父は警察官でした。ビールが大好きでびっくりするくらい呑んでました。父方は大のお酒好きで、私が生まれる前に亡くなったおじいちゃんもお酒が好きだったみたいです。早世した叔母さんもお酒が大好きでした。
そんなこんなで、私はお酒は飲める家系なのですが、あんなになりたくないなぁと思っていて、お付き合いの時しかほぼお酒を飲みません。家で晩酌は殆どしないです。たまに貰ったりして家にある小さいビール1本を主人と半分こしたりするくらい。お付き合いの時は楽しく飲むので、私の事をお酒が大好きな人だと思っている方も多いのですが。笑
父は今80歳なのですが、認知症が進んで、次第に足が弱って介助なしには歩けなくなりました。そうなるとお風呂もトイレも大変。80歳でも元気な老人は近所で沢山いるのに、アルコールのせいだと思うのですが、こうも弱ると悲しくなります。要介護4で家での介護は本当に無理な感じでした。
そんな父を母がほぼ一人で介護していて、仕事が終わって少し私が手伝う感じなので母はクタクタだったと思います。でも、一生懸命に父をみていました。私が生まれて今まで病気一つしたことのない母でしたが、頑張り過ぎて病気になってしまい、2ヶ月入院しないといけなくなりました。そうすると母は父の事で私に迷惑かけちゃいけないと心配するのです。
介護できるものならしたいのですが、出張があったりと私一人で24時間父から目を離せないのはどうしても難しくて、つい先日、母に付き添って母と二人で病院に行ってる間に、父は転んでしまい圧迫骨折して入院しました。普通は家でみるのが無理くらいの父の介護を、母が頑張ってきた事をお医者様が知ってくれてたから、事情を理解してくれ、入院はスムーズにお医者様が手配してくれました。
警察官だった父も弱々しく、何も自分で出来なくて、お風呂に入れてあげ、髪を洗い、顔を洗い、髭を剃り、歯を磨き、背中を洗い、足を洗ってあげていました。三姉妹で私だけ高知にいるから、父をお風呂に入れたりでき幸せだなぁと思いました。
お風呂から出て、父の足を母が揉みながら、私は○○病院、お父さんは○○病院と話してたら、父が歩けないのに、自転車で会いに行くとか、看病せんといかんとか言うので、行ける距離ではないし、どれだけ自分の事がわかってないのか、ある意味幸せでおかしいなぁと母と大笑いしてしまいました。
父は自分が入院する前日、ベッドで寝ながら、母の顔を見ながらしみじみと、あんたは本当に優しいねぇ。。えい嫁をもろうた。。と言ったらしくて、そんな事絶対言う父じゃないので、父の中にいる神様の言葉と思いました。笑
今はコロナ禍なのです。面会も普通にさせてくれなくて何だかなぁと思います。一番は母が心配です。人ばかりをみてきた母なので、近所も親戚も含め、周りの皆んなが母は病気が似合わないと、こんなびっくりした事はないと言います。ある人は入院中に、きっと病院にいる人皆んなを友達にしてくるろうと言います。病を治して、めちゃくちゃ母の介護が大変と私が思うまで長生きして欲しいと思います。
親族との面会が許されない今、認知の酷い父は直ぐ何もかもわからなくなるんじゃないかと心配でしたが、先日リモート面会できて、私と母の名前を覚えてくれてました。煙草とアルコールが抜けて良かったのかもしれません。一生分を超える量のビールを呑んでるからもう卒業で良いでしょう。笑
髭も剃り小綺麗にしていて、きちんと病院でみてもらっている様で安心しました。病院に感謝です。ピンチなんだけど、神様が全て良い方向に導いてくれていると信じてます。
お父さんお母さんファイト❣️
