静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

★ 2015.04.18  ≪ 「そんなはずはない」と「こんなはずじゃなかった」の間の距離は近い ≫

2015-04-18 20:38:04 | トーク・ネットTalk Net
  ★  危機の真相:統一地方選 後半戦へ 「こんなはずでは」が恐い=浜矩子  http://mainichi.jp/shimen/news/20150418ddm005070015000c
   英国の小説家、ジョージ・オーウェルの作品「1984年」を皆さんはご存じだろう。 
   小説「1984年」の中に、次のくだりがある。 「過去を制する者は未来を制する。今を制する者は過去を制する」。
     なんと含蓄溢れる言葉ではないか。 先日も言及した「歴史とは創られるものだ」をオ-ウェルは言いかえている。

  <権力を手中にしている者は、過去を自分に都合のいいように改ざんしようと思うかもしれない。そして、それができてしまうかもしれない。  今の日本の現状の中で、これらの言葉が不気味なリアル感を持つ。 今を制する者たちが、過去に関する歴史認識を塗り替えようとする。もし、それが奏功してしまえば、その新たな歴史認識が未来を変える。 誰が今を制するかは、実に重大な問題だ。・・・やっぱり、選挙には行かないと>。

 <やっぱり選挙に行かないと>と思う高齢世代は、ここまで読んで「ふむ、そうだ」と肯く。 だが、肯いて欲しい若者は新聞を購読しない人が増え、ネットの限られた紙幅の中で政治意識を落とさずに拾い上げることは容易ではあるまい。 加えて先日も述べたように、政治という複雑でややこしい事が耐えられない生活スピードに育ち、考えなくなったヒトには<「そんなはずはない」と「こんなはずじゃなかった」>の比較が成り立たない。

  何故成り立たない?  何故なら、「こんな筈/そんな筈」の「筈」となるべき中心線を持たない人々が殆どだから?
コメント
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