これを見た人はだいたいそう言ってくれますが、それもそのはず、これ食材サンプルですから、10年以上前から変わらずこのままの状態です。
毎年、今くらいの季節に店頭のディスプレイ用に物置から出してくるんですよ。なんせこの辺は枝豆の名産地ですから、遠方からのお客さんが増えるお盆前は地域のPRも兼ねておるのです。が…
今年はカラ梅雨のおかげで豆の生育が遅れてる模様、先週初ものは食しましたが、続けて出てくるはずなのに間が空いてしまって、これでは農家の方は頭が痛いでしょうなぁ。
一番人気の「くろさき茶豆」が出回るのは例年だいたい8月に入ってから。そこからお盆までの僅かな期間が需要のピークですので、それに向けてこれから枝豆農家の方は休みなしの超繁忙期に突入です。
自然が相手のお仕事は予期せぬアクシデントが付き物で大変だと思いますが、美味しい枝豆を待ち望んでいる消費者(もちろん私も含む)のためにも、栽培者の皆さま よろしくお願いします。 ちなみに初ものは美味しかったですよ…当然ですが。
枝豆の常連からいえば、
まずは走りの、おくはら、グリーンか天ヶ峰。
それから、真ん中だらだらと、わせ茶、中茶、おく茶とつづくわけで、
しまい豆は、錦秋あたりが入り口で、さかな豆やらゆうなよとか終えて、やっとこさ、なぞの権八豆になるわけです。
それもこれも、みな「まんまのおかず」ではなく、出だしビールのち日本酒、のど渇きにビールという、「永遠につづくやまびこ晩酌」の、
言わば、 「えさ」であり、 「日本酒」の餌食でもあります。
ところで、いま「うんちく」を書いていてふと気付くと、
「今日の食卓に枝豆ないじゃん!」と、今気付きました。
・・・気付いた時点で、「おー! SAKE、4合減っている」・・・7月1日の夜でした。
出てくるものですね。
茶豆もいいんですけど、個人的には
名残の部類の「さかな豆」も捨てがたいところです。
この辺じゃ枝豆は夏の主食ですから、
食卓に並ばない日は、ちょっとした寂しさを感じますよね。