塔ノ岳から菰釣山へ

目標は塔ノ岳から菰釣山を目指して....
「マーラー9」アダージョを山行のお伴に....

塔ノ岳から黒戸尾根へ09.06/27(土)の記録

2009-06-27 17:20:00 | 日記
 ようやく丹沢以外の山へ行けました。今日は、今年一番暑くなる予報で、実際に、東京練馬では34度で、横浜も30度となる。甲府は33度、八王子は32度でした。

 今年初めての中央高速で車の遠乗りに慣れてないので遠くまで行く気がしなかった。
境川PAに着いた時は、まだ夜明け前で真っ暗だった
 須玉ICから竹宇駒ケ岳神社のアプローチは正解だった駐車場に着くと15台ほど停まっていて、10人くらいが出発準備をされていた。活気があるとやる気が出る



竹宇駒ケ岳神社4:56-笹ノ平5:46-刃渡り6:12-五合目小屋跡地6:38

-七丈小屋7:00-本八合目7:21-九合目7:37-7:47甲斐駒ケ岳8:13-

9:14五合目小屋跡地9:18-笹ノ平10:02-竹宇駒ケ岳神社10:42
                            


  2008年は足の故障で、歩けなかったので2年振りの黒戸尾根である
国道20号から車で駒ケ岳神社に向かって行くと、凄い迫力の黒戸尾根である。

 やる気を奮い起さなければ、頂上まで厳しい思いをしてしまう。

 だが、駐車場に着くと活気に満ちた風景で、やる気のスイッチが入りました。気温が高めで、標高700M越えなのに空気が生暖かく感じる。

 黒戸尾根は速攻勝負なので、たとえ暑さが予測できようとも装備は少なめにする。荷はできるだけ軽くすることだけを考えて、水分は、500mlのコカ・コーラのみで、食べ物は、ヤマザキのまるごとバナナ一つにチョコバー1本として、白州町のローソンで仕入れた。今日は天気は良いので雨具なしで、上下長袖の着替えのみで行く。足元はアディゼロでアスファルト専用シューズであるが、路が乾いていれば抜群の軽さと接地力を発揮する。

 竹宇駒ケ岳神社の前で無事を祈願してから吊り橋を渡り尾根に取り付く
取り付きは急な感じで、ジクザク登りであるが、笹ノ平までは大変に良い路である。やたらに喉が渇いた感じがしたのでイーブンペースで刻んで行く。

 本当は、笹ノ平までもっと早く入り、貯金を作りたかったのだが
アディゼロは、トレランシューズほどグリップ力がないので足裏とふくらはぎへの負担が大きくなるので急な登りには適していない。

 しかし、アディゼロには靴づれの心配はないし、岩場は強いし、フラットな路は抜群である。軽さはこれ以上望めないので最強シューズだと思う。

 後は、急登でも耐えうる足裏とふくらはぎにすれば良い

 かつての粥餅石への路は、完全に崩壊して横手口へのバイパスが本道になる。
昭和の時代からザレ地のトラバースは悪く、悪い路だったが、あの冷たく美味しい水を飲めないのが残念だ

 標識にしたがい、左に斜上する路へ入る。トレイルの両脇の樹林が美しい。
直ぐに横手口の本路と合し、何処が笹ノ平が区別がつかないまま笹ノ平を通過する。フラツトな路は、快適なアディゼロである。 

 横手口に合流してから、ようやく空気が冷えて良い条件となる。路が乾いているので足裏のフリィクションが良く効いている。笹ノ平の笹の丈が短くなっているような気がする。

 笹ノ平から八丁坂と呼ばれる急登となり、トウヒ・シラビソ林に入り、涼しさも増した。日陰になり苔むしたトレイルでメボソムシクイの声を聞く。オサバグサやゴゼンタチバナあり。好い感じだ

 刃渡りは強い日差しで眩しかった。黒戸山トラバースに入ると梯子を越えて、刃利天狗で、冷やかな空気でまずまずのペースで行く。本当は五合目まで思いっきり入りたいのだが勇気がない考え方を甲斐駒じゃなくて、五合目トライアルとしなくてはタイムの短縮は難しいだろう?


 2007年のペースとほぼ同タイムで五合目小屋前に到着する。
五合目小屋は撤去されていて跡地となっていた。

 ここから先は七丈小屋までのフイールドアスレチックである。屏風岩も梯子が新しくなったりして大分怖さがなくなっている。屏風岩を乗り越えると七丈小屋だ。水場があり、あてにしていたので本当に助かった。円やかで美味しい南アルプスの天然水である。
小屋は通年で営業しているようだ。

 ここからの路は、頂上まで究める厳しい傾斜と標高差である。

 七丈小屋の標高が2380Mで、頂上まで600Mは登っている。大倉尾根で考えると堀山ノ家から塔ノ岳までと同じで、大したことのない登りの様に思えた。七丈小屋のテント場から本八合目のご来光場までが割と厳しく、2007年は残雪で難儀したところだ。


 今年は、本八合までの残雪を敬遠して、わざと時期を遅らせたので、残雪はなく、すべて夏路でロスタイムはなしだ。本八合目のご来光場から赤石沢奥壁を見て、黄連谷側にトラバース気味に鎖場を越えて、最後の垂直の鎖場をへつりながら登って行くと、九合目の小平地で、その上に上がると甲斐駒ケ岳本峰が見える。ラストスパートを利かせたいところだが、時計を見ると、タイムが今一で余り闘志が湧いてこない。

 山岳王鏑木毅選手は、黒戸尾根2H24Mであるから、少しでもその差を詰めてゆくには、五合目までに相当の覚悟を持って勝負を賭けないといけない。
鏑木選手は、ラストが相当強いのだろう。がむしゃらにラストを走るくらいの気持ちがないと、さらなる記録短縮には繋がらないだろう。


 それでも路の良さに助けられて、大して追いこまなかったではなく、大して追いこむ力がなく、頑張ったが甲斐駒本峰ゴールには、2007年の記録を丁度2分更新して、自己最高の2:51:45だった
 
 今度トライアルするときは、2H40Mを切るくらいの強い気持ちで臨みたい

 黒戸尾根コースは、15度目で知り尽くしているのが強みなのと、距離が8.5キロと短いので、絶対ガス欠する心配がないのと、途中給水だけで登ってこれるのがこの黒戸尾根コースの良いところだろうか?

 白砂青松が良く似合う甲斐駒ケ岳である。ピラミダルな山容はどこからでも分かるし、山の立ち位置も良く、隠れた槍穂高の展望台である。

 日本3名山は周知のとおり、動かしようがないが、甲斐駒を加えて日本4名山にしたいくらいだ。そう思わせるほど甲斐駒ケ岳は素晴らしい


 正月から何回も塔ノ岳を経由して、ようやく甲斐駒ケ岳へ到達できた気持ちだ
今日は、誰もいない頂上でした。いつもは北沢峠側から賑やかなのだが、まだバスが来ないのでしょうか?

甲斐駒ケ岳からは、先ず、北岳に目が行きます。次に仙丈岳です。その下には仙水峠から栗沢山とアサヨ峰が見えます。鳳凰三山は少し離れて霞んでいます。北岳から派生する池山吊尾根が大きいです。北岳の奥には、塩見岳に荒川岳と南アの重鎮が控えます。総じて言えることは、残雪が多いということです。

 南アの3000M峰はまだ白く見えます。

 北アは例年より残雪が多いと聞いています。

 初っ端は黒戸尾根で良かったと思いました。八ヶ岳は雪がないようです。

 15分ほどすると登山者が2人何処からか現れてきました。

 明日の天気は梅雨前線で悪化するとのことですから、今日の天気は晴れていますが遠くは霞んでいてはっきりしません。鳳凰三山が霞んでるので薄い雲が現れているのでしょうか?

 後でgooプログを見ると28日に楽しい企画が予定されていることが分かりました。

 TTRをやれるくらいの集団ですから、強気で最初から最高ペースでやってもらいたいです。

 いろいろ調べてみると、七丈小屋の管理人さんのおかげで、昭和の時代から比べると路も整備されて、水の心配もなく、我々の日帰りをバックアップしているのだと確信しました。感謝の気持ちを持って、今度、黒戸尾根を目指す時は新聞でも配達したいなと思いました。


 頂上は日差しが強烈で日陰を選んで休んでいました。
頂上祠の日陰から鋸岳が遠くに見えます。甲斐駒を頂点として、尾白川流域の険しい谷が集まっています。坊主岩尾根や黄連谷のルンゼには残雪もあります。

 名残惜しいのですが、頂上を後にします。日差しを長袖でガードしてます。進行方向下方には黒戸尾根の山並みが良く分かります。朝、竹宇駒ケ岳をスタートした同志たちが、九合目で2番手が、本八合下で3番手が上がって来ました。

 黒戸尾根は最近日帰り組が多いようです。荷を軽くして足まわりも軽くして気軽に3000M近くへ行ってこれるのがお勧めです

 七丈小屋の存在が大変に大きいです。
いつも水場の確保ありがとうございます。これがなかったら必要な水は全て担ぎ上げねばなりません。帰りも屏風岩で支点の整備をされていました。

 今日は下りも足が軽く楽でした。タイムを追求すれば厳しい下りですが、景色を楽しみながら、森林浴をしながら、のんびりと下って行きます。

 尾白川の吊り橋を渡ると竹宇駒ケ岳神社です。無事に帰ってこれたことを報告して帰ります。

 帰りは八王子ICまで行って、町田街道から246で家には、14時30分に帰りました。

 今、17時ですが、陸上の日本選手権を見ています。100Mの高橋萌木子選手を勝たせてあげたいです

























































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