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お山にお宮がたちました

四国八十八箇所お遍路 第三十四番札所 種間寺

第34番札所種間寺は安産祈願のお寺のようです。

一歩前に足を出し、歩き出したお大師様が迎えてくれます。

御本尊 薬師如来
本尊真言 おん ころころ せんだりまとうぎ そわか
ご詠歌 世の中にまける五穀(ごこく)のたねまでら 深き如来の大悲(たいひ)なりけり

寺伝によれば用明天皇在位(585年 - 587年)の頃、四天王寺を建立するため来日した百済の仏師が帰国の際に暴風に襲われてこの地に近い秋山の港に漂着、航海の安全を祈願して薬師如来刻んで本尾山頂に安置したのが起源であるという。その後、弘仁年間(810年 - 824年)に空海(弘法大師)が巡錫し、堂宇を建立し仏師が刻んだ薬師如来を本尊として安置して開基したといい、その際に唐から持ち帰った五穀の種を境内に蒔いたことから寺号(種間寺)が定められたという。
以上Wikipediaより。

こちらが本堂です。

大黒様がいらっしゃいました。さわり大黒と紹介されていたので、ちょっと触ってみました。

本堂の龍の彫物は髭も爪もリアルで迫力ありました。




こちらが大師堂です。

鐘楼かなと思いましたが子育観音様が安置されていました。左手に赤ちゃんを抱えていらっしゃいます。
周りにはたくさんの柄杓が奉納されています。
ずらっと並んでいるひしゃくはすべて底がないのですが、底がないひしゃくは、母親が苦しまず安産できるようにという願いが込められているようです。


種間寺の安産祈願では、妊婦さんが持参したひしゃくの底を抜いて、1週間の安産祈願をしてお札を添えて妊婦さんに返すのが習わしのようです。出産後、ひしゃくをお寺に納めるようで、現在も年間60人ほどの妊婦さんが祈願に訪れるとか。
安産祈願のお寺と云われる由縁ですね。

こちらは樹齢230年の古木でしだれ赤松と云われている大きな松です。

帰ろうとすると、大師像に隠れて見落としそうでありましたが鳥居がありました。春日神社とあります。
階段を上がると、鹿の絵のある灯籠がある古い感じのお宮がありました。


春日神(かすがのかみ)は、神道の神であり、春日明神または春日権現とも称され、春日大社から勧請を受けた神のことであられます。春日神を祀る神社は春日神社などという社名になっており、日本全国に約1000社あるようです。

御祭神は以下の四柱の神。

武甕槌命
経津主命
天児屋根命
比売神

藤原氏(中臣氏)の守護神である武甕槌命(鹿島神宮)と経津主命(香取神宮)、祖神である天児屋根命と比売神を祀る。四神をもって春日神と総称される。

このひっそりとした春日神社もお詣りさせて頂きました。


お遍路さんをまわると、色々な神様を祀る神社がすぐ隣や裏山にあったりします。
自然崇拝の神道から仏教伝来、そして神仏習合から神仏分離、廃仏毀釈といった流れがあったことくらいしか知識がなくて、あまり詳しくわからないです。
神社はもともと好きでしたが、お遍路をまわってお寺も素晴らしいなと思う今日この頃です。多様性を受け入れる寛大さが日本の良いところですね。

我が家には神棚も仏壇もあります。神棚では神様に手を合わしますし、仏壇では亡義父を始め先祖に手を合わしますから、私にとり神も仏もどちらも大切です。

昔から人々が手を合わしている目には視えないけど大切にされてきた神様には心から敬意をもっています。
仏様である先祖にも神様の御加護のもと天国で幸せにいて欲しいなぁと思います。

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