自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

100歳の詩人

2004-09-20 | 日常・身の回り
今日は敬老の日です。
私が大事にとってある、
歳を重ねた方の素敵な詩をご紹介します。


「あゝ百才」 洲本 西岡しげ乃

あゝ百才になった

随分長かったと思ふ

この中間の山坂の多かった事よ

口には云へず 筆には書けず

涙先走る あゝ世の中って

こんなものなのか切ないものである

知らぬ間に 百才となる

名も上げず 駄食ばかり

世に恥ずかしき事ばかり

何はともあれ百才となる

どうれ駄筆にて一頁を

よごそうか


この詩は昨年の3月に神戸新聞の読者文芸欄に載ったものです。
年を重ねても、思いを詩につづり、投稿する。
そんな、外に向かっていく意欲を見習いたいです。
いつまでも文字を書いていたい私にとってはお手本のような生き方です。

西岡さん、いつまでもお元気で。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ぶらり、京都 | トップ | ひともしごろ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿