自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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円卓 こっこ、ひと夏のイマジン

2015-01-29 | 映画・テレビ

新年が明けたばかりと思っていたら、1月ももう29日です。
今月、一度も映画館に行ってませんでした。

レンタルDVDは何本か観たのですが、それだって1月の始めのころ。

どうしましょう。
こんな風にまた、1年がアッという間に過ぎていきそうです。

ビデオで観た円卓は在阪の民放テレビ5局の共同製作です。

 


主人公こっここと渦原琴子は小学校3年生。
らせん階段を中心にして、部屋が3方向に造られている、上から見ると三ツ矢サイダーのロゴのような「スター団地(スターハウス)」に祖父母、両親、三つ子のお姉ちゃんたちと住んでいて、近々また兄弟が増える予定。

家が狭いから食事は中華料理店から譲り受けた円卓に料理をど~んと置いて、取り分けています。

団地の隣りの家に住んでいるのが、同じクラスのぽっさん
ぽっさんは吃音だし、学級委員の朴くんは在日韓国人、ベトナム難民の子ゴックんはひょうきんで、大人びた美女香田さんはものもらいで眼帯をつけて登校、遠近感がわからないからと体育は見学。
前の席の幹さんは「死ね」という言葉を大量にメモって、机の中に押し込んでいます。

好奇心旺盛なこっこは人と違うことが「かっこええ」と思っているから、みんなのことがうらやましくて仕方がないのです。大人が植えつけてしまいがちな偏見がありません。

こっこの祖父母も両親も、お姉ちゃんたちも、担任の先生も作り話のように善人で(・・・は・は・は作り話です)、こっこを見守ります。

そんなこっこの夏休み、いつも行動をともにして、こっこの兄のような保護者のようなぽっさんがおばあちゃんの家に行って、こっこ1人の時に事件は起きました。

いつも、口と身体を動かしているこっこが静かに物思うこともある女の子になった夏休みになりました。

夕暮れ時のブランコで、ぽっさんはこっこが怖い思いをしたときにそばにいてあげられなくてごめんねと、涙を流します。あとになって思うところの初恋でしょうか。って、こんな俗っぽい言葉は不要ですね。

今子どもでも、昔子ども、大昔こどもでも、年代を越えて楽しめる映画です。
フクロウ(ミミズク)の耳穴みたいに左右非対称にくくった髪、目玉の髪飾りはこっこのアンテナの鋭さを表しているんでしょうね。

 

 


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