走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

勝手にマラソンin筑後川2017

2017年10月10日 06時31分35秒 | ジョギング


まず始めに、この度の九州北部豪雨により犠牲になられた方、ご遺族の方々、被災された多くの方々へ追悼の意を表しますとともに、甚大な被害を受けられた皆様へ心からお見舞い申し上げます。

10月8日(日)本来であれば本日開催されるはずだった「筑後川マラソン2017」ですが
7月5日、6日の九州北部豪雨により、コース状態が非常に悪く、復旧できる見通しが立たないとのことで、安全面を考慮し、やむを得ず中止となりました。


私は今回、この大会にはエントリーしていなかったのですが、仲間の方が多数エントリーされており、中止になったことを残念がっておられました。

そういえば先日のジョグトリップで「大会は中止になったけど、何人かでコースの状況を確認しながら当日走ってみる」とあみりんが
言われていたことを思い出しました。
言いだしっぺは“かっぱ先生”とのこと。
前日確認したところ、9時に久留米百年公園に集合して、9時半頃から筑後川河川敷を上流に向かって朝羽のあたりまで20kmちょっと
を走り、帰りはJR久大線で戻ってくるとのこと。
飛び入り参加を申し出、ご一緒させていただくことになりました。

当日(8日)は良い天気です。気温も30℃近くまで上昇する予報です。
現地までどのようにして向かおうか考えました。
車で行くのが一番手っ取り早いのですが、せっかく天気も良いことだし、走れるときに少しでも走っておこうと思い、自宅から西鉄電車の駅まで走っていき、そこから電車に乗って集合地点最寄の「宮の陣」駅まで向かうことにしました。


そこでまず自宅から西鉄春日原駅へ向かいます。
6時15分に自宅を出発し、202号環状線沿いに東へ進んで行きます。
平日の朝はかなり交通量も多く混雑しているのですが、日曜日の朝ということで車もまばらです。
約1時間半、距離にして14km走り春日原駅に到着しました。


西鉄電車に乗るのは何年ぶりでしょうか。
記憶にありません。恐らく20年以上だと思います。
花畑行きの急行電車に乗り、25分くらいで宮の陣駅に到着です。


ここから集合地点までは1kmちょっと。
小走りで向かいます。

集合地点に到着しました。
少し早かったのかまだ誰も来ていません。


本来であればマラソン参加者で賑わっているはずですが、大会中止となってしまったため
近隣の方が散歩しているくらいで閑散として寂しさを感じます。
河川敷を少しぶらぶらと歩き時間を潰しました。
コスモスが咲いています。
朝晩はめっきり秋なのですが、日中は夏の暑さが残っています。


9時過ぎにメンバーと合流しました。
メンバーは“かっぱ先生”“あみりん”“K森さん”“H房さん”と私の5人です。
ジョグトリップでもお馴染みのメンバーです。


本来であればここがスタート地点。
大会中止の看板が寂しさを感じさせます。

ゆるりゆるりと少しずつ上流へ向かって行きます。
昨日雨が降ったこともあり、ところどころ水溜りがあります。
両脇に目を向けるとコース上から取り除いたかなりの量の土砂が堆積されています。
多いところでは1mくらい積もっていました。




地下足袋スタイルのあみりんが、ここぞとばかり“本領発揮”水溜りへ入って行きます。




お話を伺うと、ぴったりサイズの足袋に出会うまで4回ほど違うサイズを購入されたとのこと。
ちなみに靴下も二股タイプを使用されているそうです。
こういう“こだわり”を持っておられるのはうらやましく思えます。

コース脇の堆積した土砂が干上がって地割れしています。


コース上の大半は土砂を取り除き問題なく走れるのですが、ところどころ大きな水溜りや土砂がぬかるんでいる所があります。
コース上だけでなく両脇も土砂が永遠と堆積しており、エイドやテントの設置もできない状態です。
やはりこれでは開催は無理だなと感じました。


かっぱのまち、田主丸まで来ました。
太陽が昇り気温がぐんぐん上昇していきます。
河川敷のほとんど変化がないコースを進みます。
私も一昨年、筑後川マラソン大会に参加しましたが、変化のない景色の中をひたすら黙々と走り続けるという精神的につらい大会だったことを思い出しました。
平坦なコースなのでタイムが狙えそうですが、いやいやその後走った起伏が多い下関海響マラソンの方が15分早い結果でした。






ようやく折り返し地点まで辿り着きました。
本来であればここで折り返し、再び黙々と河川敷を戻っていくのですが、本日はワンウエイコースのため、この先の三連水車を目指します。


皆さん暑さでバテ気味です。
そんな中、先を走っておられた○房さんが自販機で購入した水を抱えてやってきてくれました。
一気に口に含み、むせながら飲みました。生き返りました。水は命、美味い。
○房さん、本当にありがとうございました。
元気を取り戻し、三連水車を目指します。




手前に二連水車が2つあり、少し先に三連水車がありました。

川にはところどころ流木が引っかかっています。
フェンスも倒れ傾いていました。


「三連水車の里」へ立ち寄り小休止しました。
すごい賑わいです。




駐車場もいっぱい。
復興を願ってか多くの方が来られていました。
かっぱ先生から差し入れで、お饅頭(暖かくてとても美味しかったです)を頂き、帰路につきます。


ここからJR「筑後吉井」駅へ向かいます。
かっぱ先生曰く一時間に1本しか運行していないとのこと。
14時31分の汽車に乗るべく、みんな焦りだしました。
駅までどれくらいの距離があり、何分かかるかわかりません。

ここから皆にスイッチが入り、今日一番のペースで走ります。

交差点で歩道信号がチカチカして止まろうかとした時、後ろから“かっぱ先生”が大きな
声で「止まるな、進め」と叫びました。
今にして思うと、ここで止まっていたら汽車に間に合っていなかったです。
秒単位で計算しておられる“かっぱ先生”膝を痛めているので全力で走ることはできないはずですが、今日は懸命に前へ前へと向かって走っておられました。
本当に頭が下がります。

「あとどのくらい」「約1km」「直進?右折?」「真っ直ぐ」
このような会話をしながら、全員ペースを上げて走ります。

正直、間に合わないなと思いました。
「別に急ぐ旅でもなし、乗り遅れたらそれまた楽し」と
あきらめの気持ちが大きくなってきました。

それでも誰一人、あきらめず、文句を言わず、駅へ向かいます。

吉井駅に到着しました。

切符を買っている時間はありません。改札口をスルーし、ホームへ入ります。
その時、ちょうど列車が入線してきました。


そのまま改札口を通過し、跨線橋を上りホームへ向かいます。
「ゼイゼイはぁはぁ」
ホームにいた駅員さんへ「南久留米で降りたときに払います」と伝え全員乗込みました。
みんな息切れしながらも、ぎりぎり「セーフ」で乗車することができました。




ゆらゆらと列車に揺られ久留米方面へ向かいます。

車中で、あみりんさんは、かっぱ先生からの新企画の情報を仕入れ、密かにジョグトリへ導入しようと企んでおられます。
はたして実現するのかどうか…。
(私個人的には興味あるルートです)



列車に揺られながら20分ちょっとだったでしょうか。
あっという間に南久留米駅に到着しました。
各自後払いになった運賃を支払い“ホッと”します。

スタート地点の百年公園へ約2kmをゆっくり歩いて向かいました。
私は途中で西鉄久留米駅へ向かうため、途中で左折し皆様に別れを告げました。

今回、筑後川マラソンは中止になってしまいましたが、大会やイベント以外でこのように
“仲間”と一緒に旅(トリップ)が出来たことに感謝です。
「本日はありがとうございました。」


本日の総走行距離…約50km
10月累計走行距離…194km