12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

鬼板:窯垣の小径

2012-04-20 21:05:43 | 陶磁
窯垣の小径(かまがきのこみち)。
こぢんまりとしているけど瀬戸の名所。


振り向けば小雨の中、桜がいい感じ。


さてこの石垣は何でしょう?


実はこれ、鬼板(おにいた)です。


瀬戸市内ところどころで住宅の基礎や石垣に使われているの見ることができます。
アップ。




陶芸では、鉄絵の原料としてベンガラや鬼板を使うことがありますが、鬼板の元がこの石です。粉になっている状態しか知らない人には驚きかもしれません。しかも家の基礎!

ならば、これ砕いて粉にすれば使い物になるのかといえばそう簡単ではありません。
この石ヒジョーに固いです。ちょっとやそっとハンマーふるったところでびくともしません。(笑)家の基礎になるぐらいです。

一度焼成してから砕き、擂ってふるいにかけるるそうです。
生鬼板も売っているので、よほど状態のよいものを使っているのかもしれません。

瀬戸、美濃地方では約6500万年前から約170万年前までの地層より多量に産出するとモノの本に書いてありました。地球の働きはすごいですね。

おまけ。


『地獄の釜の蓋』といいます。いろんな説がありますが、地面にべったり張り付いている様子からそう呼ばれるとも。薬草でもあるシソ科。普通はキランソウと呼びます。