「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~ハード・パンチBLUES~

コダワリの専門店「Jerry's」代表「Mash」による,フル・ジャンルを切る「ハード・パンチWEBマガジン」です。

《マシュメガネ対談》 今でもギタリストでは世界ナンバーワン! 「ジミヘンの秘蔵音源を語る!」

2020-07-02 11:34:07 | 編集長と副編集長の対談「マシュメガネ対談」

《 ハウリンメガネ 》
さあ、ジミだ!ジミだ!ほらほら編集長!前回の約束通り、ジミの話ですよ!
{ 編集長「Mash」}
♪ 分かってますよ〜、分かってるけぇど〜 ♩
《 メガネ》
何ですか?あなたらしくない「その民謡風な歌」は?
{ 編集長 }
アレ?知らんのか?「若竹スペシャル」だよ!
《メガネ》
ワカタケ?
{ 編集長 }
民謡歌手とソレを取り囲む若い踊り子からなる「民謡流行歌アイドルグループ」だ。徳間ジャパンから絶賛発売中です!
《メガネ》
あのぅ。ジミの話に行っても宜しいでしょうか?
{ 編集長 }
うむ。じゃあ進めたまえ。
《メガネ》
なんか話の腰を折られた感じですが、没後50年以上経っても音楽雑誌でギタリストランキングやったらだいたい一位のジミなんですよ!シャンとして下さいよ!
{ 編集長 }
ハァ〜。 そんなジミヘンに比べ「若竹スペシャル」は全然ブレイクしないんだよ。この時代、歌が上手いだけじゃあダメなんだよなぁ…。ジミみたいな奇抜なルックスも大切な要素だよ!
《メガネ》
前回の最後に話に出したアルバム「Jimi Hendrix featuring Little Richard」ですが、全12曲中、リトル・リチャードがフューチャーされてるのは3曲だけ!
{ 編集長 }
うむ。
《メガネ》
それ以外はジミの下積み時代の音源とジミのセッション音源という「タイトル詐欺」みたいなアルバムで……
{ 編集長 }
詐欺は言い過ぎだろ?ちゃーんと3曲も入っているんだから。
《メガネ》
いや!でもこれは詐欺だよ(笑)!リトル・リチャード全然入ってないもん(笑)!
{ 編集長 }
まあ、正直その3曲がメインにはなりえんわなぁ。
《メガネ》
まあ、タイトルについてはご愛嬌ということで、肝心の中身なんですが……リトル・リチャード御大には申し訳ないですが、他のセッション音源がいいんですよ。
{ 編集長 }
この盤って微妙でさぁ。ブートとオフィシャルの狭間で、元々ブートだけれど後々はオフィシャルで出ていたりするの!まあ見解としてはハーフオフィシャル盤と見られていると思うが国内盤も8曲入りと曲は少ないが出ていたのよ。
《メガネ》
1曲目が「レッドハウス」なんだけど、ど頭からクリームの「クロスロード」のリフで始めてて。この時点でロックファンは食いつくじゃん(笑)。
{ 編集長 }
ジミって予想以上に「EC is God!」の人でしょ?クラプトンをリスペクトしていて、クリームへの賛辞はライブMCでも多々見られたよね!
《メガネ》
で、この音源、やたらクリアなんですよ。アナログ感はないけど、楽器の分離がいいの。
{ 編集長 }
「伝説のテープ」を発表時に結構音いじっている様ですね。
《メガネ》
それでね、聴きゃ分かるんだけど、これ、ジミ以外のメンバー「エクスペリエンス」でも「ジプシーズ」でもないよね?緊張感もタイトさもあっていいセッションメンバーだと思うけど、なんのセッションだったんだろう?
{ 編集長 }
68年3月6日か18日ニューヨークのシーンというクラブでのセッションという話だが定かでは無く、後半のギターにジョニー・ウィンターが居るって言われているんだ。ベースはバディ・マイルズ!他は元マッコイズのメンバーとの演奏らしいぜ。
《メガネ》
4曲目のメドレーに「Morrison's Lament」が入ってるからジム・モリスンとのセッションした時の音源かと思ったんだけど、それにしちゃ音がクリアすぎるんだよな……
{ 編集長 }
ジムも参加している様ですよ!音はCDではリマスターでしょ!
《メガネ》
でも、この音源で一番私が引っかかったのはそのメドレーの2曲目の「Tomorrow Never Comes」!
これ、どう聴いても「Tomorrow Never knows」をネタにしたジャムなんですけどなんでタイトル変えてるのかね?権利関係の回避?
{ 編集長 }
前述の様に、ハーフオフィシャルだから微妙なクレジット擦り抜けだと思うけど、盤によってはちゃんと「ノウズ」とクレジットされている商品もあり、よくわからないよね!コレもモリソン参加という触れ込みです。
《メガネ》
まあ、タイトルについてはご愛嬌なんだけど、この「TNK」がね、いいんですよ。体感1分あるかないかぐらいの長さしかプレイしていないんだけど、ちゃんと原曲のメロディは活かしたままジミ流のインストになってて、メドレー中のいいフックになってて。
{ 編集長 }
うん。やっぱり出てくるよね!ビートルズが!「ジミヘンはサージェント発売から3日後にはライブでプレイしていた!」とポールが言うように、ビートルズを相当リスペクトしていたんだよね。
《メガネ》
しかし、「TNK」ってなぜかジャムセッションでよく取り上げられますよね。イーノもマンザネラとの「801」バンドでやってたし、あなたもやってたでしょ?
{ 編集長 }
そうだね。あの曲はコードが少なく、最悪1コードでも歌えちゃう!その分スペースが多く、料理し易いからだろうな!各パートがエンジョイ出来て好き勝手に出来る曲ってビートルズでは少ないだろ?
《メガネ》
ジミのプレイもいいし、最後に「サンシャインラブ」もやってて、クリーム好きで、ジミヘンファンの私としてはまあ、ニヤリとしちゃうアルバムなんですけど、今回、これだけでは話は終わりません。
{ 編集長 }
オッ!いよいよ「若竹スペシャル」に行くか?
《メガネ》
あなた徳間ジャパンの回しモンか!?
{ 編集長 }
ショボーン。
《メガネ》
はい、シャンとして!シャンと!さっきこのアルバム、音がクリアって話をしましたよね?
それと真逆の「テープのラフからそのまま起こしました」と言わんばかりの音質なのがこの取り出したる「Spicy Essence Apartment Jam 70」。


{ 編集長 }
おっ、コレ手強いよな!
《メガネ》
こちらは先程と打って変わってどう考えてもジミのアパートでの個人的なセッションをブートにしたとしか思えない音質のブツでございます(笑)。
{ 編集長 }
こーいうのが一番好きなんだよ!完成度云々言わせないプライベート感が素晴らしいゼ!
《メガネ》
最初パッと聴き、どういう編成でジャムってんのか分かんなかったんですよ。
ジャケットには「ギターと声だけ!」って書いてあるけど、多分、これ、ジミがギターと歌で、他にフィドルともう一人ギターがいるのかな?まあ、とにかく、バンドでのセッションではないわけ。
{ 編集長 }
この頃はジミのアパートに色々な人が出入りしてセッション三昧だった様だな。アリス・クーパーもよく行ったらしいゼ。ジミヘンからマリファナを渡されて初めてキメタ!と語っていたもの(笑) 。とにかく様々な人が出たり入ったり…だったんだろうね。
《メガネ》
なるほど!で、これを聴いて、私の頭に真っ先に思い浮かんだのはジャンゴですよ。ジャンゴ・ラインハルト。
{ 編集長 }
ジプシー・ジャズの大御所だな!
《メガネ》
編成のせいなのかは分からんけど、ジミがやたらスウィンギンなんだよね。
このアルバムでの「Room Full of Mirrors」とか完全にジャンゴよ?
{ 編集長 }
ジミヘンって大ヒットした後、晩年にバークレー音楽院でジャズを学んでいるだろ?正直「エエッ?」て思ったけれどマジメにジャズを勉強したかったんだろうなぁ。
《メガネ》
あなた、前回の話で「ジミはカッチリしたブルースが弾けない」って言ってたけど、その通りなんですよ。ジミってブルージーな要素こそ多分に持ってるけど、ブルースマンではないんだよね。どっちかって言えばジャズ屋に近い感性というか、もともとジャズ的なセンスの強い人ではあるけど、ここまで丸出しにプレイするんだ、と思って。
{ 編集長 }
「ブルースへの憧れ」って、クラプトン同様有ったと思うけれど、オーネット・コールマンの様なフリージャズもオーバーグラウンド化して来た時代。ジミはギターで「新しいジャズ」をプレイしたかったのだろうなぁ。
《メガネ》
ブルースって実はかなりブルースマナーに煩い面もあるじゃない?
ジミってブルースマンにはかなりキツくあたられてたらしいじゃない!(ハウリン・)ウルフに挨拶して無視されたり、マディ(・ウォーターズ)や、バディ・ガイには説教されてたっていうしさ。
{ 編集長 }
ありゃ売れたジミへのヤッカミもあるだろう。(笑)
《メガネ》
でも、これ聴いて納得いきましたよ。そもそもの感覚が多分違うんだよ。ジミがリトル・リチャードのバンドを飛び出してああいうロックに向かったってのはそういうことだったんじゃない?
毎回きちっとカッチリしたプレイをするよりも毎回違うアプローチで曲に向うっていう。で、それをやるにはブルースもロックンロールもルールが厳しい。だからなんでもありだったロックに向かった……
{ 編集長 }
そうね。本来ロックは自由だったハズだよな。でもジャズのアドリブ的要素って魅力的だったハズだよ。同時期のグレイトフルデッドが永遠に繰り出すJAMをステージ袖で見ていたわけでしょ?デッドは未だに過小評価されているけれど、ロックとジャズのミックスをステージ上で、しかもアドリブという形で成し遂げた功績はデカイぜ!
《メガネ》
なるほど。そう考えると、マイルスがジミとやりたがってたっていたのも納得できますよね。単にギタリストとして呼びたかったというより、音楽へのアプローチの仕方に通じるものがあったんじゃないかな。残念ながら二人の共演は実現しなかったけど。
{ 編集長 }
逆にマイルスは晩年に、伝説のブルースマン「ジョンリーフッカー」とのレコーディングを成し遂げたがね!
《メガネ》
彼も独自な人ですからね!
{ 編集長 }
一人の弾き語りで「カッチリとしたブルース」をぶっ壊した男だ!(笑)
《メガネ》
その「カッチリしたブルース」が弾けない天才ギタリストはブルースマンとして名を馳せる事はありませんでしたが、ロックギタリストとして伝説になりましたとさ、って言うと「ウサギとカメ」みたいだけど、でもこの2枚を繰り返して聴いていたらそういう事なんじゃないかと思いましたねぇ。
{ 編集長 }
「ウサギとカメ」か?でもジミは死ぬまで努力していたと思うぜ!「ウサギの休憩」を「彼のアシッド癖」と言えば、まあ言えなくもないわな。でもそうなると「カメ」は長生きした「ジョンリーフッカー」なのか?
《メガネ》
いや、別にそんなコトは…
{ 編集長 }
確かにあのズングリムックリした風貌… カメかもしれんな!
《メガネ》
「ブルースの神さま」みたいな人ですから、もうその辺りで…。
{ 編集長 }
「カメ」も「カミ」も一文字違いで同じもんよ!
♪もしもしカメよジョンリーよぉ〜♩
《メガネ》
ああ余計なこと言っちゃったなぁ…。
{ 編集長 }
大丈夫!カメは何でもお見通し!
♪「カメハミハッ!ソレ、カミハミハ!」どっちもジョンリーだぁ〜♪
《メガネ》
ううっ……それ歌うなら「若竹スペシャル」の方がまだイイ気がする…マズイ。気になって来た…
{ 編集長 }
♪ 分かってますよ〜、分かってるけぇど〜 ♩
《メガネ》
嗚呼、結構耳に残るぅ…!

【完】


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