塔ノ岳から菰釣山へ

目標は塔ノ岳から菰釣山を目指して....
「マーラー9」アダージョを山行のお伴に....

塔ノ岳から塔ノ岳へ 2009.05/24(日)の記録

2009-05-24 20:30:40 | 日記
           ガスと雨に煙る塔ノ岳山頂

         
 丹沢ツツジの最盛期を迎えました。気象条件が良ければ菰釣山へでしたが、あいにく24日の日曜日は上空に寒気が入り、午後から雷・ひょうと脅かすので2007年12月以来の丹沢一周コースとなりました。

 大倉ロッジ峠4:11-5:37塔ノ岳5:37-6:09丹沢山6:09-6:57蛭ケ岳7:07-    7:35臼ケ岳7:35-7:56金山谷乗越7:56-8:20檜洞丸8:32-9:07同角ノ頭9:07-   9:35大石山9:35-9:58ユーシンロッジ10:07-10:37雨山峠10:37-10:56芽ノ木沢の頭10:56-11:06鍋割峠11:06-11:19鍋割山11:24-11:49鍋割分岐11:49-11:57塔ノ岳12:00-12:24堀山ノ家12:24-12:56大倉ロッジ峠

 かつての最長不倒日帰りコースでした。
だが丹沢ツツジを鑑賞するにはもってこいの周回コースです。天気が悪いとスタートが遅くなる。ようやく4時10分に足元が明るくなる。いつも停めている駐車スペースの真ん中に仮設トイレがあり驚く。両端にスペースがあり、これからが気にかかる。雨が降る前は蒸し暑い。

 標高1000Mでそれも解消する。前日の23日は高温で大変だったろうと思う。花立頂上からの景色はガスの中で何も見えず。濃いガスである。路には水溜りがある。馬の背のツツジは今年は不作である。塔の頂上では宿泊客が外へ出るところでカラフルな雨具が一番鮮やかなものだった。

 塔ノ岳北斜面のツツジもシロヤシオは花が少なくこのまま終わりそうだ。丹沢山までの間でもみるべきものはなかった。ただ途中、竜ケ馬場の上りの階段の途中から後ろを振り返って見える日高ノ峰のガスに覆われた中から浮かび上がる様子が新鮮だった。結局、今日は道中100枚ほどの写真を撮ったが、この最初の一枚が最高傑作となる。

 丹沢山頂上でもみやま山荘から雨具を身に付けた登山者がようやく入口のところへ出てくるところだった。つるべ落としの途中にあるシロヤシオは花が多く今日で一番良かった。不動ノ峰頂上でもツツジの花芽は少なそうだ。全体的に木の勢いが年々失われてきて枝葉が小ぶりになってきていた。今日はこの時間帯の棚沢ノ頭付近からの景色が一番良かった。鬼が岩のところのアカツツジは良し。中ノ川乗越から登り返して蛭ケ岳までの上りの中間付近よりやや上にあるアカツツジは綺麗だった。

 蛭ケ岳山荘は昨晩70人の宿泊客があり、50人は焼山方面に降りたようだ。昨晩は蛭ケ岳の頂上でも暖かくTシャツひとつで全然平気だったという。

 山荘の玄関で大倉を出てから初めての給水・おにぎり1つを食べる。ここまで50枚写真を撮ってきたので、塔から蛭間は歩きに集中できなくて納得がいかないので、蛭ケ岳から檜洞丸間は歩きに専念させるため、写真は封印しておく。

 蛭から檜洞丸間はメリハリあるコースで歩きやすいコースだ。特に後半の臼ケ岳から檜洞丸が楽しいコースだ。標高の低いコル付近のツツジはまた来年というところか?

 檜洞丸の最後の直登は霧雨と冷たい空気で一気に行く。青ケ岳山荘脇の大株のアカツツジが3本最後の見ごろとなっていた。檜洞丸頂上は雨で濡れているのでベンチには腰かけることができずに立って休んだ。犬越路側にアカツツジの大きな株が6本ほど見事な蕾を持っていて、来週の山開きにピークを迎えそうである。ツツジはやはり檜洞丸が丹沢一というところで落ち着くのだろうか?

 今日は天気予報が悪く日帰りが少なく、檜洞丸のツツジ新道分岐から鍋割山頂上まで誰一人会うことはなかった。玄倉林道通行止めから3年経ち、ユーシン・ロッジから同角ノ頭までのコースは自然に還りつつあるようだ。苔が蒸してきて、登山道の両脇はアセビの木が茂り、雨降りの日はこれを潜るとびしょ濡れになる。同角ノ頭からキレットへの下りの途中1箇所、路が崩れていた。キレット最低鞍部からアセビの枝葉の中を多く潜るようになる。大石山までツツジの花芽は少なかった。大石山頂上のベンチのあるところもアセビがこんもりと繁り、占領されそうである。
 大石山からユーシン・ロッジへの路も全体的に踏み跡が弱くなったようである。ユーシン・ロッジの前のロータリーも閑散としていて、ロッジも避難部屋ひとつ残して静まり返っていた。玄倉林道はヤマツツジの開花で鮮やかだった。

 雨山峠への路は途中2箇所ほど崩壊箇所あり。雨山峠から鍋割峠までは特に問題なし。標識が全て新しいものに変わっていた。ツツジの花らしきものはなかった。
 時々ガスが引き木々の間から蛭ケ岳から大石山までの稜線が見えていた。野鳥もホトトギスが飛来しており、鶯以外はめっきり少なくなる。鍋割峠からの登りの途中、階段が切れた見晴らしの良い崖地から丹沢一周の峰々が雨の中くっきりと望めていた。鍋割山頂上に近付くにつれ、鹿が食べるのか植生がなくなり自然公園のような趣となる。

 鍋割山荘前は小屋関係者以外人影なし。人出が極端に少ないようだ。雨の中、展望盤のところで立って休憩する。空が開けてガスが切れて、ここで写真を撮ったのが、今日の最後だった。小丸付近までは視界があったのだが大丸付近からは濃いガスの中にどっぷり浸かり何にも見えなくなる。

 鍋割分岐を過ぎて大倉尾根と合流しても、すれ違う登山客はまばらで塔ノ岳まで往復で10人ほどだった。塔の頂上に着いて、塔ノ岳から塔ノ岳までの一周が完結した。所要は6:20:08だ。

 頂上は雨とガスに煙り、日の出山荘付近から見ると尊仏山荘の輪郭が見えなくなるほどの濃さだった。雨の降りも心持ち強く感じるようになったので、そそくさと降りる。
 下りの大倉尾根は菰釣山からのトレイルと正反対の路で一本調子でつまらない堅く踏み固められた路だった。今夕の山本詩織さん の天気予報で、5/30の週末は曇り・雨だということで、これで週末の天気悪化のパターンが定着したようだ。来週は雷さえなければ菰釣山へ行きたいなあ。

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