観が入り交じり、どのルールを基準にしたらいいか判断が難しくなった。宗教が模範を示す力を失ったのも大きな原因だろう。
    道徳は自分が属したい共同体があってこそ成り立つ。それがなければ、道徳は心に宿らないのである>。 
 
    <道徳の低下は、現代の日本人が急速に孤独になったことを示している。それを少しでも埋め合わせようとして、人々は自分の行為をブログやフェイスブックに載せて
    報告する。しかし、ネット上の共同体には行為を抑制する力はないので、逸脱した行為を止めることも罰することもできない>。  珠玉の名言ではないか。 
    <文部科学省は国の検定を受けた教科書の導入を検討している。しかし、道徳を教える前に、恥と罪を意識する信頼できる共同体づくりが先決なのではないだろうか>。

    さて、地縁・血縁の崩壊したいま、ヴァーチャルではない共同体づくりは何から始まるか? 
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