「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

生放送!BOB DYLANへの道!大阪上陸編 4日目「TAKE 1」

2010-03-15 02:46:59 | BOB DYLAN

昨日14日はボブのライブが無い日
各メンバーは個々に活動しておりまして、
俺MASHは倉敷へ行ってまいりました

生まれて初の倉敷
美観地区の大原美術館へGOでしょ
みんなから評判は聞いていたからね

で、そこにはモディリアーニや
大好きなミロの
「夜のなかの女たち」もございまして、
本館の絵画たちのクオリティは
箱根の「ポーラ美術館」をも思わせる名画ばかり
(もちろん規模は小さいですが)

しかし、俺が得も知れず興奮したのは
本館の最終エリアに鎮座した謎の「シルバーなオブジェ」
「なかもと真生」氏の作品との出会いであった

そもそも、真剣に彼
(この時はまだ、このアーティストが女性か男性かもわからなかったのだが…)
の紹介文を読んでいる女性がいたので、
俺も「なになに~」とつられて読んでいるうちに、
まず、そこにパンチを食らった

そして、彼の未来を予感させる「構想図」の数々・・・
俺はそれを何度も見ながら、
口からは「こいつはクレイジーだ・・・」と
不覚にも漏らしてしまっていた。

正直、アートに接し、こんなにロックを感じたことはなかった
俺は「怖かった」んだ
頭にはすぐにジム・モリソンが浮かんで、
ひどく狼狽している自分に気が付いた。
彼の年齢がジムの死んだ年齢だというのも「ふと」頭を過った。

岡山県の各地を題材にした「構想図」は3つあった。
「高梁川河流」に500m×500mの巨大な廃棄物のオブジェ
「水島」に直径40m高さ25mの人工的廃棄物の山
(廃棄物は崩れない為に、ワイヤーなどで固定するらしい)
「大原美術館の中庭」に廃棄物で埋められたコンテナを用意し、
はしごで一人づつ入り「閉塞感」を味わう・・・など

昭和58年生まれと、まだまだ若い彼の創造性は
「廃棄物」を「空の色を最も映す」と彼が言う「銀色」で塗りたくり
「廃れ」を醸し出すという、
過激なメッセージ

俺はこれを「物質世界の蔓延に対する警告」
と受け止めたのだが、
答えはみんなが感じたことが答えなのだろう。

いづれにしろ俺の口から
「こいつはクレイジーだ」
と何度も言わせていた彼の方法論は
どれも「廃棄物の空虚」を
立体的、多角的に捉えた驚異の構想過ぎて、
俺の口は乾緊張で乾いていった。

「才能」と「変態」の中に見る「危険な空間」
俺は音楽でそいつと戦ってきた時期が少なからずあって、
「このままじゃぁ死んじゃうかもな…」
と感じることさえあった。
その直後
「まあいいや、ステージで死ねれば・・・」
と「危険な空間」が、ぽっかりと口を開けていたりしたもんだ。

いざ、その「キワドイ世界」を見せつけられ
彼の作品に接する機会に巡り合い、
「人生の綱渡り」を再度体験させられるとは…

普段は美術館でこんなことしないのだけれど、
売店のスタッフに「マオ」と読むのか?
「男」なのか「女」なのか?
と質問していた。
売店の人にだよ

で、彼女は俺に
「今日は中庭に本人が来てるわよ」
と教えてくれたのだ。
もちろんすぐに彼の元へ急いだ。

そこには本館の何倍もの大きさを誇る
「廃棄物のオブジェ」が佇んでおり、
その横には、先ほど真剣に彼の説明文を読んでいた女性も・・・。

彼女のお陰で「すんなりと」俺は彼と話す機会を得た。
「めっちゃ、この人メモってましたよ
と俺が我を忘れ夢中になってメモ帳に殴り書きしていた場面を
伝えてくれたのだ。

後から知ることになるんだけれど、
彼女(りょうこ氏)は「なかもと氏」の知り合いであり、
友人のフォトグラファー(ようこ氏)を通じて知り合ったようだ。

そして、今日は「ようこ氏」による「なかもと氏」の撮影があり、
「りょうこ氏」も同席していたってわけ。
(説明的でスミマセン・・・

これも何かの縁で…
と、図々しくも即興でインタビューを開始

M(MASH以下M):まずは本当に衝撃を受けました。
N(なかもと氏 以下N):ありがとうございます。
(とても物腰の柔らかい、男前だ)
M:作品は写真を撮ってもいいのですか?
N:ええ、どうぞ。
(それでは、と、パシャ)
M:お名前は「マオ」と読むのでしょうか?
N:「マサキ」です。
M:あれっ?売店の人「マオ」って言ってたけどなぁ・・・。
N:ははは・・・(笑)
M:廃棄物はどのようにして集めているのですか?
N:今は一括して賛同して下さる業者さんから手に入れています。
  でも、以前は京都で自分の手で拾い集めていました。
M:今日はずっと、ここに立ち、お客様に話しかけたりしていたんですか?
N:いえ。自分からはしません。見ていただき感じていただくだけです。
M:話しかけられれば話もすのですね?
N:ええ、もちろんそうします。
M:お客様の反応を見ているのも意味がありますもんね。
N:そうですね。色々な反応がありますからね。

あまりの突発的出来事と、
俺の抱いていた「危険さ」を全く感じさせない
彼のウォームな部分に、内心驚きつつ、
だからこそ
という思いにもなった。

彼の作品を紹介するには残念ながらうまく撮影が出来なかったので、
作品前で撮った記念撮影をUPします

また、臨場感のある彼の作品や最新情報は
さすがのオフィシャルWEBで確認してくれ
http://nakamotomasaki.jp/

良い出会いに感謝するとともに
良い時間をくれた
「なかもと氏」
「ようこ氏」
「りょうこ氏」
の3人にこの場をお借りして、お礼を申し上げます

サンクス

<3/15Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
 Mashの「パンチ映像」ブログ、もこちらからどうぞ!
CHECK! http://jerrys.zero-city.com/








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