「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

コダワリの専門店「Jerry's」代表&編集長「MASH」と「ハードパンチ編集部」による「痛快!WEBマガジン」

《 しりとり名曲大全集 》(第6回)「キャンディ・ストア・ロック」(レッド・ツェッペリン)Text by ハウリンメガネ

2020-11-26 12:45:37 | 編集長と副編集長の名曲紹介「しりとり名曲大全集」

はい!名曲しりとり。
今月担当はハウリンメガネ!

前回、編集長の回答はデッドの
『トラッキ「ン」』で「ン」がついたが、
このしりとりは両者が出せる限りは
決して終わらないエンドレス・マッチルール!

というわけで「ン」の前の
「キ」が今回の頭文字である。
「キ」と聞いた瞬間、脳裏に虹色の電飾や、
Pのつくトリオやらモーターシティの5人組やらの曲
(全部わかった人には拍手)
が色々浮かんではきたけれども、今回はこれ!

『キャンディ・ストア・ロック』
レッド・ツェッペリン
(アルバム「プレゼンス」より)

はい!説明の必要もありますまい!
ロックを語る上で避けては通れぬ巨人、
レッド・ツェッペリン!

あのロッキンオン社の渋谷陽一御大もべた褒めの
『アキレス最後の戦い』
を収録したアルバム「プレゼンス」からの一曲であります。

何故かハードロックというカテゴリで語られがちな
(流石に近年では少なくなったか?)
レッド・ツェッペリンだが、
ハードロックというカテゴリだけで語るには
全く幅が足りていない。

なぜなら彼らはフォーク、ブルース、ファンク、インド、ケルト
その他諸々の要素をロックという器に盛り込んで大成したバンドであり、
特にその中でもブルースを筆頭にブラックミュージックからの引用はいとまなく、
ブルースの剽窃者という不名誉な呼ばれ方もするのだけど、
ブラックミュージックに対する憧れと様々な音楽への関心を両輪に突き進んだ、
そんなバンドだった事に異存はないだろう。

「プレゼンス」はそんな彼らのアルバムの中では
割と曲調の振れ幅が少ない。
制作時にスケジュールが逼迫していたらしく、
ジミー・ペイジが強行軍を敢行
(曰く「延期もできたが、それをすると漫然としたアルバムになる気がした」とのこと)
した為、ギター、ベース、ドラム以外の楽器はなし。
それ故に彼らのソリッドな面が強く出たアルバムとなっている。

その中でも『キャンディ・ストア・ロック』は「太い」名曲である
特に、ここでのボンゾのずっしりとしたドラム・プレイについては
「Ⅳ」収録の『レヴィー・ブレイクス』と並んで称されていいと思う。
ボンゾがドシンドシンと刻むシャッフルビートに
ビタッと寄り添うジョンジーのベースは寄り添い過ぎてドラムと一体化して聴こえ
(こういうコンビこそが"リズム隊"と呼ばれるべきだ)

ペイジのギターもリズム隊に目を配りシンプルなバックを刻みつつも
さらりとフィルを入れ、
その上で軽快さとねっとりとした魅力を行き来して歌うプラント!
(男女関係を菓子に例えたプラントの歌詞もブルースマナーでよい)。

エルビス風、とかロックン・ロールへのオマージュとも言われるが、
筆者の見立てではこの曲はファンク!
というかJBへのオマージュに他ならない。
『クランジ』(「聖なる館」収録)では
わざわざ意図的に「踊れないファンク」
をやった彼らが、
真っ当にファンクにチャレンジした結果がこの曲ではないのか。

この曲はツェッペリンがファンクネスをもったヘヴィ級ロックバンド
であるという証左であると同時に、彼らがファンクバンドではない、
という事をハッキリと表している。

ロックはブラックミュージックから生まれた子供である。
子供は親と同じ人間にはなれない。
だが、子供は親とはまた異なる人間として見事な偉業を成したのである。

そんな魅力が詰まった
『キャンディ・ストア・ロック』
というか「プレゼンス」!
前出の『アキレス最後の戦い』を含め、
良曲揃いのアルバムなので
皆さん是非アナログで聴いていただきたい!

というわけで「ク」です!
編集長!
「ク」も色々ありますからねぇ……
さあ何が出てくるか乞うご期待!

ハウリンメガネでした!

《「ハウリンメガネ」 筆 》


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