塔ノ岳から菰釣山へ

目標は塔ノ岳から菰釣山を目指して....
「マーラー9」アダージョを山行のお伴に....

塔ノ岳から菰釣山へ 2009.05.30(土)の記録 今年4回目

2009-05-31 14:10:45 | 日記


 大倉ロッジ峠4:48-6:24塔ノ岳6:34-丹沢山7:06-7:54蛭ケ岳8:05-臼ケ岳8:37-9:25檜洞丸9:38-熊笹ノ峰9:51-10:29犬越路10:39-11:21大室山11:24-加入道山11:51-11:57白石峠12:00-バン木の頭12:31-12:45モロクボ沢ノ頭12:50-大界木山13:09-城ケ尾峠13:19-中ノ丸13:40-ぶな沢乗越13:56-14:13菰釣山14:19-樅ノ木沢ノ頭14:49-15:12石保土山15:18-大棚ノ頭分岐15:32-富士岬平15:52-16:01高指山16:06-16:28平野セブンイレブン16:33-旭日丘バス停16:53

 行ってきました。今年4回目の塔ノ岳から菰釣山へ
条件が悪いのは分かっていましたが、週末に天候悪化の規則性があり、そんなのには構ってられないとばかりに決行する。

 やっぱり天気が悪いとスタートが遅くなる。観音茶屋手前で先行する2人組を抜かす。雨具着用は暑そうだ。大倉尾根は焦らず、力まずにゆっくり行く。馬の背入口のヤマツツジが一本満開だった。塔ノ岳頂上までは樹雨で雨模様となる。かっこうが飛来し谷間に響いていた。

 尊仏山荘の中に入るとツアー客15人ほどが出発するところだった。個人客はなし。コーヒーを飲み、雨具を身につけてから雨の丹沢主脈へと乗り出す。

 例年ツツジの綺麗な塔ノ岳北斜面は、寂しい限りである。丹沢山までの道中はまったくなし。丹沢山頂上直下に一本だけ咲き誇るミツバツツジがあった。丹沢山から蛭ケ岳も先週がピークだったようで、下火でもあり不作だった。不動ノ峰と棚沢ノ頭から鬼が岩にかけての丹沢の屋根に少々ありというところか。
不動ノ峰だけは6/7週末まで持ちそうだ。

 蛭ケ岳山荘で話を聞くと28日は一昼夜大雨と強風でひどかったそうだ。道理でここまでの道中、巨大な水溜りが多かったのも頷ける。
 蛭ケ岳から3分丹沢主稜の下りでミツバツツジの良いのが3本ほどある。その直ぐ下で丹沢山で宿泊したツアー6人組を抜かす。雨の中でも歩いているのはツアーくらいか?

 臼ケ岳手前で時折陽が差して明るくなり暑くなる。天気回復か?と思い
雨具を脱いで行く。金山谷乗越から檜洞丸の登りもすっかり緑が濃くなり、バイケイソウとマルバタケブキだけが目立つようになる。青ケ岳山荘の脇にあるミツバツツジの奥の1本が満開となり一際目立っていた

 期待の檜洞丸山頂直下で犬越路側にあるミツバツツジ群は、艶やかに、鮮やかに、瑞々しく、旬を迎えていたツツジ新道から登ってきた2人組と一緒に観賞会となる。丹沢随一のツツジ名所は檜洞丸だろう息を飲む素晴らしさだった
今日で確信したと言いたい昨年も一昨年も期待に違えないものだった今年も不作の中、唯一、素晴らしいものを見させていただいた
 惜しむべくは、悪天を警戒しカメラを持たないことだが、記憶の中にインプットする。ツツジ新道もみるべきものはなかったと聞く。

 檜洞丸から犬越路までもツツジは寂しく姿がなかった。冬が厳しくないと駄目なのかもしれない? 犬越路までの急な土の下りはスリップしやすく、一度スリップ・ダウンする。犬越路手前で5人パーティとすれちがう。頂上直下のツツジのことを伝言する。犬越路避難小屋で後半戦に備える。霧雨と視界不良くらいの崩れだったので天気予報ほど悪くは感じなかった。

 大室山の登りは、前半初っ端が急で中間点手前で岩場鎖場ありで、ラストの肩への急な登りが特徴だ。大倉尾根より平均値で勾配は急である。
したがって、後半戦の調子を掴む意味でとても重要な登りだ。大倉尾根のときより速いイーブン・ペースで、42分33秒で肩のベンチに着いた。肩のベンチには他に一人先着していた 霧濃く視界不良であっても寒さはない。ビューポイントからも景色はなくツツジもなく歩きにだけ専念する。加入道山ベンチで最後の一人会ったのが、今日の登山客の全てだった

 樅の木に囲まれた白石峠で一服入れる。持ってきた水も残り1.5リットルあり、冷涼な気候もあり、これだけの水さえあれば旭日丘までは確信的になるしかし、持ってきた食料がやや乏しく、コンビニのおにぎりをここで食べ切って、後は菓子パン2個とナッツ1袋のみとなる。チョコレート1箱が追加で欲しかった。
 バン木ノ頭手前の大ぶなの木のコルの桟橋で、一瞬冷や汗が出る
巨大なキイロスズメバチが目の前の空中を旋回していた。こんな山奥で襲われたら命に関わる背筋が寒くなる熊鈴だけはジャラジャラさせているが、山は初夏から夏へと変わりつつあり、スズメバチにも気をつけなくてはならない

 スズメバチのインパクトがまだ強く、頭の中が支配されたままにモロクボ沢ノ頭に着いた。霧が濃い。雨は樹雨である。濃い酸素が供給されているのが十分過ぎるほどに分かる。ベンチで乏しい食料と豊富な水と濃い酸素で休憩をとる。大倉尾根三往復が終了した感じだ。ここから甲相国境尾根の核心となり、城ケ尾峠からは5/17の道志トレイルのコースとなる。大界木山付近で山ヒルを確認する。ゾッとする。山は着実に夏へと進行している。城ケ尾峠から道志トレイル後の路の傷跡を見ながら行くが、厳しい関門の網のおかげで痛みは多少か少々といったところか?菰釣山頂上までは、特に変わったことはなく、道志トレイルの後遺症は見当たらなかったと思う。

 菰釣山への登りは濃い霧の中を登って行く。この登りがいつも長く厳しく感じている。山深い雰囲気がある。深い思い入れのある菰釣山である。じっくりと味わって一歩一歩頂上へと近付く。菰釣山頂上は富士山側が開けたとは言え、ぐるりとぶなの大木群で囲まれ深山幽谷の趣だ。頂上ベンチは雨で濡れているので、横になった三角点の標識の上で腰かける。ここで食料の残りは、ナッツ類少々となる。水は沢山あるので気持ち的には大分余裕だ。今日は一日富士山の姿が感じられなかった。しかし、山の空気には沢山触れられた。

 一番危惧された菰釣山直下の下りは、意外に綺麗で痛んではいなかった。結局、道志トレイルの傷跡は大棚ノ頭分岐まで無傷だった。山伏峠の関門規制のおかげだろう?ややガス欠気味だったので大好きな石保土山までのトレイルを楽しんで行く。石保土山の頂上だけはポッカリと穴が開いているのでベンチは乾いていた。最後のナッツを食べてファイナル・ピークの高指山を目指す。ここから下り気味に水ノ木分岐まで行き、巨大鉄塔からは草付きの感じの良いトレイルを大棚ノ頭分岐まで行く。ここで道志トレイルのコースともお別れだ。

 山伏峠分岐である大棚ノ頭分岐から下り、両側が深い熊笹となり山深く感じる。濃い霧は一日中立ち込めているようだ。鎖場を一か所降りた後、一回登ると後は歩きやすい笹の消えたトレイルだ。一日中、ホトトギスの声が不気味に響いていた。鉄塔の脇を行き、富士岬平に着く。視界不良のままだ。後は高指山まで0.7キロほど、約10分の道のりが最後の道のりである。高指山頂上では、食べるものはなく、水しか残らず贅沢品で手を洗う。今日の天気は水の消費よりも空腹に来ているようだ。高指山頂上から見えない下の方から、平野のスポーツ合宿のにぎやかな声が響いている。頂上から2分弱ほど下ると、ガスの下に出て三日月型の山中湖が見えた。こうしてつぶさに良く見ると湖畔までの道のりは、意外に遠くに見える。別荘地を抜け、車道に出ると空腹感で失速する。腰が落ちたままジョグで繋ぎ、直ぐにセブンイレブンに着いて、和風唐揚げ5個を平らげる。少し回復して助かった水気は必要としなかった。

 明日の山中湖ロードレースの煽りで、平野から旭日丘の間は沢山のランナーでにぎわう。ザックを背負って熊鈴を鳴らして並走し追走する。ランナーと一緒に合同練習となる。
 旭日丘では遅れてくる16時33分発バスの動向が気になるが、旭日丘17時13分発に気持ちを切り替えてゆっくりした。その間にコーヒーを飲んでソフトクリームを食べて観光地気分を楽しんだ。色とりどりのウェアのランナーたちが目を飽きさせない。バスは17時30分に遅れて来て、JR御殿場駅には電車の発車時刻5分前に着いて、18時15分発の電車にぎりぎりで間に合わせた。御殿場駅の一つ手前の六角堂バス停で降りて、ダッシュして混雑する改札を掻い潜って間に合わせた。渋沢駅発19時18分バスで大倉ロッジ峠へ戻り、家には20時38分に着いた。

 2009年上半期の丹沢は、これで終わりです。
これからは、梅雨に入ります。故障しないように調整して、夏山では、大した力は望めないが丹沢以外の山で今の実力を試してみたいと思います。

塔ノ岳1903  丹沢山916 蛭ケ岳768  檜洞丸133 
大室山  33   菰釣山26  高指山14   旭日丘21
姫次  228    焼山76  三ケ木64 橋本駅北口25 
同角ノ頭 61      ユーシンロッジ96   雨山峠64
鍋割山  95

 これからも地道に回数を上積みします。






































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